普通の日々

ごく普通の日々の事

御自分で動かれては如何ですか?

2021-07-22 21:12:11 | ニュース関連
茂木健一郎氏「フェアでない」 小林賢太郎氏への批判に持論、“ネット民”は「何も考えていない人たち」 (スポーツニッポン)
【今回の一件がネット上で騒動となっていると伝えた記事を引用し、「コメディを、文脈から切り離してこのように取り上げることに私は断固反対。小林賢太郎さんがどのようなクリエイターか、わかっているはず。著しくフェアでない」と記した上で、「小林賢太郎さんのことは、絶対におかしい」と主張した】
【また、小林氏に抗議した米ユダヤ系団体などに触れ、「小林賢太郎さんがどのようなクリエイターなのか、サイモン・ウィーゼンタール・センターの日本の関係者や、その他の関連の団体の方に開会式に丁重にご招待して来ていただいて、ご自身の目で体験していただき、その上でご判断いただくのが良いように思います。組織委員会や政府の方々、ぜひご検討を」と記していた】

 でしたら、『コメディを、文脈から切り離してこのように取り上げることに私は断固反対』と『小林賢太郎さんがどのようなクリエイターなのか』について、御自分でサイモン・ウィーゼンタール・センターに連絡して説明なされたら如何ですか?開会式への招待が絡んでいるからといって、『組織委員会や政府の方々』に丸投げするではなく、話し合いの切っ掛けを作るぐらいの働きをしてもいいのでは?『断固反対』とか『著しくフェアでない』とか『絶対におかしい』とか思っているのなら尚更そうすべきでしょう。
 そうする気がないのならこの問題で騒ぎなさんな。今回の件は『ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を笑いのネタにしていたこと』が全てであって、『文脈から切り離して』とか『どのようなクリエイターか』はほぼどうでもいいケースなんだから。

抵抗せずに受け入れるつもりなのか?

2018-05-30 20:32:08 | ニュース関連
内田前監督、井上前コーチ永久追放 主張はウソだらけ指導者失格 (スポーツ報知)
【日大アメフト部の指導陣に、過去に例のない厳罰が下った。臨時理事会終了後、スポーツ庁の鈴木大地長官への報告を済ませた関東学連の柿沢優二理事長(63)、規律委員長を務めた森本啓司専務理事(48)らが都内で会見し、内田前監督と井上前コーチへの“永久追放”処分を発表した】
日大大塚学長が声明/関東学連からの厳罰受け 原文 (日刊スポーツ)
【本学としましては、同連盟の裁定を真摯に受け止め、本学アメリカンフットボール部選手たちの気持ちを無にしないよう、誠実に対応いたします。また、本学学生である当該選手が今後の学生生活を充実したものにできるよう支援いたします】
 『同連盟の裁定を真摯に受け止め』というのは具体的にどうする気なんでしょうか?だって、連盟の裁定を受け入れる気なら日大のこれまでの主張を引っ込めるだけでは済まされない、虚偽の主張をした事を平身低頭で謝罪しなければならない筈。なのにこの声明ではその辺りに何も触れていないんですよね。「認識の乖離」という主張はそのままで連盟の裁定を受け入れるというのは無理がありすぎる気がするんですが…まさか、大学としては受け入れるが、前監督・前コーチが裁定への不服を申し出るならそれは別問題とでもする気なんだろうか?

