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2006-11-24 22:03:54 | ニュース関連
PS3大損価格の商算…1台3万6千円の赤字 (夕刊フジ)
【ソニーグループの命運がかかっている次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」。日本では入手困難な状態が続き、米国でも暴動騒ぎになるほどの人気だ。ところが、米国の調査会社が「PS3は1台売れるごとに307ドル(約3万6000円)の赤字が出る」と試算し、波紋を広げている。
 【高い部品代】
 この驚くべき試算を弾き出したのは、米調査会社のアイサプライ社。同社の分析では、PS3に使われている部品の価格を積み上げたコストは806ドル(約9万5000円)に達した。
 PS3の低価格版(20ギガバイトのハードディスク搭載)の米国での小売価格は499ドル(約5万9000円)だから、単純計算で、1台売るごとに307ドル(約3万6000円)の赤字が出る計算になるという】
【ゲーム業界では、ゲーム機本体の初期赤字をソフトの売り上げでカバーする手法がよくあるが、「PS3はハード(ゲーム機)でも利益を出していくビジネスモデル。さまざまなコスト削減の努力をしており、時が来れば解決する問題」(同)と自信をみせる。
 また、ブルーレイなど基幹部品の一部はソニー内で製造しているため、「グループの収益にもつながる」(同)という。
 ソニーは今9月中間期決算発表の席上、「来期にコストダウンバージョンのPS3が出る」ことを示唆。今期はゲーム事業全体で2000億円の営業赤字を見込むが、来期は大幅に改善すると自信をみせていた】

 赤字の金額が凄いですね。まあ、確かに何れは量産効果で赤字幅は縮小していく筈ですが、その為には一定の数を販売しなければならない。でも、その赤字から黒字になるラインってどれ位なんでしょうかね?価格を値上げするのはほぼ不可能だろうから、この赤字幅をゼロになるのは相当の台数だと思うんだけど。
 それにまだその販売数に影響する様な目玉のソフトが無いんですよね。これはPS2の時も似た様な状況だったらしいけど、あの時はDVD再生機能が牽引役になって本体が売れた。今回のブルーレイにそこまでの牽引能力があるかは不透明。PS・PS2のソフトが利用できる上位互換になっているから、その資産があるなら今PS3を購入しても無駄にはならないけど、PS3専用以外のゲームに特化するなら価格の下がったPS2の方が良い。
 向こう半年位はPS3を購入する必要が無いんですよね、それ以降も全てはソフト次第。果たしてソニーの言う『時が来れば解決する問題』なんでしょうかね、これ。