普通の日々

ごく普通の日々の事

一寸した疑問

2014-08-20 16:37:01 | ニュース関連
まんだらけ万引き犯逮捕 50歳容疑者、売った後に警告知り「返すに返せず」 (スポーツ報知)
【捜査員が18日、犯行現場となった「まんだらけ中野店」の店舗「変や」があるビル「中野ブロードウェイ」内にある別の古物店で被害品とみられる「鉄人28号」を発見した。店側に確認すると、事件3日後の7日に岩間容疑者の身分証を提示した男が、6万4000円で売りに来ていたことが判明。18日夜から同容疑者の取り調べを始め、任意同行を求めた。当初は「心当たりがない」と話していたが、その後容疑を認めた】
 一つ疑問があるんですがこの『別の古物店』は何故この盗品の買取りについての情報提供を警察にしていないんでしょうか?古物商に勤めていた事があるので分かるのですが、時々警察から盗品について情報提供を求めるFAXが流れて来るんですよ。大量に出荷される新刊コミックなんかだとどうにもなりませんが、こういった特徴のある物の場合はそれが犯人逮捕のきっかけになる場合もある。それにこれだけの高額で取引・販売されているという事は、そんなに頻繁に売買がある商品ではない訳でしょう?なら、これだけの騒ぎになっているんですから、例え警察から連絡がなくても、自主的な情報提供があっても良いと思うんですけどね。なのに捜査員が発見するまで情報提供ないというのはどうも…そりゃ、被害店舗と同じ建物内に売りに来るというのは些か想定外かもしれませんが、何の情報提供も無いのも一寸気になる訳ですが…。
「家族みたい」一転、暴行や家事強要 愛媛17歳遺棄 (朝日新聞)
【愛媛県伊予市にある市営住宅の部屋から17歳の少女が遺体で見つかった事件。死体遺棄容疑で逮捕された無職の女(36)やその家族との同居を続ける間に、暴力を振るわれる姿が再三目撃されていた。危険だと感じた住民から市や警察に情報が寄せられていたが、最悪の事態を防げなかった】
 『最悪の事態を防げなかった』理由はただ一つ、本人がその部屋及びその状況からの「保護」を望まなかったからです。だから、行政側は何ら有効な手を打つ事も出来ずに『最悪の事態』を迎える事になった。同様の悲劇を防ぐ為に何らかの対策が必要になると思いますが、本人が望まない事に行政が介入する事になるでしょうから、有効な対策が整備されるのには時間が掛かると考えた方がいいでしょうね。

擦り付け合いですか?

2014-08-05 06:01:11 | ニュース関連
高1同級生殺害:少女、3月から精神科に通院 (毎日新聞)
【長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、逮捕された少女(16)が、父親を金属バットで殴った3月から精神科に通院していたことが、父親の代理人弁護士への取材で分かった。精神科医が「同じ屋根の下で寝ていると、命の危険がある」と父親に少女との別居を勧めたという。関係者によると、精神科医と両親は入院についても話し合っていたが、7月26日の事件まで少女は1人暮らしのままだった】
【弁護士は「父親は再婚した妻と共に、医師、カウンセラーなどの指導に基づく対処をしてきた。まったく何もしていなかったというのは誤解だ」と話している】

 別に『まったく何もしていなかった』とは思っていませんよ。ただ、この前の謝罪文に書いてあったように『最大限のことをしてきた』というのはどうだろうかと思っているだけです。
 例えばこの別居。確かに別居すれば父親の安全確保は容易になるけど、少女の監視・監督は困難となってしまう訳です。特にこの少女の場合は親への暴力だけではなく、過去の給食への異物混入やネコの解剖といった事例があったんですから、監視・監督のない独居はどうかなという気がするんですよね。精神科医側としてこの別居は果たして最善手だったのか?それとも最善手を拒否された為の次善の策だったのか?そこが凄く気になるんですけどね。

女子生徒「人を殺してみたい」 事件前、父の再婚相手に告げる (産経新聞)
【弁護士によると、事件の3日前の7月23日、少女は通院中の精神科に母親と向かう途中、ネコを殺すのが楽しいという趣旨の話をした後、真剣な様子で「人を殺したい」と打ち明けた。弁護士は4日、精神科とのやりとりを父親がまとめた書面も公表。書面によると、7月23日の診療で母親が少女の殺人願望を医師に伝えたが、医師は「今日は時間がない」と言って診療を終えたとし、医師に切迫感がなかったと指摘した。
 また事件前日に両親が精神科に行き、「ここの病院か別の病院に入院するという措置は取れないか」と頼んだが、医師は「個室はあるがその一つを独占することになる」などと言い、実現しなかったことも明らかにした】

 数日前に精神科医側から出てきた情報は入院の提案を拒否されたというものだった。で、今日はこれですか…遂に精神科医側と両親側で責任の擦り付け合いが始まった、そうとしか見えませんがね、これ。こういう事をしている連中が『最大限のことをしてきた』と記述しても全く説得力がないんだけどねぇ?
 それに『医師に切迫感がなかったと指摘した』となっているけど、『切迫感がなかった』というのは両親側も同じでしょう?本当に両親が『切迫感』を持っていたなら、一時的に別居をやめる事も出来た筈。『命の危険がある』とはいえ、普段からずっとなら兎も角、数日なら用心していれば身を守るのは容易でしょう。その数日の間に入院への道を開けば良い、金銭的な問題はない筈なんだから。でも、そうはしなかった。なのに医師側の切迫感だけ問題視されてもねぇ?