予想通り

2018-05-25 16:12:40 | ニュース関連
日大学長、午後3時半から会見へ アメフット悪質タックル問題 (スポーツニッポン)
【日大は25日、今月6日に発生したアメリカンフットボール部の選手による関学大選手への悪質タックル問題に関し、同日午後3時半から東京都内で大塚吉兵衛学長が記者会見すると発表した】
 日大がこれまでの主張を改める気があるとは思えないので、何かしらの重要な発表はなないだろうなと思っていたんですが…やっぱりそうなりましたね。おそらく学長が後半部分で喋った、要約すると大学・関係者への非難・批判・抗議を控えて欲しいというのが一番言いたかった事なんじゃないでしょうか。
 質疑応答は続いているので何らかの情報が引き出せないとは限りませんが、多分単なる日大からの御願いの場でしかない会見になるんじゃないでしょうかね。

廃止議論に必要なもの

2016-11-07 03:26:42 | ニュース関連
「死刑」から目を背け続ける不思議な先進国ニッポン (週プレNEWS) Infoseek NEWS
【日本の死刑制度で私が何よりも不思議なのは、近年、「袴田(はかまだ)事件」や「免田(めんだ)事件」などの再審で元死刑囚の冤罪が明らかになったにもかかわらず、死刑制度に関する議論すら高まっていないことです】
【その結果、本当は無実かもしれない人たちが死刑判決を受け、自分の刑がいつ執行されるのかもわからないまま、刑務所の中で何十年にもわたって「死の恐怖」に晒(さら)され続けるかもしれない…という可能性について、なぜこれほど無関心でいられるのでしょうか?】
【日本でも、まずは国民が「死刑の是非」に正面から向き合い、オープンな議論をすることが重要だと思います。しかし現実は、法務省は情報の開示に閉鎖的で、政治家もメディアもこの問題を大きく取り上げようとはしない。これだけ多くの冤罪事件が起きているのになぜなのか? 私はそのことが不思議でならないのです】

 まあ、日本警察の捜査能力に疑問点があるのは確かでしょう。何せこの20年位の間にも宇和島・氷見・志布志と凄まじいレベルの冤罪事件を起こしているんですから。しかも何れの事件も捜査そのものは適正だったとして、捜査した連中の処分や謝罪は殆どない訳です。自白強要や証拠無視を“適正”とする連中の捜査能力には不安しかない、そこを改めない限り日本警察は今後も冤罪事件を起こす事になるでしょう。それを考えると冤罪での死刑という絶対に避けなければならない事態についての議論が必要なのは分かります。それに死刑制度の犯罪抑止効果が微妙だろうというのも分かります。逮捕される事を想定しない連中が死刑を恐れる訳ないんですし。ただ、日本で死刑廃止の議論を活発化させるのに重要なポイントはこれじゃないですよね。
 例えば複数の死傷者が出た事件が発生したとします。目撃者やカメラ映像あり、物証も多数あり。更に逮捕された犯人はスラスラ自供していて冤罪の可能性はゼロ。但し、反省も謝罪もなし。チャンスがあればまたやるとまで言っている…『死刑を容認する世論は8割を超えるとされている』のはこういう人間の屑ともいえる犯人の存在を想定しているからだと思うんですよね。死刑ではなく塀の中で死ぬまで3食医療付きで生かしておく必要が何処にあると思える存在を想定しているからだと。
 なのにこの記事に登場する外国人記者はそういったケースには全く触れない訳です。インタビューしている側も何故か触れていない。宣言を出した日弁連も私が見た報道では触れていない。でも、そこに触れずに『死刑を容認する世論』を変化させるのは無理だと思いますよ。先程出した人間の屑であっても死刑としてはならない合理的な説明若しくは説得、そして死刑を代替えしうる重さのペナルティの提案。死刑廃止を議論するにはまずはそれが必要でしょう。冤罪や世界的な流れといった理由だけで議論を進める事は出来ないでしょうから。

