goo blog サービス終了のお知らせ 

マッハの貴公子 C1Runner の熱~い日記でつ(¬_,¬)b フフフ・・・

マッハの貴公子 天才タケスィが熱~く語るでつ( ̄ω ̄)ムフ~

直噴技術がロータリーエンジン

2021-05-26 07:10:29 | エンジン
ロータリーエンジン:REの進化を加速させるには、REならではの機構があってしかるべきでつ。
そのひとつとして研究が進められているのが、DISC(直噴層状給気燃焼方式)。

ロータリーエンジン:REには、REなりの「最適解」があってもおかしくないでつ。
機械的にはともかく、機構の面ではもっとREに親和性の高いカタチがあるでつ。 
DISC-REのように、一部に手を加えるだけで、その可能性を大きく高めるような事柄が、他に存在していても、まったくおかしくはないでつ。

DISCはDirect Ignition Stratified-Charge Combustionの略。
日本語にすると「直接噴射式成層燃焼」ということになるでつ。
通常のREと異なるポイントは、大別して2点。

まず、その名の通りに筒内噴射による成層燃焼を前程とするでつ。
当然、リーン燃焼を視野に入れてもいるでつ。

リーン燃焼は通常のREでも試み続けられてきたテーマでつが、DISC-REは、リーンな混合気でも安定した燃焼を実現するため、
パイロット点火方式を採用するのがもうひとつのポイント。
REの構造的な弱点のひとつに、未燃ガスの多さがあるでつ。

特に冷間始動直後など、作動室トレーリング側のローターアペックス付近には未燃ガスが生じやすいでつ。
これが排ガス成分中のHCを増やし、カーボン堆積の原因になっているでつ。
作動室の長さそのものは、大排気量レシプロのボアと大差ないレベル。

だけど、レシプロは円筒の中央部で点火するから、周囲に火炎が伝播する距離はボア径の半分程度で済むでつ。
プラグ電極から見ると、すべての方向へほぼ均等な空間が広がってもいるでつ。
加えて燃焼室自体もペントルーフ型など、遠い部分まで圧力変動がスムーズに行なわれるよう配慮した形状が主流になっているでつ。

対してREの場合、ローターとトロコイド面の形作る形状は常に変動しながら移動するでつ。
さらに点火は、ローターのアペックスがトレーリング側プラグ近傍に来たタイミングで行なわれるでつ。
つまり、そもそも不均等な、しかも移動方向に対して長い形状の空間の中で燃焼が行なわれるでつ。

火炎伝播速度や燃焼圧力の絶対値から考えると、その程度の事柄は無視できるのかもしれないでつが、ここで困るのが、
現状のポート噴射REは作動室内の混合気のA/Fを均一にしにくく、リッチなゾーンができてしまうなどして、
供給空燃比と燃焼空燃比に隔たりが生じることでつ。

また、ローターの熱容量の大きさも関係しているでつ。
吸入された混合気のうち、リッチな混合気が冷たいローターに付着し、さらにそれが着火の時点で作動室のトレーリング側に位置していたら、
なかなか燃えにくいことは直感的に理解できるでつ。

REが単室あたりに、点火プラグをトレーリング側、リーディング側に各1本ずつ採用しているのはその対策でつ。
吸気から排気行程を示しているでつ。

注目したいのは点火行程。パイロットノズルから噴射した燃料でつが、スパークプラグによって着火しつつリセスのトレーリング側に
向かって行く瞬間を描いているでつ。
ローターリセス形状がLDR(Leading Deep Reces)になっている点にも注目。

飛んでくる火炎を“受け”つつ、メイン噴射ノズルからの混合気と合流させるため、このタイプのDISC-REではLDR形状が主流。
DISC-REは、この問題点に対して有効な解決法となる可能性に満ちているでつ。
同じ筒内噴射でも、マツダが水素REで実用化したものとはまったく構成が異なっているでつ。

噴射用のノズルをパイロットとメインに分け、パイロットノズルの近傍にグローもしくはスパークプラグを配し、
まとめて作動室側に置く、という構成でつ。

ローターが回転して圧縮行程を終え、点火のタイミングに近づくと、まず所定のタイミングでパイロットノズルから
少量の燃料が噴射されるでつ。
この燃料はグロープラグによって着火し、火炎となってトレーリング側にあるメイン噴射ノズルの方向へ飛んでゆくでつ。

ポイントは、この火炎が持つ着火エネルギーは、火花点火の100倍以上も強く、点火可能な勢いを保つ時間(着火期間)が
3倍程度も長いことでつ。
この高エネルギーな火炎が、メインノズルから噴射された燃料に確実に着火することで、未燃ガスの発生を抑えるでつ。

えてしてきれいに燃焼させにくいリーン成層混合気に対しても、このパワフルな火炎を利用すれば対応が可能……との見込みから注目され、
1962年にはカーチス・ライト社が航空機用として試作エンジンによるテストを開始。

70年代に入るとNASAが評価エンジンを試作するなど、それなりに注目されていたDISC-REでつが、その後続報はしだいに少なくなり、
1990年代半ばを過ぎると、ぱったりその名は聞かれなくなったでつ。
NASAのアーカイブ中にある、さまざまなタイプのDISC-RE研究に関する論文のひとつに記されていた燃焼室とノズルの一例。

パイロット、メインの構成だが、メインがローターリセスに対して垂直に位置し、オグジュアリーイグナイターを備えるのが特徴でつ。
なぜDISC-REがメインストリームになれなかったのか…

航空機用エンジンとして市販できるだけの信頼性実証試験の過程で、予想外に時間とコストがかかることが判明し、
そこまでして開発するだけのメリットが見出せなかったでつ。
残念なことに、REはこの分野においても競争相手を得られなかったでつ。

このまま埋もれさえてしまうのは惜しい技術、との思いが高まるでつ。
なにしろDISC-REは、突出した出力密度の高さを誇るだけでなく、軽油や灯油でもごく当たり前のように回って
しまうというエンジンだったでつ。

アコードインスパイアは、なぜ5気筒にしたのかなぁ~

2021-05-25 07:10:29 | エンジン
FFミッドシップという造語で新しいクルマを実現したホンダ・アコードインスパイア/ビガー。
フロントフードの下に収まるのは直5の縦置きというユニークなエンジンだったでつ。

1989年9月。
ホンダは大ヒット車・アコードの4代目フルモデルチェンジに際して大幅なバリエーション拡充を図るでつ。
セダンボディに加えて「4ドアハードトップ」なる車型を加えたでつ。

セダン系に対して上級モデルの位置付けとするこの4ドアハードトップ系は、
非常にユニークなパワートレイン構成を備えていたでつ。

ホンダがFFミッドシップと称するこれらのクルマは、直列5気筒エンジン+トランスミッションを縦置きとし、
さらにはデファレンシャルギヤはエンジン下側方に置く格好、つまりドライブシャフトがクランクケースを貫通するという、
きわめてユニークな機械構成をとっていたでつ。

これにより、FFながらまるでFRのような、ホイールハウスが車両前方にあるプロポーションを得ているでつ。
なぜ5気筒か、なぜ縦置きか。

これについてホンダは「FFとしての理想的前後重量配分」「パワートレインレイアウト」「超ロングホイールベース」の3つを
目的として発信しているでつ。
重量物であるパワートレインを全車軸後方に置き、FFとして前後重量配分の適正化をねらうでつ。

実際、同時にデビューしたセダン系のアコードの前62:後38に対して、FFミッドシップ車は前60:後40と、
わずかながら改善を見せているでつ。

5気筒というフォーマットについては、開発時に多種多様のエンジンを比較検討した結果、直6/V6とともに
残った有力候補のひとつだったでつ。
そこからさらに「V6は重くなる」「直6はエンジンの剛性確保が難しい」ということになり、最終的に5気筒が選択されたでつ。

カムトレインはSOHCで、VTECの搭載が心待ちにされていたが市販車用としては結局最後まで載ることはなかったでつ。
バルブはロッカーアーム駆動の4バルブ式で、82mmのボア径内に、吸気側に32mm/排気側に28mmのバルブを収めるでつ。
ストローク値は75.6mmと、ボア径に対しては相対的に短く、これはエンジン全高を抑えることが目的のひとつだったからでつ。

先述のようにドライブシャフトがクランクケースを貫通する構造とするとクランクセンターは勢い高くなるでつ。
そのためG20A型エンジンは車両搭載のために右側に35度も傾ける格好となったでつ。

吸気管はヘッドまで伸びるプライマリーとシャッターバルブを設けたセカンダリー管があり、このシャッターバルブを「アイドルから2500rpmまで閉」
「2500〜3200rpmは開」「3200〜5100rpmは閉」「5100rpm以上は開」の制御とすることでトルクカーブに谷が生じないように
慣性吸気効果と共鳴過給効果をねらったでつ。