女生徒の親、児相窓口に前日電話 佐世保高1女子殺害 (東京新聞)
【県関係者によると、電話は金曜日の7月25日午後6時半ごろ、佐世保こども・女性・障害者支援センターにあった。親は職員の不在を知ると「月曜にかけ直します」と述べ、電話を切った】
 自殺相談やNPOが運営する窓口なら兎も角、役所の窓口だとその時間帯にまともな対応は期待出来んでしょう。それに他の相談先を訪ねるというような、食い下がるという事をせずにあっさりと引き下がっている。この事からも両親側の切迫感もそれ程でもない事が窺い知れる。

本当に『最大限』?

2014-08-03 17:58:06 | ニュース関連
医師が事前に相談「人を殺しかねない」 佐世保高1殺害 (朝日新聞)
【県によると、県の児童相談所への相談は6月10日に電話であり、精神科医が名前を名乗り、「高校1年の少女について相談したい」と伝えた。少女の名前や住所、高校名などは明らかにしなかったが、①小学校での給食への異物混入②中学時代のネコの解剖③父親を金属バットで殴ったこと、の3点を挙げ、「このまま放っておけば、人を殺しかねない」と注意を促したという。児童相談所は、児童福祉法上の制度を説明し、精神科医に助言をしたというが、助言の内容は明らかにしていない】
「人を殺しかねない」県警と会議も児相伝えず (読売新聞)
【児童福祉法では、保護の必要な児童を発見した者は、福祉事務所か児童相談所(児相)などに通告しなければならないと規定。通告を受けた児相所長は、必要があると認めたときは知事に報告しなければならないと定めている。
 児相の機能を持つ県佐世保こども・女性・障害者支援センターに「高校1年の少女が、猫を解剖したり、親に暴力を振るったりしている」「人を殺しかねない」と精神科医が連絡したのは6月10日。これが同法上の通告に当たると、ある捜査関係者は指摘する。
 これに対し、センターの宮崎慶太所長は「連絡してきた人が『相談』と言ったため、通告ではなく相談として処理した」と説明した】

 『通告ではなく相談として処理した』…なんか、言葉遊びをしているように思えてしまうんですけどね、これ。そもそもこの人達の中で『通告』と『相談』の線引きというのはどうなっているんでしょうか?どんなに具体的な内容であっても相手が『相談』と言ったら『相談』扱いになってしまうんですかね?だとしたら、一体何の為のシステムなのかと言わざるおえない気がしますが?
 まあ、センター側としては今からなら何とでも言えると言いたくなるだろうけど、この衝撃的な結果を避ける事が出来た可能性を考えると、センター側の対応についての検証が必要になってくるでしょうね。というか、被害者側の両親はそれを求めてくる可能性が非常に高いと思いますが。

「報道は事実と異なる」と弁護人 「父親を尊敬している」とも 女子生徒「被害者は友だち」 (産経新聞)
【文書で弁護人は、接見で直接聞いた内容として、(1)父の再婚には賛成だった(2)父を尊敬している(3)母が亡くなって寂しく、新しい母親が来てうれしかった(4)すぐに慣れ、仲良くしていた-と指摘した。
 被害者との間にはトラブルや恨みはなかったとした】

 賛成だったし、尊敬していたし、うれしかったし、仲良くしていたんでしょう。そこに嘘はないと思う。でも、同時に別の感情も持っていた。父親が娘を別の場所での一人暮らしをさせたのはそれが分かっていたからだと思いますがね。メディアの報道の仕方に問題はあれど、『事実と異なる』というのは違うと思いますよ。
「決して許されぬ行為」少女の父が謝罪 (産経新聞)
【書面で父親は「複数の病院の助言に従いながら夫婦で最大限のことをしてきたが、私の力が及ばず、誠に残念」と述べた】
女性生徒1人暮らし、医師の勧め 佐世保高1殺害事件 (東京新聞)
【弁護士によると、女子生徒は3月2日、自宅で父親の頭部を金属バットで殴って大けがをさせた。動機などがはっきりしなかったため、父親は同月から二つの精神科に女子生徒を通院させた。診察した医師は「このまま同じ家で寝ていると、命の危険がある」と父親に助言した。
 弁護士は「手遅れとなってしまったが、父親は何もしていなかったわけではない」と述べた】

 最新のニュースでは精神科医が入院を勧めたが父親が拒否した為、強制入院も視野に入れていたという報道が流れていました。それが本当であれば『夫婦で最大限のことをしてきた』とは言い切れないと思いますが…。