詐欺被害拡大

2016-11-06 08:03:56 | ニュース関連
大阪の特殊詐欺被害、最悪に=「おれおれ」急増、関西弁巧み-140人体制で緊急対策・府警 (時事通信)
【悪化要因の一つが、おれおれ詐欺の急増だ。前年同期比で認知件数が約4.3倍、被害金額は約3.3倍に増加。「よそで子供つくってもうて。ほんで、裁判する言われたんやけど」などと、関西弁を巧みに操ってだますケースが半数を占め、特殊詐欺の検挙者には関西出身者も増えているという】
 大阪って金銭感覚的にこの種の詐欺被害の少ない地域の筈だったのでは?確か何年か前の発表ではそういったデータがあったと思ったんですが…なのになんでこんな状況になっているんだろう?単に関西弁がネックになっていただけなのか?
宮城県知事「教員断罪、受け入れられぬ」 県議会で控訴理由説明、遺族らに不満募る (産経新聞)
【「(遺族側は)教員一人一人の責任を問うているのではなく、教育行政に対して問題提起をしている。認識のずれを感じた」と話した】
 あの“断罪”横断幕を掲げておきながらこんな事を言われても全く信用出来ないんだけどねぇ?
高速何度も乗り降り 87歳容疑者、事故前日から (毎日新聞)
【移動経路については「どこをどう通って事故現場まで行ったのか、よく覚えていない」とあいまいな供述をしているという】
 一定年齢以上の高齢ドライバーは認知症検査を免許更新時だけではなく、毎年実施しこの種の事故を可能な限り防ぐという方向に進むかもしれませんねぇ、これは。徘徊状態で車を運転というのは流石に怖すぎますから。

処分はどうなる?

2016-04-19 21:05:57 | ニュース関連
関テレ 被災地給油割り込み番組で謝罪 (デイリースポーツ)
【中継車はこの日午前8時から、益城町の福祉センターで中継スタンバイし、他のスタッフの取材素材を送信する作業などがあり、時間が切迫していたという。
 またガソリン残量が少なく、その日の中継作業に支障をきたす状態だったという。同局は、災害取材などの際は、中継車の給油は夜間などに行う内規があるが、この中継車は前日深夜まで稼働し、給油機会を逃していた】

関テレ中継車、割り込み給油!被災者怒りのツイートで発覚! (スポーツ報知)
【地震の影響で航空や列車の運行が見送られ、被災者はガソリン不足に悩まされている中での問題行為。同局は全国各地に優先的に給油できる契約をしているガソリンスタンドがあるが、現地の近くにはなかったという。同局では約20人態勢で現地入りしているが、中継クルー5人を厳重注意し、帰阪を指示。「さらなる確認をして、しかるべき対応をしたい」と処分も検討している】
「被災者の食べ物を横取りするな」 毎日放送・山中真アナが熊本地震で入手困難な食料を現地調達ツイートし炎上 (ガジェット通信)
“被災地で弁当調達”に批判、山中真アナが謝罪 (日刊スポーツ)
【熊本地震で被災地へ入り、取材していたMBS(大阪市北区)の山中真アナウンサー(39)が、自らのツイッターに食事の写真を投稿し、批判を受けたことで、18日夜、謝罪コメントをアップした】
 被災地では各種物資が不足気味になるという事は十二分に予想可能な筈でしょう?五年前に経験済みなんですから。なのにどうしてこの連中はその被災地で物資を調達しようとするんですかね?普段は番組内でこの種の行為にモラルが欠けているだの、常識が足りないだのと批判する側の連中がこのざまでは話にならんでしょうに。まあ、普段は立派な主張をしているメディアの連中も、一皮むけばこの程度のレベルなのかもしれませんが。
 しかし、気になるのは検討している処分の範囲ですね。割り込み給油の判断をしたのは現場のスタッフですけど、被災地での給油は局側が容認していた訳でしょ?となると、自前の補給手段を確保せずにスタッフを送り込んだ連中にも相応の責任があると思うんですが…。