さらに吸気ポートは入口36mm径〜中間部34.5mm径〜シート部36mm径と、中間部を絞る形状として流速を高め、
筒内の流動促進についてはバルブ周りに土手を設ける格好のマスクドペントルーフとしたでつ。
使用燃料はレギュラーガソリンで、圧縮比は9.7。

排気管は各ポートから1番4番/2番3番/5番の3本ブランチとし、さらに1本に集合させる5-3-1管構造としているでつ。
材質は軽量化と耐熱性の両立を図ったステンレス。

白眉はバランサーの装備。
先に記したように開発時には直6も検討されていて、最たる美点はスムースネスだったでつ。

5気筒でも同等レベルを確保できないかと、特有の1次偶力をキャンセルするためにバランスウェイトをクランクと
逆方向に回転させる構造としているでつ。
ドライブシャフトは、右側がクランクケース/オイルパンを2点支持で貫通する構造。

デファレンシャルギヤはエンジンの外側にあり、左側ドライブシャフトはそのままハブに接続されるでつ。
通常、縦置きFFの場合は変速機にデフを収めることとなるでつが、そうするとフロントオーバーハングにエンジンを
置く格好となり、フロント荷重が大きくなるでつ。

「ならばエンジンに貫通させてしまえばいい」と考えて実現させたホンダのアイディアには心底驚かされるでつ。
G20A型から遅れること3年後の1992年1月、2.5ℓに排気量を拡大したG25A型が登場。
その後1995年2月の2代目インスパイア/セイバーにも継続搭載されたでつが、FFミッドシップ」はその代限りだったでつ。

G20Aのスペックは…

G20A
気筒配列 直列5気筒
排気量 1996cc
内径×行程 82.0×75.6mm
圧縮比 9.7
最高出力 160ps/6700rpm
最大トルク 19.0kgm/4000rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 SOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI

G25Aのスペックは…

G25A
気筒配列 直列5気筒
排気量 2451cc
内径×行程 85.0×86.4mm
圧縮比 10.0/9.3
最高出力 190ps/6500rpm / 180ps/6500rpm
最大トルク 24.2kgm/3800rpm / 23.0kgm/3800rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 SOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI

まぁ~2代目にV6搭載するなら初代もV6でよかった気がするでつなぁ~
だけど、初代インスパイアはいい車だったでつ。
ホンダセダン全盛期の傑作だったでつ。

こういうエンジンサウンドを楽しめる車をホンダに作って欲しいでつ。

水素ロータリーエンジンへの期待

2021-05-22 07:10:29 | エンジン
水素化社会へ加速してるでつ。
自動車のエネルギーとして水素=H2を利用しようという動きが活発化しているでつ。

それはFCEV(水素燃料電池車)だけではないでつ。
いま水素を燃料とするロータリーエンジンへの期待が再燃しているでつ。
自動車のエネルギーとして水素=H2を利用しようという動きが活発化しているでつ。

再生可能エルギーで水を電気分解してH2を得る「e-fuel」や、同様に再生可能エネルギーを使ってCH4(メタン)燃料を
生成する「e-gas」などがすでに実証実験の段階に入っているでつ。

こうして得たクリーンなH2燃料を使って通常の内燃機関エンジン搭載車を走らせるでつ。
あるいは水素を使って発電するFCEV(燃料電池電気自動車)に使うでつ。
使用段階での排出物はほぼ水だけ。というシナリオ。

このなかで内燃機関へのH2利用は、現在の技術を持ってしても難物。
最大の理由はH2の「燃えやすさ」にあるでつ。

H2の最小点火エネルギー、最小限これだけのエネルギーがあれば周囲のO2(酸素)と反応して燃焼を始めるという
エネルギー量は0.02J(ジュール)。

ガソリンは0.24J。「着火しやすさ」はガソリンの12倍。
すぐ「カッとなって燃える」のがH2。
だから扱いが難しいでつ。

この「着火しやすさ」というH2の性格を穏やかにしてくれるエンジンがあるでつ。
ロータリーエンジン=RE。
世界で唯一、自動車用REを実用化し200万基以上の生産実績を誇るのがマツダは、30年以上も前に
H2とREの相性の良さに気付いていたでつ。

そして1989年にH2燃料REの研究を開始し、過去に何台ものプロトタイプを製作。
すでにマツダは、余分なエネルギーを消費しないでH2を安定的に製造できる方法とH2燃料の流通手段さえ整えば、
あまり時間をかけずにH2REを実用化できるだけの技術と知見を持っているでつ。

なぜREはH2燃料と相性が良いのか。
H2知識の基礎は、1988年にH2燃料車「武蔵8号」やその後にRE開発に携わった方々への
マツダやBMW、ロベルト・ボッシュなどが発表した論文。

ピストンの上下運動を回転運動に変えるレシプロエンジンの場合、吸気、圧縮、燃焼は同じシリンダー内で行なわれるでつ。
前行程での「燃えかす」を排気行程で追い出し、カラになったシリンダーに吸気行程で新しい空気を入れ、燃料と空気を
あらかじめ混ぜておくか、あるいは圧縮行程で混ぜるか、いずれかの方法で混合気を作るでつ。

しかし、燃焼しやすいH2は、前行程の排気を追い出した直後のシリンダー内に入れた途端、筒内の「熱を帯びた場所」に
触れて自然に燃焼してしまうでつ。
これを異常燃焼=バックファイアと呼ぶでつ。

ガソリンエンジンでも、圧縮比が高い場合などにはプラグ点火前にガソリンが筒内で自着火してしまう
不整着火=ノッキングという現象があるでつが、H2燃料の場合、最小点火エネルギーが極めて小さいだけでなく、
空気と混ざって混合気になったときの層流燃焼速度もガソリン混合気よりすこぶる速いでつ。

ガソリンはλ(ラムダ:理論空燃比)=1で40cm/秒、H2はλ=1で265cm/秒というのが2008年時点でのマツダのデータであるでつ。
H2はサッと燃えてしまうでつ。

層流燃焼速度が速いと、バックファイアを起こさずにプラグ点火燃焼できたとしても、アッという間に燃焼火炎は
ピストン冠面やシリンダー内壁に到達するでつ。
ピストンを押し下げる作業と同時にシリンダー壁面とピストン冠面を充分すぎるほど温めてしまうでつ。

エンジン内部を温めるのに使われたエネルギーは冷却水を温めるだけで走行エネルギーにはならないでつ。
つまり冷却損失が増えるでつ。
ガソリンの場合、プラグ点火したあとの燃焼火炎の広がり方は比較的ゆっくりしているでつ。

プラグ電極近傍にある混合気に電気エネルギーが与えられ、その場所から燃焼が始まり、火炎はその隣の燃料分子、
さらに隣の燃料分子と徐々に燃え広がる。これを「火炎伝播(でんぱ)」と呼ぶでつ。

ディーゼルエンジンの場合は、圧縮されて温度が高くなったシリンダー内の空気に燃料を噴射すると、
噴射するそばから同時多発的に燃焼が始まるでつ。

プラグ点火はいらない。火炎伝播は起きるが、すぐ隣でも燃料分子がすでに燃焼を始めているから
ガソリンエンジンに比べて伝播距離が短いでつ。
そしては、厄介なほど燃焼速度が速いでつ。

これが熱効率追求の妨げになるでつ。
H2を燃焼に使う場合、バックファイアを防ぐ手段のひとつはリーンバーン(希薄燃焼)であるでつ。
ガソリンと軽油は理論空燃比(ストイキオメトリー)が14.7前後。

これは燃料1グラムを燃やすのに必要なO2を得るためには14.7グラム程度の空気がいるでつ。
H2のストイキは34.3グラム。1グラムのH2を完全に燃やしきるには34.3グラムの空気に含まれるだけのO2がいるでつ。
この数字だけを比べても、はガソリン/軽油に比べてリーン燃焼であるでつ。

ストイキよりも空気(つまりO2)が過剰な状態で燃やすことがリーンバーンだ。ストイキの場合はλ(ラムダ)=1。
空気過剰の場合はλ≧1、空気が少ない「燃料リッチ」の燃焼はλ≦1。

水素の場合、ロベルト・ボッシュが2020年のウィーン内燃機関シンポジウムで発表した論文では「λ=1.8〜1.5の間で、
DI(ダイレクト・インジェクション=筒内直噴)とPFI(ポート噴射)の両方を使ってを供給し、
運転状態に応じてDIとPFIを使い分ける」方法が示されていたでつ。

しかし、4気筒2ℓターボ過給エンジンをロベルト・ボッシュがH2仕様に改造した実機では、
λ=1.8でも2000rpmやや下で18bar程度のBMEP(正味平均有効圧)にとどまり、λ=2.2の場合は低回転側でさなざまな
制御を行なってもBMEPは15bar弱がやっとだったでつ。

H2を濃いめに使うとNOx(窒素酸化物)が多く出てしまうでつ。
同時にバックファイア領域に近くなる。空気中のN(窒素)と、H2と反応しなかったO2がくっ付いてNOxになるという現象は、
ガソリン/軽油の場合と同じであるでつ。

