普通の日々

ごく普通の日々の事

廃棄される野菜2

2006-11-29 21:19:03 | ニュース関連
大根、収穫前に廃棄 豊作で価格暴落 たつの御津町 (神戸新聞)
【全国的な豊作で価格が暴落している大根の出荷量を制限するため、兵庫県内最大産地・たつの市御津町で、収穫前にトラクターで畑にすき込む廃棄処分が進んでいる。
 秋以降の好天で生育が良く、出荷量が集中。気温も高く推移していることから鍋物などの需要も低迷し、安値が続いている。二十八日の関西地方の市場平均価格は一キロ当たり五十円。昨年十一月に比べ約三割安い。
 緊急需給調整として、同町園芸組合(龍田惇組合長)の栽培農家約百戸のうち十戸が廃棄を決め、三十日までに約百三十トンが処分される】

豊作でハクサイ悲し…受給調整で廃棄処分(読売新聞) - goo ニュース
【豊作で露地物野菜の安値が続く中、ハクサイの産地・茨城県八千代町で、出荷量を抑えて価格を維持する産地廃棄(緊急需給調整)が27日まで行われた。
 収穫を待つハクサイが、トラクターで次々と踏みつぶされた。
 同町では23年ぶりで、24日から2300トンが廃棄された。今秋は台風などの被害が少なかった上に、比較的暖かい日が続き、鍋物需要も伸びずに値崩れした】

汗の結晶「もったいない」/大根、白菜の廃棄 (東奥日報)
【ことし三月、北海道のホクレンが生乳約千トンを廃棄。廃棄物扱いで産業廃棄物処理場で処分した。当時の中川昭一農水相、小泉純一郎首相は「もったいない」を連発していた。
 特別な措置を取り、生乳を加工して脱脂粉乳にし飢餓で悩む最貧国に送って支援することにした。
 生乳もそうだが大根、白菜も「もったいない」。コストをかけずに加工に回すなど何かよい知恵はないものだろうか】

 確かに「もったいない」のだが・・・・これといった利用方法がないんだよね。
 先ず最初に思い付くのは脱脂粉乳と同様に援助・支援に利用する方法だが、そのまま輸送できる脱脂粉乳と違ってこちらは生鮮野菜であり、冷蔵して輸送するか冷凍処理してから送り出さなきゃならない。明らかに輸送コストが増えるし、相手国内での冷蔵・冷凍輸送手段の確保も難しいだろう。米や小麦と違って野菜を援助・支援に利用するのはハードルが高い。
 次に思い付くのは学校や福祉施設等での利用だけど、廃棄が予定されている野菜を受け取った施設は、一時的にその野菜若しくは別の食材を購入する必要がなくなる訳で、現在施設に食材を納入している業者に影響が出る。極々少量なら問題ないと思うが、廃棄野菜全てとなると影響が出る事は避けられない。誰かに影響が出るのは拙いから、この利用方法も難しい。
 加工して被災時の緊急用食料や、国外への援助・支援用食料にする事も考えたが、大根・白菜単体だと何に加工すれば良いのかが分からない。何かの料理に加工するとなると他の食材が必要になり、その分のコストが増える事になるし、それらの食材の調達によって何処かに影響が出る可能性もある。
 こうして考えてみるとコストや影響が最小限の利用方法は難しい。唯一思い付いたのはホームレスの人達への炊き出し等に利用する事。これも他の食材の調達が問題になるだろうし、誰が音頭を取るかも問題になるだろうが、影響は最小限の利用法なんじゃないかと思う。『何かよい知恵』と言われても、今はこの程度しかないと思うなぁ。