災害報道とドローン

2015-11-18 10:34:25 | ニュース関連
松本人志「報道ヘリやめてドローン使え」 この提案にテレビ局はどう答えるのか (J-CAST)
【関東・東北を襲った記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し甚大な被害を受けた茨城県常総市。まるで東日本大震災の津波被害を彷彿とさせるような現場から、逃げ遅れた人たちの救出劇がリアルタイムで放送されると、テレビ局の取材ヘリに「自衛隊機に近づきすぎ」などといった怒りの声がツイッターであがった。
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(52)もテレビ番組で立腹し、「ヘリ飛ばしすぎ。ドローンでいいでしょ」 と訴えた。実現可能性はどれくらいあるのか】
【ヘリに代わってドローンでの災害現場の撮影はあるのか。あるテレビ局の担当者は、
「まさに今現場で試行錯誤している案件なんです。全てドローンで撮影できるかどうかはまだわかりません。未知数といったところで、天候や地形などの状態を考慮すれば、ケースバイケースでの使用にならざるを得ないでしょう」
と明かしている】

撮影ヘリは救助の邪魔…決壊映像で視聴率稼ぎに走ったTV局 (日刊ゲンダイ)
【「各局とも濁流にのみ込まれそうな住民を映し出すことで、視聴率アップを狙っていたとしか思えない報道でした。危険なシーンを映して煽るだけ煽ったのです。東日本大震災の時は横並び報道が後に批判され、国や各自治体の災害対策に関して報道する必要性が叫ばれましたが、その教訓がまったく生かされていなかった。それと、今回は撮影のためにヘリコプターをガンガン飛ばし、風圧が濁流を揺らしていましたが、阪神大震災のときにヘリを飛ばすと音や風が救助活動の邪魔になると指摘されていた。できればドローンを飛ばすべきで、何の工夫もなかった」(放送関係者)】
 災害から2ヵ月以上が過ぎ、当時の状況に関する情報も色々出揃ってきました。例えば自衛隊が移動式レーダーを投入して簡易的な空中監視(空域管制?)をしていたとか、混乱を避ける為に警察・消防・海保・自衛隊で救助活動エリアを分担していたとか…そこでこの問題について少し触れたいと思います。
 記事にも書いていますが何れはドローンが中継に投入される事になると思います。ただ、そうなるにはもう少し時間が掛かるんじゃないでしょうか。というのは、今現在ドローンについてはこの問題がついて回っているからです。

ドローン:落下し炎上…前橋の自転車レース、けが人なし (毎日新聞)
【27日午前7時15分ごろ、前橋市の赤城山(標高1828メートル)を舞台に、全国から約2800人が参加した自転車レース「第5回まえばし赤城山ヒルクライム大会」(前橋市などで作る実行委主催)のスタート会場付近で、レースを空撮していた小型無人機「ドローン」が地面に落下、炎上した。けが人はなかった】
 例の首相官邸での件以降、ニュースにドローンが登場する事が増えましたが、その大半は墜落やコントロールアウトについてなんですよね。そもそも首相官邸の件だって帰還しなかったというコントロールアウトのケースな訳ですし。まあ、そういうケースの殆どはホビーユースの市販品なんでしょうけど、上記の記事みたいに経験を積んでいる筈の業者でもトラブルが発生する事がある。それに天候の問題もあります。録画なら飛行時の天候を選ぶ事が出来ますが中継だとそうはいかない。特に今回みたいに気象が原因の災害の場合は、天候が回復しきらないうちに飛ばさなきゃならない場合もある。が、今のドローンはどう考えても悪天に強いとは思えないし、それら悪天への対策がそんなに簡単に進むとも思えない。また、現在のドローンは基本的に目視で操縦しているので、飛行させる場所に操縦者達が近付かなければならない訳です。普通の飛行ならそれでも特に問題はないんですが、災害現場からの中継となると操縦者の安全確保という問題も出て来る。ハッキリ言って現時点では飛行性能の安定性等ではヘリの方に軍配が上がるでしょう。
 中継中のドローンが墜落したなんて事になったら問題化するのは確実ですし、墜落時に人的被害が発生したりしたらそれこそ中継そのものの是非を問われかねない。それを考えるとドローンの飛行性能・安全性能が向上しない限りは、もう暫くは生中継にドローンが投入される可能性はかなり低いと思いますね。それに投入されたらされたで新しい問題が発生すると思うんですよ。生中継用のドローンに必要な最低のサイズがどれ位か分かりませんが、ヘリコプターよりも二回り以上は小型のレーダーに映り難いサイズになるのは確実でしょう。そのレーダーに映り難いサイズのドローンが、これまたレーダーに映り難い低い高度を飛ぶ訳です、TV局の数にもしかしたら新聞社の数をプラスした機数のドローンが。無線を装備してレーダーに映るヘリなら管制もし易いでしょうけど、そのどちらも難しいドローンの管制をどうするかという事も考えておかなければならない。必然的にこういった現場での中継用ドローン運用ルールが必要になるでしょう。
 でも、それが可能なら現在のヘリコプターでの中継にも運用ルールを適用すれば、災害報道時のヘリ問題って殆どは解決すると思うんですよね。例えば救助活動等の支障にならない様に一定の高度からは降りない様にするとか、同時にその取材エリアを飛行するヘリの機数を1機か2機に限定するとか。それを更に進めて中継映像をメディア各社で共有すれば現場に投入するヘリは1機で済む事になる、NHKと民放を分けても2機飛ばせば済む話ですよ。が、取材・中継ヘリの問題はこれまでにも度々出てきているのにそういう動きは見当たらない。おそらくそれはドローンが取材に投入される様になってもそうなんでしょう。まあ、何かが起きなければ対応しないというのは世の中にありがちですけど、容易に想定出来る事態への対応もないというのは止めて貰いたいものですが…。