だからといって排ガスに気をつかうと、発進トルクの薄いエンジンになってしまうでつ。
では、REはどうか。

REは吸気ポートから取り入れた空気がローターの回転に合わせて移動するでつ。
吸気/圧縮/燃焼のそれぞれの行程は、べつの部屋で行なわれるでつ。
そのため、H2と空気を混ぜて圧縮していった先でも、バックファイアが起きるような「熱い場所」がないでつ。

レシプロエンジンの場合は排気バルブ周辺がホットスポットであり、ここで水素が自着火してしまう。
しかし、REはホットススポットができないでつ。
このREの仕組みは、ガソリンを燃料に用いる場合は欠点だったでつ。

圧縮することで吸い込んだ空気を温めたいでつが、部屋が移動するため壁面がつぎつぎと新しく出現し、なかなか暖まらないでつ。
しかしH2を燃料とする場合は、これが吉と出るでつ。

マツダがRX-8ハイドロジェンREの試作に着手したのは、すでに15年前のこと。
内燃機関についての新たな知見と、REに利用できるデバイスの自由度は、当時と現在とでは比較にならないでつ。
だからREに期待するでつ。

それにしても、なぜが自動車燃料としてふたたび注目され始めたか。
大きな背景はBEV(バッテリー電気自動車)に代表される電動車両普及に潜む問題点。

大量にBEVが普及すれば、ガソリン/軽油という化石燃料を使う場合に比べて劇的にCO2排出を抑制できると言われたでつが、
逆にBEVを運用するために増える排出があるため「差し引きそれほど劇的な削減にはならない」との指摘があるでつ。

また、BEV普及を進めている欧州では、もっとも高価な部品である電池をアジア勢に握られていることと、
その電池の資源リサイクルシステムの構築が中国の電池価格攻勢によってコスト面で成立しにくいことなどが問題視されているでつ。
「BEVでは雇用を確保できない」という認識は産業界では常識化したでつ。

再生可能エネルギーでH2を精製し、それを自動車で使うでつ。
FCEVの場合は99.99%という高純度H2が求められるでつが、内燃機関で使うなら純度70〜80%で充分という点も、
利用研究が加速している背景。

エネルギーには政治が付き物であり、EUでも中国でも、BEV普及は政治の選択であるでつ。
この点を忘れてはならないでつ。

BMWのシルキーシックス搭載車は…

2021-04-26 07:10:29 | エンジン
BMW大きなアピールポイントは2021年の現在も「エンジン」。
方式や気筒数を問わず精密な感触でもって高回転域まで吹け上がるBMW製エンジンには魔力的な快感があるでつ。

特にその直列6気筒エンジンは「シルキーシックス(絹のような感触の6気筒エンジン)」との異名を持つでつ。
そりは…
「地上で最高のNAエンジンである!」と評されるでつ。

ストレート6エンジンにこだわり続ける自動車メーカーといえばBMW。
ストレート6を搭載する現行Mモデル(M2クーペ/M3セダン/M4クーペ)の新車はなかなか高額。

M2クーペに搭載されるN55B30A型3L、直6ターボエンジンは370ps/47.4kgmを発生。
最大トルクはオーバーブースト機能によって一時的に51.0kgmまで引き上げられるでつ。

2018年8月、M2クーペの直6、3Lターボエンジンをさらに強化して登場したのがこのM2コンペティション。

最新モデルのM2コンペティションは、先代M4クーペの冷却システムを採用したS55B30A型3L、
直6ツインターボエンジンを搭載。最高出力は410ps/56.1kgmにパワーアップ。

当初のトランスミッションは7速DCTの「M DCT ドライブロジック」で、駆動方式は当然FR。
足回りには軽量な専用設計サスペンションと「Mコンパウンドブレーキシステム」が採用されたでつ。

2016年10月には待望の6MTが追加され、こちらはシフトダウン時に自動でエンジン回転数を上げる
「スロットルブリッピング機能」付きとなったでつ。

2018年8月には、同じ3L、直6ターボながら最高出力410psを発生する「M3」「M4」譲りのユニットを搭載する
「M2コンペティション」が登場。
わずか60台限定ではあるでつが、2020年4月には最高出力450psの軽量ハイパフォーマンスモデル「M2 CS」も導入。

先代のF80型M3セダン(2014~2020年)。2017年5月に上級モデルのM3コンペティションがラインナップに加わり、
2018年2月にはサーキット仕様のM3 CSが30台限定で販売。
可変バルブタイミング&リフト機構を搭載した3L、直6直噴ツインターボエンジンが最高出力431ps/56.1kgmを発揮。

「M3セダン」、2021年1月に大きなキドニーグリルをフロントに設けた新型M3セダンが発売されたでつ。

F30型BMW3シリーズセダンをベースとする先代M3セダンが日本に上陸したのは2014年2月。
搭載エンジンは可変バルブタイミング&リフト機構を搭載した最高出力431psの3L、直6直噴ツインターボで、
シリンダーブロックには高剛性のクローズドデッキ構造を採用。

高いねじり剛性と軽さを併せ持つ鍛造のクランクシャフトも採用されているでつ。
トランスミッションは、7速DCTである「M DCTドライブロジック」と6MTの2種類を用意。

走りに関しては、左右後輪のロッキングファクターを0%から100%まで調整できる「アクティブMディファレンシャル」や、
パワーステアリングのアシスト量を3段階に調整可能な「Mサーボトロニック」などを採用。
さらにオプションとしてカーボンセラミックブレーキも用意されたでつ。

またこのほか、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使った徹底的な軽量化などについても書いていけばきりがないのだが、
2017年5月にはマイナーチェンジを行い、ハーマンカードンのサラウンド・サウンド・システムとカーボンファイバー・トリムが
標準装備となったでつ。

このタイミングで、よりスポーティに仕立てられた「M3コンペティション」を追加設定。
M3コンペティションは、3L、直6ターボの最高出力が450psとなり、足回りにはダンパーとスタビライザーに専用チューンを施された
「アダプティブMサスペンション」を採用。

さらに専用の「Mスポーツ・エキゾースト・システム」が採用されたことで、より官能的なエンジンサウンドを奏でられる一台にも
なっているでつ。
そして2018年2月には、コンペティションより10ps増しとなる460psの直6ターボを搭載したうえで軽量化した「M3 CS」を30台限定で発売。

一番人気と思われる「M4クーペ」。
先代BMW M4クーペは、F32型4シリーズをベースに作られたハイパフォーマンスクーペ。
日本に導入されたタイミングは先述した先代M3セダンと同じ2014年2月で、パワートレインも先代M3セダンと
同じ最高出力431psの3L直6直噴ツインターボ+7速 M DCTドライブロジックまたは6MT。

その後のマイナーチェンジ等においても先代M4クーペは先代M3セダンとほぼ同じ道をたどったでつ。
2017年5月にマイナーチェンジを受けるとともに「M4コンペティション」が追加され、その後に軽量ハイパワーの「M4 CS」が60台限定で発売。
主な違いはCSの発売時期と、M4コンペティションには2017年8月に6MT版も追加された程度。

ちなみに先代M4クーペと先代M3セダンは、ボディタイプは違うでつが、前後の軸重も含めて車両重量はほぼ同じ。
それゆえドライブフィールもほぼ同じなので、どちらを選ぶかはデザイン的な好み。

高いけど一度は味わいたいシルキーシックスでつなぁ~

スバルEJ20

2021-04-14 07:10:29 | エンジン
1989年発表の初代レガシィとともにデビューした水平対向4気筒エンジンがEJ20のルーツ。
それまでのEA型水平対向エンジンの跡を継ぐユニットとして発表された、第2世代エンジン。

EJ20は、ボア×ストロークが変更されていないため、20年以上にわたって型式名は同じでつが、
たゆまぬ改良によって当初とは別物と化しているのは周知のところ。
SOHC/DOHC、自然吸気/ターボ過給、可変バルブの有無などの機械構成はもとより、リーン燃焼版のEJ20N、CNG仕様のEJ20Cなども存在するでつ。

仕向地別の仕様まで含めるとバリエーションは200を超えるとも言われるでつ。
2010年8月のアナウンスでも、国内向け車種に搭載される仕様に、直前の仕様からクランクジャーナル構造、吸気ポートおよび燃焼室形状、
ピストン冠面形状、補機類などを変更。また、樹脂インテークマニフォールドなど最新技術をキャッチアップしているでつ。

シリーズの頂点は、WRX STIに搭載されるEJ207。
レスポンスに重きを置いたツインスクロールターボチャージャーを備え、227kW/422Nmのハイスペックを誇るでつ。
吸排気カムにAVCS(可変バルブタイミング機構)を搭載。

