東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

孤高の人にはなりたくないな~

2009-12-20 14:07:55 | 日記
 富士山に登っていた元F-1レーサーの片山右京が登山中に遭難した。
南極大陸最高峰のビンソンマシフへの登山のための「練習」だったという。
片山右京は自力で下山してきたが、同行の2人は遺体で発見された。彼らはマナスルやマッキンリーの登頂にも成功している。
準備も装備もプロ級の人たちがいとも簡単に遭難する。
いくら完璧に準備していても、自然の力がその本性をむき出しにすれば、人間など抗うことは何もできないということだ。


 富士山登山はブームで、私の知り合いは大阪から何人も山頂まで出かけている。言い換えれば、夏の富士山は誰でも登れる山になっていると思われている。中には、そこいらのコンビニにでも出かけるような格好で平気で登っていくとんでもない輩もいるようだ。
そんな姿をメディアで見るにつけ私は何故かとても不愉快になる。世の中を舐めているとでも言うのか、何か神聖な場所を土足で踏み荒らす輩に見えてくる。

「夏場は軽装でふらふらと登ることができる山」というイメージが先行してしまった富士山だが、ひどい誤解である。また冬の富士山は更にまったく別の山だ。何名もの命を奪っている山であることは厳然たる事実である。
富士山に登るルートはいくつかある。今回のルートであった御殿場口登山道のほかに、河口湖方面から登る吉田口登山道、須走方面からの須走口登山道、富士宮市方面からの富士宮口登山道が有名だ。
今回の寒波で山頂付近は氷点下25℃を下回り、風速は25メートル以上の強風が吹き荒れているという。

写真でも強風に雪が舞っているのが分かるだろう。
現場では「どえりゃーことになっちょるでよ~」(龍馬)と思う。

今回遺体で発見された2人は8合目と9合目の間からテントごと吹き飛ばされたという。
冬の富士山で一番怖いのが突風。太平洋側なので大雪はあまりなく、突風によって滑落、転倒するのが遭難の典型だという。
西高東低の冬型の気圧配置で季節風が強まり、富士山にぶつかって突風になるといい、実際登った人の話では「上に下に左右にものすごい強さの風で、人間なんて簡単に飛ばされる。テントも四隅を張り綱で固定しているが、綱も切ってしまうほどの強さ。非常に怖い」と話していた。

 冬山といえば、私はスキーには何回も行ったが山に登ることには何の興味もない。まして冬山登山なんてもってのほかだ。命をかけて辛く寒い思いをして… 

温泉で美味い酒と肴で緩々と過ごし、遠くに美しい雪山を眺めている方がずっといいと思うし、親孝行だと思うけどな~