一寸した疑問

2014-08-20 16:37:01 | ニュース関連
まんだらけ万引き犯逮捕 50歳容疑者、売った後に警告知り「返すに返せず」 (スポーツ報知)
【捜査員が18日、犯行現場となった「まんだらけ中野店」の店舗「変や」があるビル「中野ブロードウェイ」内にある別の古物店で被害品とみられる「鉄人28号」を発見した。店側に確認すると、事件3日後の7日に岩間容疑者の身分証を提示した男が、6万4000円で売りに来ていたことが判明。18日夜から同容疑者の取り調べを始め、任意同行を求めた。当初は「心当たりがない」と話していたが、その後容疑を認めた】
 一つ疑問があるんですがこの『別の古物店』は何故この盗品の買取りについての情報提供を警察にしていないんでしょうか?古物商に勤めていた事があるので分かるのですが、時々警察から盗品について情報提供を求めるFAXが流れて来るんですよ。大量に出荷される新刊コミックなんかだとどうにもなりませんが、こういった特徴のある物の場合はそれが犯人逮捕のきっかけになる場合もある。それにこれだけの高額で取引・販売されているという事は、そんなに頻繁に売買がある商品ではない訳でしょう?なら、これだけの騒ぎになっているんですから、例え警察から連絡がなくても、自主的な情報提供があっても良いと思うんですけどね。なのに捜査員が発見するまで情報提供ないというのはどうも…そりゃ、被害店舗と同じ建物内に売りに来るというのは些か想定外かもしれませんが、何の情報提供も無いのも一寸気になる訳ですが…。
「家族みたい」一転、暴行や家事強要 愛媛17歳遺棄 (朝日新聞)
【愛媛県伊予市にある市営住宅の部屋から17歳の少女が遺体で見つかった事件。死体遺棄容疑で逮捕された無職の女(36)やその家族との同居を続ける間に、暴力を振るわれる姿が再三目撃されていた。危険だと感じた住民から市や警察に情報が寄せられていたが、最悪の事態を防げなかった】
 『最悪の事態を防げなかった』理由はただ一つ、本人がその部屋及びその状況からの「保護」を望まなかったからです。だから、行政側は何ら有効な手を打つ事も出来ずに『最悪の事態』を迎える事になった。同様の悲劇を防ぐ為に何らかの対策が必要になると思いますが、本人が望まない事に行政が介入する事になるでしょうから、有効な対策が整備されるのには時間が掛かると考えた方がいいでしょうね。

擦り付け合いですか?