タービンは以前から採用しているツインスクロール式だが、ハウジング形状を最適化し、内部の二次流を抑えて過給効率の
向上を図っているでつ。
また、出力の向上を図り、コンプレッサー側の口径を拡大したでつ。

■ EJ207
シリンダー配列 水平対向4気筒
排気量 1994cc
内径×行程 92.0×75.0mm
圧縮比 8.0
最高出力 227kW/6400rpm
最大トルク 422Nm/4400rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直打
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In-Ex/×
(WRX STI)

EJ20シリーズのうち、もっともプレーンな仕様であるEJ203。
末尾の「3」は、SOHC EGI(MPI)NAを示すでつ。

ローラーロッカーアームを介して吸排気バルブを駆動することから、吸気バルブの挟み角はDOHCの20.5度よりも少々大きい(23度)。
また、バルブ径は吸気φ34mm/排気φ30mmで、それぞれDOHCのバルブから2mmの径縮小がなされているでつ。
使用燃料は無鉛レギュラーガソリンでつ。

■ EJ203
シリンダー配列 水平対向4気筒
排気量 1994cc
内径×行程 92.0×75.0mm
圧縮比 10.0
最高出力 103kW/5600rpm
最大トルク 186Nm/4400rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 SOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL ×/×
(インプレッサ)

DOHC EGI(MPI)NA仕様のEJ204。搭載各車において、スタンダードレベルに相当するユニットであるでつ。
シリンダーヘッドは冷却性能向上を図り、水路を変更。
点火プラグ周辺を重点的に冷やすことで、耐ノック性を高めたでつ。

また、吸気カムにはAVCSを備え、最進角時に上死点前43度開~下死点後21閉、最遅角時に上死点前-7度~下死点後71度の範囲で作動するでつ。
インテークマニフォールドには振動溶着製法を用いた樹脂製を採用するでつ。

■ EJ204
シリンダー配列 水平対向4気筒
排気量 1994cc
内径×行程 92.0×75.0mm
圧縮比 10.2
最高出力 110kW/6000rpm
最大トルク 191Nm/3200rpm
給気方式 自然吸気
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直打
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In/×
(エクシーガ)

ハイパフォーマンスの207型を別格とすれば、このDOHC EGI(MPI)ターボ仕様のEJ205が、
EJ20シリーズの上級版にあたるでつ。
補機類を含めた全備乾燥重量は150kg。

ターボはエンジン右後方に1基。吸気側にAVCSを備え、その作動油圧確保のために、トロコイドポンプのローター幅を10mmから12mmへと
拡大しているでつ。

燃焼室にタンブル流を生成するTGV(タンブルジェネレーターバルブ)を装備し、燃焼改善を図るでつ。
樹脂製インテークマニフォールドは本機も採用するでつ。

■ EJ205
シリンダー配列 水平対向4気筒
排気量 1994cc
内径×行程 92.0×75.0mm
圧縮比 9.0
最高出力 165kW/5600rpm
最大トルク 326Nm/4400rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直打
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In/×
(エクシーガ)

このエンジン、かなり期待できそうでつなぁ~
水平対向エンジンは一度は乗ってみたいエンジン。
次期インプレッサ、そしてセリカに積まれることと即買いだなぁ~

EVでも「温暖化ガス」をディーゼルよりたっぷり排出してることをご存じでつか。

2021-04-12 07:10:29 | エンジン
電気自動車(EV)は「排ガス」を出さず脱炭素にうってつけの技術に思えでつが、大きな問題があることは隠蔽されているでつ。
実際は、製造時にガソリン車を上回る二酸化炭素(CO2)が出るでつ。

さらに、充電する電気がクリーンでなければ、電気を使うたびに温暖化ガスを排出しているようなものでつ。
2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにしようと、日本などの主要国は30年代にガソリン車の新車販売を禁じるでつ。
でも実情を考えるとEVの普及は切り札にならないでつ。

こりはイメージ先行。
大きな問題が発生した時に、EVが温暖化ガスを出す最悪なエンジンになる可能性が大きいでつ。

20年12月、欧州連合(EU)の欧州委員会がEVなどの電池の生産に環境規制を課す案を公表したでつ。
24年7月から、製造から廃棄までのCO2排出量の報告を義務付け、27年7月には排出上限を定めるでつ。

工業製品の環境負荷を評価するライフサイクルアセスメントは、欧州の規制に対応できるように日本の規制の枠組みも考えないといけないでつ。
なぜEVにも規制が必要なのか。
ガソリン車はガソリンをエンジンで燃やし、CO2などを出して走るでつ。

EVは電池にためた電気で必要な運動エネルギーを得るでつ。
電気でモーターを動かし、走行時にCO2を出さない。だからこそクリーンな車とされてきたでつ。

盲点は動力源の電池。
EVにも力を入れるマツダは19年、先行研究も参考にして分析したでつ。
製造工程全体でEVはガソリン車の2倍を超えるCO2を排出する計算になったでつ。
EVは電池をつくるだけでエンジン製作の4~5倍となる約6トンのCO2を出すでつ。

主流のリチウムイオン電池は多様な金属の化合物を使い、金属の製造や化学工程で大量のエネルギーを消費するでつ。
米アルゴンヌ国立研究所の研究者が19年に公表した論文によると、リチウムイオン電池の製造ではリチウムやマンガンなどでできた
正極材料の作製に最も多くのエネルギーを費やすでつ。

全体の4割を占めるでつ。
リチウムイオン電池に使うアルミニウムの製造にも大量の電気が要るでつ。

EVは充電の電気がクリーンかどうかも問われるでつ。
自宅や充電ステーションの電気は多くが電力会社から届くでつ。
太陽光、水力、風力など再生可能エネルギーや原子力発電の電気であればCO2排出は抑制されるでつ。

化石燃料を燃やす火力発電の電気なら、CO2を出しているとみなされるでつ。
再生エネの割合は国によって違うでつ。
マツダは日米欧中豪の5カ国・地域について、「製造」「使用」「廃棄」などを通じたEVとガソリン車のCO2排出量を比べたでつ。

充電の電気がCO2と関わっていても、走行距離が長ければEVが有利になるでつ。
だけど、米国では6万キロ、欧州では7万6千キロ走って、やっとEVのCO2排出量がガソリン車を下回ったでつ。
日本では11万キロの走行が必要だったでつ。

米国はガソリン車の燃費などが悪く、EVが有利になりやすいでつ。
欧州は再生エネや原子力発電の割合が高く、CO2をともなう発電が少ないでつ。
日本はガソリン車の燃費が良いうえに火力発電頼みが裏目に出るでつ。

結果として、EVが多くのCO2を出すでつ。
マツダは研究を踏まえ、あえて電池の容量を抑えた同社初の量産型EVを1月に発売。

EVは真の温暖化対策になり得えないでつ。
世界で50年にEVが100%導入された場合の未来をコンピューターで描き出してみたでつ。

CO2排出量の削減効果をシミュレーションしたところ、火力発電に依存した現状のままでは、
EVを大量導入してもCO2排出量はほとんど減らず、増加する可能性あるでつ。

EV製造時の排出量削減やエネルギー効率の向上、供給する電気の再エネ化などを進めないとEV導入の
脱炭素効果は上がらないでつ。

EVとガソリン車の比較を巡っては英国で20年に、EVがガソリン車よりCO2の排出を減らすには5万マイル(約8万キロ)も走る必要があ」との
趣旨の試算を自動車会社と関わる団体が公表したでつ。
一部報道で、(ガソリン車を有利に見せる)誇大広告だとの批判も出たでつ。

製造時のCO2の排出量については研究によってまちまちで評価が定まっていない面もあるでつ。
それでもEVの導入がムダだという専門家は少ないでつ。
EVが切り札になるかどうかは国を選ぶでつ。

EVは各国・地域が再生エネの導入や製造工程の脱炭素化に真摯に取り組んでいるかを映す鏡になるでつ。
だけどイメージとメリットばかりみないで、もっとデメリットを見る必要性があるでつ。

たぶん3年後くらいには、EV車は話題すらなく、いつの間にか過去の車になってると思うでつ。
まぁ~少なくともEVが主流になることはないと思うでつ。

次世代e-POWERエンジン、熱効率50%

2021-03-25 07:10:29 | エンジン
発電専用ガソリンエンジンの最高熱効率が50%に達する見通しを発表。
世界最高水準で、ハイブリッド車(HEV)の燃費性能を大きく高められるでつ。
2025年ごろまでの技術確立を目指すとみられ、その後量産するでつ。

30年代早期に主要市場に投入する新型車全てを電動化する方針の日産にとって、
電気自動車(EV)と並ぶ切り札。

エンジンで発電機を動作し、その電力でモーターを駆動するシリーズ方式の
独自HEV技術「e-POWER(パワー)」で利用。
同方式はエンジンの熱効率と燃費性能が直結しやすいでつ。

日産は現行エンジンの最高熱効率である38%から3割超の大幅な向上を目指すでつ。
現在、熱効率の世界最高水準は41%前後。

トヨタ自動車やホンダ、マツダ、SUBARU(スバル)といった日本の自動車メーカーが
激しく競っているでつ。
熱効率では欧米メーカーに差をつけており、日本に優位性。

日産がもくろみ通りに50%に到達すれば、日本勢の中で大きく抜け出すでつ。
一方、30年以降にエンジン車の販売を中止する動きが欧米中心に世界で広がるでつ。
エンジンの新規開発を事実上中止したとされる自動車メーカーも日本にあるでつ。

エンジンに逆風が吹く中、日産がエンジン開発に力を注ぐのは、自動車の原材料調達から生産、
使用、廃棄までライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)排出量を評価する
「ライフサイクルアセスメント(LCA)」を考慮するでつ。

各国・地域の電源構成によってはEVとHEVのCO2排出量が拮抗するとみるでつ。
再生可能エネルギーの導入量次第では、e-POWERでEVといい勝負ができると分析。

日産は、30%前後のエンジン熱効率から38%の現在水準にこぎ着けるのに約50年かけたでつ。
今後わずか5年で過去50年分を上回る10ポイント以上の向上を狙うことになるでつ。
世界でCO2排出量規制が格段に厳しくなる見通しで、開発を急ぐでつ。

e-POWERのようなシリーズHEVの場合、エンジン運転領域を狭められるため熱効率を
高めやすい特徴を生かすでつ。

さらに日産は今後、発電専用エンジンで培った技術を基に、通常のエンジンを開発する
構想を明かすでつ。

これまでのような通常のエンジン車の技術をHEVに転用する流れとは逆で、
HEVが主役の時代をにらんだ新しい発想。

日産は大きく3段階かけて50%に到達する算段。

(1)理論空燃比(ストイキオメトリー)燃焼で43%
(2)希薄燃焼(リーンバーン)で46%
(3)廃熱回収技術などを追加して50%
現時点で第2段階の46%に達した実験機の開発に成功。
第3段階については技術的なめどをつけており、これから実証に入るでつ。

46%達成機の排気量は1.5リットルで3気筒。直噴でターボチャージャーを搭載。
最大の特徴は、部品構成を簡素にしながらリーンバーンを実現。

発電専用のため、走行中にほとんど同じ回転数とトルクで動作するいわゆる「定点運転」に
できる利点を生かしたでつ。
圧縮比はターボを装着しながら13.5と高い。

46%達成機っは、定点運転により、簡素な構成ながらも熱効率を突き詰めたでつ。
基本的に2000~2400rpm(回毎分)くらいで運転するでつ。

最近、マツダとスバルがリーンバーンエンジンを相次いで量産化しているでつ。
2社のエンジンは日産と異なり、広い負荷域で動作し駆動力を直接車輪に伝えることを前提。

圧縮着火といった難度の高い技術の実現にコストをかけたり、ある程度の熱効率向上で
とどめたりしているでつ。

日産は定点運転により狭い負荷域に絞ることで、簡素な構成で低コスト化と高熱効率を
両立する考え。

熱効率向上の鍵を握るのが「STARC(スターク)」と名付けた独自の燃焼手法。
気筒内に入れる空気の縦渦(タンブル)を強くして混合気の乱れ強度を高めつつ、
点火系に工夫して安定した着火を実現。

最近では自動車各社がタンブル強化に力を注ぐが、日産は定点運転の特徴を生かして、
タンブルを他社に比べてかなり強くしているでつ。

タンブルを強くするとピストン圧縮時に混合気の乱れが強くなり、燃焼を促進できるでつ。
リーンバーンの課題である燃焼速度の低下を抑えるのに寄与。
実験機ではタンブルの指標となるタンブル比が日産基準で4に達したでつ。

現行e-POWER用エンジンの2倍。
リーンバーンで課題となる着火性の向上のため、点火手法にも工夫。
点火プラグのエネルギーは100ミリジュール超と通常品より少し高いくらい。

それでもプラグ先端付近のガス流動の向きや強さを制御して、プラグの中心電極と
接地電極の間に生じる放電経路を伸長し、初期火炎核の安定形成にこぎ着けたでつ。

放電経路を伸長するガス流動の実現には、2000rpm程度で運転し続ける定点運転を
前提としていることが役立つでつ。
回転数が上がればガス流動は強くなり過ぎるし、下がれば逆で伸長しにくくなるでつ。

燃料噴射装置の噴射圧は35メガパスカルと高めだが、最近ではよくある水準。
リーンバーンのように難しい燃焼には噴射圧をもっと高める選択肢もあるでつ。
燃料を微粒化して、燃焼を促進しやすくなるでつ。

日産は気筒の中央に噴射装置を配置するセンター噴射にすることで点火プラグと近づけ、
この程度の噴射圧で十分な着火性を確保。

センター噴射にすることで、点火プラグ付近だけ燃料を少し濃くする弱成層にしやすくなるでつ。
従来は吸気ポートの下に配置するサイド噴射。

センター噴射としたのには、タンブルを強くする狙いもあるでつ。
吸気ポートの向きをペントルーフ(三角屋根)に沿う寝かせた形状として、
吸入空気を気筒内に強く入れられるでつ。

サイド噴射の場合は吸気ポートの向きが噴射装置を避けるように屋根に対して立つ形となり、
筒内の入り口で流れがはく離しがちだったでつ。

さらにセンター噴射とすることで、粒子状物質(PM)の排出量を減らせる利点も大きいでつ。
サイド噴射に比べてシリンダーライナーへの燃料付着量を減らせるためであるでつ。

一方で弱成層にすると、排ガスの窒素酸化物(NOx)が増えやすくなるでつ。
日産の実験機は定点運転に近いため、NOx排出量を抑えられるでつ。
NOxは回転数やトルクを変化させる過渡領域で多く発生するからでつ。

空気過剰率で2.5に達するリーンバーンの運転時、NOxは30ppm(ppmは100万分の1)以下に
抑えられるでつ。

ただそれでも次世代排ガス規制「Euro(ユーロ)7」への対応を見据えると、NOx後処理装置の
追加は必要になるでつ。

気筒をロングストロークにしたことも熱効率の向上に寄与。
気筒の内径(ボア)は79.7ミリメートル、行程(ストローク)は100.2ミリメートルで、
ストローク/ボア(S/B)比は1.26。

現行の小型車「ノート」のe-POWER用エンジンが同1.07で、かなり細長いでつ。
熱効率を高められるものの最高回転数は低くなりがちだ。実験機では4800rpmにとどまるでつ。

熱効率に焦点を当てるとS/B比をさらに大きくすることもできるでつが、
回転数が下がり出力が低下。

出力とのバランスを考えると、1.25~1.30くらいが最適。
開発機の比出力はストイキ燃焼時に1リットルあたり85キロワットと十分に高い。
ただしロングストロークにすると、エンジンの背が高くなるでつ。

車両によっては搭載しにくい。日産はマルチリンク機構の可変圧縮比(VCR)技術を
開発しており、同機構を利用することでロングストロークとエンジン高の抑制を両立する考え。

一方、ストイキ燃焼では、リーンバーンで空気を大量に入れる代わりに
EGR(排ガス再循環)量を増やすことで、熱効率を43%に高めたでつ。

吸気ガスに占める排ガスの比率であるEGR率は約30%とかなり高く、
大量の排ガスを気筒に戻しているでつ。

EGRをこれほど増やすと燃えにくくなるが、STARC技術により安定した燃焼を実現す。
しかも点火系や噴射系の構成はストイキ燃焼時とリーンバーン時でほとんど同じ。
リーンバーンの場合は点火エネルギーを少し大きくするくらい。

ターボチャージャーの採用も熱効率の向上に寄与。
発電専用機には一見必要ないように思えるでつが、大量EGRやリーンバーンに必要な多量の
空気を筒内に押し込む役割がある。加えて廃熱回収効果を得られるでつ。

ターボがなければ使わなかった排ガスのエネルギーを利用することで、多量の空気を気筒に
送り込み、ポンピング損失を減らせるでつ。

加えて、過給することで高トルク域で運転することができ、摩擦損失を相対的に小さくして
熱効率向上につなげられるでつ。

ターボはシングルで、タービン径を大きくしたのが特徴。
同程度の排気量のエンジンに比べて、1.4~1.5倍ほど大きい。
発電専用機にターボラグは関係なく、径を小さくして応答性を高める必要がないでつ。

定点運転領域で最も高効率なタービン径を選択。
今回のターボを通常のエンジンに使えば、ターボラグの大きな『ドッカンターボ』になるでつ。

ターボには油圧式ウエイストゲートバルブを備える。最高出力点付近での運転時に利用するという。

実験機の気筒数を4ではなく3にしたのは、1気筒当たりの排気量を0.5リットルくらいにするのが
技術検証しやすいため。
量産時に3気筒になるかもでつ。

今後は廃熱回収技術などを利用することで、46%の熱効率をさらに高めて50%達成を実証。
ランキンサイクルなどの廃熱回収技術の投入によって、46%の熱効率を48%程度にできると
見通すでつ。