2014-08-05 06:01:11 | ニュース関連
高1同級生殺害:少女、3月から精神科に通院 (毎日新聞)
【長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、逮捕された少女(16)が、父親を金属バットで殴った3月から精神科に通院していたことが、父親の代理人弁護士への取材で分かった。精神科医が「同じ屋根の下で寝ていると、命の危険がある」と父親に少女との別居を勧めたという。関係者によると、精神科医と両親は入院についても話し合っていたが、7月26日の事件まで少女は1人暮らしのままだった】
【弁護士は「父親は再婚した妻と共に、医師、カウンセラーなどの指導に基づく対処をしてきた。まったく何もしていなかったというのは誤解だ」と話している】

 別に『まったく何もしていなかった』とは思っていませんよ。ただ、この前の謝罪文に書いてあったように『最大限のことをしてきた』というのはどうだろうかと思っているだけです。
 例えばこの別居。確かに別居すれば父親の安全確保は容易になるけど、少女の監視・監督は困難となってしまう訳です。特にこの少女の場合は親への暴力だけではなく、過去の給食への異物混入やネコの解剖といった事例があったんですから、監視・監督のない独居はどうかなという気がするんですよね。精神科医側としてこの別居は果たして最善手だったのか?それとも最善手を拒否された為の次善の策だったのか?そこが凄く気になるんですけどね。

女子生徒「人を殺してみたい」 事件前、父の再婚相手に告げる (産経新聞)
【弁護士によると、事件の3日前の7月23日、少女は通院中の精神科に母親と向かう途中、ネコを殺すのが楽しいという趣旨の話をした後、真剣な様子で「人を殺したい」と打ち明けた。弁護士は4日、精神科とのやりとりを父親がまとめた書面も公表。書面によると、7月23日の診療で母親が少女の殺人願望を医師に伝えたが、医師は「今日は時間がない」と言って診療を終えたとし、医師に切迫感がなかったと指摘した。
 また事件前日に両親が精神科に行き、「ここの病院か別の病院に入院するという措置は取れないか」と頼んだが、医師は「個室はあるがその一つを独占することになる」などと言い、実現しなかったことも明らかにした】

 数日前に精神科医側から出てきた情報は入院の提案を拒否されたというものだった。で、今日はこれですか…遂に精神科医側と両親側で責任の擦り付け合いが始まった、そうとしか見えませんがね、これ。こういう事をしている連中が『最大限のことをしてきた』と記述しても全く説得力がないんだけどねぇ?
 それに『医師に切迫感がなかったと指摘した』となっているけど、『切迫感がなかった』というのは両親側も同じでしょう?本当に両親が『切迫感』を持っていたなら、一時的に別居をやめる事も出来た筈。『命の危険がある』とはいえ、普段からずっとなら兎も角、数日なら用心していれば身を守るのは容易でしょう。その数日の間に入院への道を開けば良い、金銭的な問題はない筈なんだから。でも、そうはしなかった。なのに医師側の切迫感だけ問題視されてもねぇ?

女生徒の親、児相窓口に前日電話 佐世保高1女子殺害 (東京新聞)
【県関係者によると、電話は金曜日の7月25日午後6時半ごろ、佐世保こども・女性・障害者支援センターにあった。親は職員の不在を知ると「月曜にかけ直します」と述べ、電話を切った】
 自殺相談やNPOが運営する窓口なら兎も角、役所の窓口だとその時間帯にまともな対応は期待出来んでしょう。それに他の相談先を訪ねるというような、食い下がるという事をせずにあっさりと引き下がっている。この事からも両親側の切迫感もそれ程でもない事が窺い知れる。

本当に『最大限』?