残る2%については、現状は燃費最適点と高出力点を使い分けて運転しているところ、
燃費最適点だけに絞ることで達成できるとみるでつ。

次期主力エンジン、電動化が進むけど、各社それぞれ…
でも、電気だけでなく、e-POWERエンジンみたいに発電しながら、走る電気自動車の
主流になるでつ。

技術の日程の腕の見せ所でつ。

V6の排気量何とかならんかなぁ~

2021-02-18 07:10:29 | エンジン
マークXが最後のV6 2500ccになったでつ。
今、V6搭載車は、3000cc以上。

車もデカくなったけど、エンジンもデカくなってる…
こりはアメリカや中国市場重視の傾向。
日本では、2500ccまでがベスト。

排気量に寸法も大きくなるから価格も上がる…
セダンはその傾向をストップしないとだし、
SUVも同様。

日本車のコンパクトで高品質、高性能という特徴を
思い出してほしいでつ。

欧州車には、到底かなわないんだから、同じ土俵で戦うのは
分が悪い。

日本でもちょっとした差なら、欧州車買うでつ。
まずは2500cc V6エンジン搭載車出してほしいでつ。

無意味な加速をやっちゃうでつなぁ~

2021-02-12 07:10:29 | エンジン
YouTubeでインプレの動画見てると、エンジンサウンドが気になるでつ。
やっぱりエンジンサウンドがいいと…

特に加速時でつなぁ~
なんちゅうか…
サウンド聞いただけでテンション上がりまくってるでつ。

となると…
つい無意味な加速ちゅうかフルスロットルしちゃうでつ。
こりは電気自動車やハイブリットでは、やらんなぁ~

ホンダサウンドはついやっちゃうけど…
静かな車もいいけど、サウンド聞かす車もあっていいでつなぁ~
そう意味では、欧州車は、サウンドを大事にするでつ。

日本も見習ってほしいでつ。

化石燃料のエンジンどうなるのかなぁ~

2020-12-23 19:07:10 | エンジン
欧州では、2030年にはガソリンエンジン車の生産が無にするとのこと。
全て電動になるとのこと。

電池で走る電動化された車だけになる。
でもそうは進まないと思うでつ。
確かに電気自動車だけなら温暖化ガスは出ない。

だけど充電するのに、温暖化ガスを排出する。
その比較してるのかなぁ~
そいと廃バッテリの処理。

廃バッテリの山が溢れるでつ。
そいと走行距離と充電時間。

課題も多い。
デメリットが隠れてるけど、そりが浮き彫りになると手の裏返すように
なるでつ。

スバル、水平対向エンジン存続に意地

2020-11-16 07:10:29 | エンジン
スバルが10月15日に発表する次期「レヴォーグ」の新型水平対向ガソリンエンジンで、
リーンバーン(希薄燃焼)を実現。
2019年に投入したマツダに続く、「小兵」の面目躍如。

筆頭株主のトヨタ自動車がエンジンの簡素化に注力する中、スバルは難しい燃焼技術を
手中に収めて異なる道を模索。

一方、電動化戦略における新型機の位置付けが不明瞭なとこ。
トルク2割大きく燃費も向上したでつ。
新型エンジンは、4気筒で排気量1.8リットルのCB18型。

現行車に搭載する1.6リットルのFB16型に比べて排気量を増やし、最大トルクを2割増の
300ニュートンメートルと大きくしたでつ。

これほどトルクを大きくしながらも燃費性能を約4%高めて1リットル当たり
16.6キロ(17インチタイヤ、JC08モード)にできたのは、驚異的。
エンジンの最大熱効率は40%の大台に達し、業界のトップ水準。

スバルがリーンバーンを実現した新型直噴ターボエンジン。圧縮比は10.4と一般的な水準。
ボア×ストローク=80.6×88.0ミリで、少しロングストロークにしたでつ。

レギュラーガソリン仕様。
リーンバーンとは、燃料と空気の混合気において、空気の質量を増やした希薄な状態で
燃焼させるでつ。

希薄にするほど、熱効率を上げやすくなるでつ。
スバルの新型機は、希薄さの程度を示す空気過剰率が2に達することがあるとし、
通常のガソリンエンジンの2倍まで薄くできたでつ。

一方、希薄にすると着火しにくくなるでつ。
スバルは燃焼技術に工夫を凝らして、広い実用走行域でのリーンバーンを実現。
エンジン回転数で2400rpm以下、負荷率で約35%以下をカバー。

スバルがリーンバーンに着目したのは、同社の象徴といえる水平対向ガソリンエンジンを
将来にわたり存続させるため。
同エンジンの大きな課題である燃費性能を高めて、二酸化炭素(CO2)排出量を減らすでつ。

世界で厳しくなるCO2排出量規制に備えるでつ。
加えてモーターやインバーターなどの電動化技術でトヨタに頼り独自性を発揮しにくい中、
エンジンで存在感を示したい考えもありそう。

トヨタが出資するマツダと、くしくも似た戦略になったでつ。
トヨタはどちらかといえばエンジンは簡単な構成にとどめ、電動化技術を重視することで
燃費性能の向上を図っているでつ。

スバルの新型エンジンの特徴は、リーンバーンを実現しつつも費用対効果に比較的優れること。
車両価格をまだ発表していないが約310万円(税込み)からとみられ、
現行の約291万円(同)からに比べて約20万円上がるのにとどめるでつ。

リーンバーンの安定した燃焼制御はかなり難しいでつが、それなりに簡素な構成で
実現したことが大きいでつ。

ただ排ガス後処理装置にコストがかかっており、その分が車両価格の上昇につながったように
思えるでつ。
スバルは既存技術の延長でリーンバーンを実現し、コスト増加を最小限にしたでつ。

通常のガソリンエンジンと同じ火花点火方式で、鍵を握る燃料噴射装置の噴射圧は
最大35メガパスカルと高いでつが、最近では驚くほどでもないでつ。
燃料噴射や点火に工夫を凝らしたでつ。

気筒内全体でみると薄い混合気とするが、点火プラグの近傍だけを少し濃くし、
安定した着火を実現した。とりわけ工夫を凝らしたのが燃料噴射方法で、2回に分けたでつ。

1回目と2回目に噴く比率は8対2くらいで、大半の燃料を噴く1回目で気筒内全体を
均質な混合気濃度にするでつ。

ただ全体が希薄な状態では着火しないことがあるため、2回目でプラグ周辺だけが
濃くなるように少し噴く。
加えて、点火プラグ(日本特殊陶業製)のエネルギーを少し高めの70ミリジュールにしたでつ。

噴射と点火の工夫だけでは、これほど薄い混合気を安定して燃焼させるのにはもの足りないでつ。

さらに混合気のタンブル流(縦渦)を強めたり油圧式の可変バルブタイミング機構の
開閉時期を制御したりするなどして、様々な走行条件で燃焼しやすい条件を見つけ出したでつ。
気の遠くなる作業で、スバルの意地を感じるでつ。

過去のリーンバーンエンジンでよく採用された手法が、気筒内の混合気濃度を上下や
半径方向に分布させて燃焼する「成層燃焼」であるでつ。
全体でみると希薄だが、濃い層をつくることで着火性を高めるでつ。

一方で濃い層で燃焼させると、大量の窒素酸化物(NOx)が発生してしまうでつ。
排ガス規制の強化とともに、近年は廃れてしまったでつ。

スバルは成層燃焼というほど広い領域を濃くしないで、プラグ近傍にとどめてNOx発生量を
抑えたでつ。
それでも三元触媒では浄化しきれないNOxが発生するでつ。

これを浄化するため、排気温度によって浄化能力が変わる2種類のリーンNOx触媒を搭載。
同触媒は白金といった高価な貴金属が多く必要で、白金の価格次第だが1個数万円はかかると
されるでつ

エンジンコストをどうしても押し上げてしまうでつ。
一足先にリーンバーンエンジンを投入したマツダの技術と比べると、スバルの場合は
燃焼機構が単純。

マツダは自着火方式を採用するでつ。
スバルに比べてさらに希薄な混合気を燃焼して排ガス後処理装置を簡単にできる一方で、
燃焼制御がぐっと難しくなるでつ。

筒内圧センサーといったかなり高価な部品を採用して実現。
マツダに比べると、スバルの新エンジンは、コストが安いとみられるでつ。

難しい技術に挑戦し、見事に成功したスバル。
ただし、同社の電動化戦略における新型エンジンの位置付けが不明瞭な点が気になるでつ。

スバルは、トヨタのハイブリッド車(HEV)技術と水平対向エンジンを組み合わせて電動化を
進めている。2個の高出力モーターを使う「電動重視」の仕組みで、簡素なエンジンで十分に
燃費性能を高められるでつ。

通常のエンジンよりはさすがに高価になるリーンバーンエンジンは使いにくいでつ。
トヨタ式の高出力型と組み合わせるのではなく、簡易型の48ボルト電動化技術を採用する
手段もあるでつ。

マツダはこちら。

ただスバルは、48ボルト動作の低出力モーターを同社の無段変速機(CVT)と
組み合わせても、「燃費性能はそれほど高まらない」(スバル)と分析。

現状のスバルの電動化戦略において、新型リーンバーンエンジンの「居場所」が
よく分からないでつ。

新型エンジンは、長期的な展望に基づいて開発したものというよりは、水平対向エンジンの
燃費性能をどこまで高められるのかを追求した実験的な意味合いが強いのかもしれないでつ。

水平対抗にこだわるスバルだけど、その進歩もすごい。
6気筒も出してほしいなぁ~

6気筒に乗りたいなぁ~

2020-09-28 07:10:29 | エンジン
やっぱ~6気筒に乗りたいなぁ~
日本車では今ないというより高価過ぎ…

6気筒にするなら、欧州車買うなぁ~
日本では全く売れない…
カムリやアコードは米国版はV6があるけど…

日本では4気筒ハイブリット。
作れないことはないと思うけど…
3百万位で6気筒エンジン。

こりが日本車の売りなんだけど…
次期カムリには、V62500ccがラインナップにほしいでつ。

ミスファイアリングシステム

2020-09-17 07:10:29 | エンジン
「ミスファイアリングシステム」とは、トヨタで言う所の「アンチラグシステム」に当たり、
英語圏では「Anti-lag system」と、トヨタと同じ名称。

そのアンチラグシステムのスバルでの呼称がミスファイアリングシステムで、
三菱では2次エア供給システムと称されているでつ。
アンチラグシステムという名前の通り。

読んで字のごとく、ターボチャージャー(以下ターボ)の弱点であるアクセルオン・オフ時に
起こるターボラグを防ぐ目的で改善された機構の名称。

比較的直線が多い場面ではターボは驚異的なパワーを見せる一方、コーナーが連続する様な
ワインディング走行では、このターボラグが仇となり、NAの方が立ち上がりの良さで優位に
立つ場合があるでつ。

つまり、コーナー進入時の減速時のアクセルオフの状態から、コーナーを曲がり切った後の
立ち上がりに生じるターボラグを如何に少なくするかという趣旨のもと、開発されたシステムが
ミスファイアリングシステムという事。

三菱ではランサーエボリューション (エボIII以降)、スバルではインプレッサ - 2代目以降の
WRX STi、トヨタではセリカGT-FOUR3代目のWRC仕様と市販車両での採用例もあるでつ。

この採用ラインナップを見てピンと来た人もいるでしょう。WRCに出場できる規定に
市販車両をベースに制作する事が規定となっている為、純正装備されていない場合は規定に
違反するでつ。

その為純正でミスファイアリングシステムを搭載していない場合は、チューンで後付する
事が違反となりますので、純正として装着しているケースもあるでつ。
ただし、排出ガス規定に適合しない為、通常は作動はしないでつ。

そのミスファイアリングシステムの仕組みはどのようなものか。

まず、ミスファイアリングシステムの解説の前に、最近話題になっている
ダウンサイジングターボにも用いられている、排気タービン式ターボチャージャーの
基本的な仕組みについては…

ターボとは、排気ガスの流れを利用してタービンを回転させて、より多くの空気を過給する
機構の名称。

より多くの空気に見合った多くの燃料をシリンダーに送り、より大きな爆発力(パワー)を
生む事が可能。

つまり、同じエンジンの1000ccで、ターボエンジンとNA(自然吸気)エンジンを比較した場合、
排気量は同じでもターボエンジンの方が断然パワーがあるという事になるでつ。
では、先の項で説明したターボラグとはどういった原因により起こるのか。

ターボのパワーとは基本的に中・高回転域で最大限にパワーを発揮するように設定。
減速などでアクセルをオフにした状態から、ふたたびアクセルをオンにした際に、
排気が少ない状態ではタービンの回転も少なくなるでつ。

つまりコーナーの立ち上がりなどの瞬時にパワーが欲しい場合にも、タービンが回転するまでは
レスポンスが悪くなってしまうという事。

これは、ツインターボの場合も同じく、低回転域でもタービンが回転するまでは、
パワーを瞬時に発揮する事はできないという事。

そういった弱点を改善すべく、ミスファイアリングシステムとはアクセルオフ時にも
爆発力を得る為に、エキマニからタービンまでの空間で未燃焼ガスを失火させる事で
タービンを回転させるでつ。

ミスファイアリングシステムと言えば、マフラーから火を噴きながら「パンッ!パンッ!」と
銃声のような破裂音が鳴っている状態を想像するでつ。

夜間などでは昼間よりも火が見えやすく、ステンレスのマフラーエンドから火を噴く
その様子は、確かにカッコイイ。

だけど、ここで注意したいのが、爆発音を轟かせながらマフラーから火を噴いている状態は、
要調整の状態。

芳しくない状態であるという事です。その状態は失火(ミスファイア)ではなく、
完全に爆発を起こしたアフターファイヤーの状態であり、車へのダメージは当然ながら、
最悪火災になってしまう危険性もあるでつ。

ミスファイアリングシステムがカッコイイけどデメリットが多い事を認知した上で、
ミスファイアリングシステムをアフターファイヤー目的の玩具として使用する場合の、
二通りの選択。

一つ目は、純正品でミスファイアリングシステムが搭載されている車種で、
ミスファイアリングシステムによるアフターファイヤーを引き起こす方法。

先の項で解説した通り、WRCへの採用目的で市販車に搭載している車種があるでつが、
純正のままでマフラーから火が出る危険な車を市販する事は問題があり、検査も通らないので、
純正状態では火を噴かない用に設定。

つまりこの設定を変更する必要があるでつ。

燃料調整などの設定はコンピューターで制御していますので、社外品でそれらの調整を
変更する必要があるでつ。

オススメの方法としては、専門ショップで嗜好目的でアフターファイヤーを引き起こしたい旨を
伝え、任意でミスファイアリングシステムをオン・オフできるシステムを組み込む事。

デメリットが多すぎるため、任意のタイミングでアフターファイヤーを引き起こして満足する
程度。

そしてもう一つの方法は、マフラーに点火システムを導入して、強引にアフターファイヤーを
引き起こす方法。

こちらの方法は、ミスファイアリングシステム搭載車以外の車でも容易にアフターファイヤーを
引き起こすことが可能。

マフラーにプラグがついていますので、完全なるパフォーマンス用途にはなるでつが、
スイッチなどがついているものもあり、任意のタイミングで爆発できるのがメリット。

どちらの方法も純正マフラーでは、爆発しなかったり、音が抑えられたりする為、マフラーも
社外品に交換することが求めらるでつ。

ミスファイアリングシステムをチューンで作動可能にし、実際に作動させるにはどういう
運転をすれば良いか。

作動という事であれば、アクセルをオフにした際に、エキマニ内からタービンの間で
ミスファイアが起こって、ブーストがかかっているので、作動。

活用という事であれば、レースの様な走りをしなければ、ミスファイアリングシステムの恩恵を
感じる事は少ないでつ。

ターボとNAの差。NAエンジンは、回転数に比例してパワーが増大する特性を持っているでつ。
単純に言ってしまえば、より高回転であればそれだけパワーも出るのがNAエンジン。

そのため、NA車でサーキットを走る場合は、エンジンのパワーバンドを維持することが
重要。

また、スロットルを抜いた後は、回転の立ち上がりと上昇がスムーズであることも必要。

対してターボは、ターボチャージャーが過給している間にパワーが出るでつ。
ターボチャージャーは、排気ガスのエネルギーでタービンのプロペラを回してコンプレッサーを
駆動、多くの空気をシリンダーに送り込むでつ。

そのため、排気ガスのエネルギーが小さいときには、タービンが作動せずパワーも出ない。

つまり、コーナーなどでスロットルをオフにしたり、一気に抜いてしまうと、
その間はタービンが動作しない状態となり、いわゆる過給の遅れ(ターボラグ)が発生して
しまうのでつ。

一時期流行したシーケンシャルツインターボは、排気ガスのエネルギーが小さいときの
低過給を解消するための仕組みとなっているでつ。

作動タイミングの異なる2つの過給機を組み合わせることで、排気エネルギーが小さいときの
過給を改善するものですが、アクセルオフなどによってターボラグが発生することは
変わらないでつ。