2014-08-03 17:58:06 | ニュース関連
医師が事前に相談「人を殺しかねない」 佐世保高1殺害 (朝日新聞)
【県によると、県の児童相談所への相談は6月10日に電話であり、精神科医が名前を名乗り、「高校1年の少女について相談したい」と伝えた。少女の名前や住所、高校名などは明らかにしなかったが、①小学校での給食への異物混入②中学時代のネコの解剖③父親を金属バットで殴ったこと、の3点を挙げ、「このまま放っておけば、人を殺しかねない」と注意を促したという。児童相談所は、児童福祉法上の制度を説明し、精神科医に助言をしたというが、助言の内容は明らかにしていない】
「人を殺しかねない」県警と会議も児相伝えず (読売新聞)
【児童福祉法では、保護の必要な児童を発見した者は、福祉事務所か児童相談所(児相)などに通告しなければならないと規定。通告を受けた児相所長は、必要があると認めたときは知事に報告しなければならないと定めている。
 児相の機能を持つ県佐世保こども・女性・障害者支援センターに「高校1年の少女が、猫を解剖したり、親に暴力を振るったりしている」「人を殺しかねない」と精神科医が連絡したのは6月10日。これが同法上の通告に当たると、ある捜査関係者は指摘する。
 これに対し、センターの宮崎慶太所長は「連絡してきた人が『相談』と言ったため、通告ではなく相談として処理した」と説明した】

 『通告ではなく相談として処理した』…なんか、言葉遊びをしているように思えてしまうんですけどね、これ。そもそもこの人達の中で『通告』と『相談』の線引きというのはどうなっているんでしょうか?どんなに具体的な内容であっても相手が『相談』と言ったら『相談』扱いになってしまうんですかね?だとしたら、一体何の為のシステムなのかと言わざるおえない気がしますが?
 まあ、センター側としては今からなら何とでも言えると言いたくなるだろうけど、この衝撃的な結果を避ける事が出来た可能性を考えると、センター側の対応についての検証が必要になってくるでしょうね。というか、被害者側の両親はそれを求めてくる可能性が非常に高いと思いますが。

「報道は事実と異なる」と弁護人 「父親を尊敬している」とも 女子生徒「被害者は友だち」 (産経新聞)
【文書で弁護人は、接見で直接聞いた内容として、(1)父の再婚には賛成だった(2)父を尊敬している(3)母が亡くなって寂しく、新しい母親が来てうれしかった(4)すぐに慣れ、仲良くしていた-と指摘した。
 被害者との間にはトラブルや恨みはなかったとした】

 賛成だったし、尊敬していたし、うれしかったし、仲良くしていたんでしょう。そこに嘘はないと思う。でも、同時に別の感情も持っていた。父親が娘を別の場所での一人暮らしをさせたのはそれが分かっていたからだと思いますがね。メディアの報道の仕方に問題はあれど、『事実と異なる』というのは違うと思いますよ。
「決して許されぬ行為」少女の父が謝罪 (産経新聞)
【書面で父親は「複数の病院の助言に従いながら夫婦で最大限のことをしてきたが、私の力が及ばず、誠に残念」と述べた】
女性生徒1人暮らし、医師の勧め 佐世保高1殺害事件 (東京新聞)
【弁護士によると、女子生徒は3月2日、自宅で父親の頭部を金属バットで殴って大けがをさせた。動機などがはっきりしなかったため、父親は同月から二つの精神科に女子生徒を通院させた。診察した医師は「このまま同じ家で寝ていると、命の危険がある」と父親に助言した。
 弁護士は「手遅れとなってしまったが、父親は何もしていなかったわけではない」と述べた】

 最新のニュースでは精神科医が入院を勧めたが父親が拒否した為、強制入院も視野に入れていたという報道が流れていました。それが本当であれば『夫婦で最大限のことをしてきた』とは言い切れないと思いますが…。