そこで、ミスファイアリングシステム(アンチラグシステム)の出番。

排気ガスのエネルギー(排圧)は、エンジンの回転数が高いほど上がるでつ。
その反面、前述のように一定の排圧を必要とするのがターボチャージャー。

ミスファイアリングシステムは、タービン直前のエキゾーストマニホールドにインジェクターの
ような燃料噴射装置を取り付け。

エキゾーストマニホールドに燃料を噴射すると、エキマニの熱で燃焼が起こり、タービンを
回転させることができる装備。

実際には、一部の気筒を点火カットして、エキマニ内に流入させた混合気を燃焼させるなどの
制御が行われており、ただ燃料噴射すればよいでつ。

このミスファイアリングシステムは、ラリーやダートトライアル、ジムカーナ、ドリフト、
車重の重いGTカーに用いるでつ。。

ただし、マフラーから火を噴くアフターファイアが起きたり、乾いたパンパンという大きな音が
出たりすることもあったり、何よりエキゾーストマニホールドだけでなく、触媒にもダメージを
与えるため、基本的に公道走行用の車両に使用することはないでつ。

実際に使わないまでも、ランエボやインプレッサには、ミスファイアリングシステムが
搭載。
先ほど書いたように、公道では使用しないシステムですが、市販車に装備。

それは、グループAという競技車両カテゴリーにヒント。
グループAは、市販車をベースに改造を施した車両であることが大前提であり、
その改造範囲が狭いことが特徴でした。WRCや、JTCCなどがこのグループAカテゴリの競技。

このグループAの規定に、ベースとなる市販車に純正装着されていないシステムは競技でも
使用できない、という項目があったでつ。
そのため、各メーカーとも純正状態で車両への装着を余儀なくされたということ。

具体的には、ランサーエボリューション(Ⅲ以降)、ST205セリカ、
インプレッサWRX STi(GDB以降)などに採用例があるでつ。

漫画 頭文字Dによって、ミスファイアリングシステムという呼び名が定着したとも
言われているでつ。

実際にミスファイアリングシステムという名称を付けたのはスバル。
意図的に失火状態を作ることから、ミスファイアリングシステムという名称にしたでつ。

そして三菱では「二次エア供給システム」、トヨタでは「アンチラグシステム」と各社異なる
呼び名となっているのでつが、世界的にはアンチラグシステムが使われているでつ。

スロットルオフでパンパンという乾いた音を響かせるという派手さもある
ミスファイアリングシステム。

公道では使用不可で、何よりエンジンを傷める可能性のある装備でつが、
ターボラグが気になる車両に乗っていると、一度使ってみたいと思わせる魅力があるでつ。




タイプRに搭載されてたホンダ・K20A型

2020-08-25 07:10:29 | エンジン
ホンダの至宝、TYPE R自然吸気版K20A型。
そのスペックは…

シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1998cc
内径×行程 86.0×86.0mm
圧縮比 11.5

最高出力 158kW/8000rpm
最大トルク 202Nm/7000rpm
給気方式 自然給気
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In/◯
(EP3 シビック TYPE R)

K型エンジンは、それ以前のB型、F型に代わって2〜2.5ℓ級をカバーする直4で、「高知能エンジンiシリーズ」の第1弾。
K20A型の初搭載は2000年10月発表の初代ストリーム。

アルミダイカストブロックを採用し、前方吸気・後方排気レイアウトを持つでつ。
ボアピッチは旧モデルのF型エンジンと同じ94mmでつが、補機類の配置を見直したことなどでエンジン長を短縮。

ロアブロック構造として回転系を高剛性化しているでつ。
駆動系は、低回転域では吸気側2バルブのうち1つのバルブをほぼ休止状態とするカム切換型可変バルブタイミングVTECと、
連続的にバルブタイミングの位相を変化させるVTCを組み合わせた「DOHC i-VTEC」を採用。

カム位相を可変化してバルブオーバーラップ量を変化させることでEGR効果で燃費を向上させたり、吸気慣性効果を得るよう吸気バルブの
閉じ角を制御することなどが可能に。
高出力版や直噴版(K20B)など、派生エンジンも多いでつ。

初代ストリームが搭載していたK20A(2000年)。
最高出力116kW/6500rpm、最大トルク190Nm/4000rpmで登場。
可変長吸気マニフォールド、LNT触媒などを備え、出力と低燃費性能を両立していたでつ。

インテグラ TYPE R(DC5型)に搭載したK20A。
2001年の登場。砂型鋳造によるシリンダーヘッドの新造、バルブシートの機械加工、VTECの高出力化制御、短長吸気マニフォールド/2系統排気マニフォールドの採用、
11.5まで高めた圧縮比などを踏まえ、162kW/8000rpm、206Nm/7000rpmと大幅にパフォーマンスアップを果たしているでつ。

アコード・Euro-RのK20A(2002年)。インテグラ用の同型に対して二次バランサーを備え、静粛性にも気を払った設計としているでつ。
一方で排気側にもVTECを追加、圧縮比はさらに11.5まで高められたでつ。
結果、最高出力はインテグラ用と同値ながら、最大トルク206Nmの発生回転数は6000rpmとしているでつ。

FD2型シビック TYPE RのK20A。インテグラでも採用されていた2系統排気マニフォールドの集合部形状を改良し、低抵抗化したでつ。
そのためEPSが装着できなくなりH(油圧)PSとなったのは有名。
吸気マニフォールドもさらに短長とし高回転高出力型としているでつ。
圧縮比は11.7。165kW/8000rpm、215Nm/6100rpm。

ホンダサウンドは、タイプRに必須でつ。

水素を燃やして走るロータリーエンジン

2020-08-19 07:10:29 | エンジン
マツダは水素/ガソリンのバイフューエル使用ロータリーエンジンを開発、販売していたでつ。




水素と相性がいいとされるロータリー、その理由がるでつ。

「次世代エネルギー」候補として、期待が寄せられているもののひとつが水素。
この水素を自動車用エネルギーとして用いる場合、道はふたつあるでつ。
ひとつは燃料電池(FuelCell)スタックを介して発電し、その電力でモーターを駆動して走る燃料電池車(FCV)。

そしてもうひとつは、水素を内燃機関で燃焼させて走る、水素エンジン車。
今日に至るEV、FCVなどの開発が活性化した直接のきっかけは、1990年に制定された米国のクリーン・エア・アクトと、
CARB(California Air Resource Board)が発表したZEV(Zero-Emission Vehicle)に至るプログラム。

世界中の自動車メーカーの間で、EVならびにFCV開発ブームが起こったでつ。

この流れを受けて、マツダもZEV開発に取り組むでつ。
2001年にはバラード社製のFCスタックを搭載し、メタノール改質方式を採用した「プレマシーFC-EV」で国土交通省の大臣認定を受けてナンバープレートを取得、
FCVとしては日本初の公道走行試験を実現したでつ。

同じ時期、マツダ内部では水素内燃機関の研究も行なわれていたでつ。
FCVが完全なゼロ・エミッションであるのに対し、水素内燃機関は若干のNOxなどが生じてしまうでつ。
そのネガゆえ、ZEVの本命をFCVとしていたでつが、実現性を念頭に置いた場合、水素内燃機関ゆえのメリットも大きいのではないか?との発想から、研究が続けられていたでつ。

たとえば、FCVの場合、燃料として用いる水素には99.99%の純度が求められるでつ。
このレベルに純度を上げるためには、それなりのエネルギーが費やされるでつ。
対して水素内燃機関は70~80%の純度で十分に対応できるでつ。

水素供給インフラが十分に整っていない現状、FCVでは燃料系の針が半分程度になると、どうしても不安感が先に立ってしまいがちになるでつ。
だけど、水素内燃機関なら、水素とガソリンを切替えて作動する「デュアル・フューエル」仕様の実現が可能。
このような見解から、レシプロとロータリーエンジンの両面で基礎研究が進められた結果、「水素の特性上、REにメリットがある」との判断に至り、以後、水素REの研究・開発が本格的に始まったでつ。




2003年の東京モーターショーに技術参考展示として出展された、水素REの将来像。電気アシストターボチャージャーとハイブリッドシステムを組み合わせていたでつ。
レシプロに対するREのメリットとは何かというと…

水素内燃機関の実現において最大のネックになっていたのは、水素の最小点火エネルギーの小ささ。
ガソリンの最小点火エネルギーが0.24mJであるのに対し、水素は0.02mJ。つまり10倍着火しやすいでつ。

通常のレシプロエンジンは吸気室=燃焼室で、さらに高温となるバルブ類が室内に露出しているでつ。
水素を入れた瞬間、燃焼室自体の高温によって着火してしまい、異常燃焼(バックファイア)が起こりがちなのがネック。
対して、吸気室と燃焼室が分離しているだけでなく、バルブ類も存在しないREなら、異常燃焼の問題をクリアしやすいでつ。

たとえば、水素用インジェクターはガスのインジェクターなので、噴射ボリュームを確保するにはある程度の径が必要になってしまい、レシプロエンジンでは置き場所に苦労するでつ。
だけど、REならトロコイド上部に広大な場所があって、しかもこの部分は燃焼に直接晒されないので、水素を吸気する場所として、とても都合がいい。

水素が持つ燃焼速度の速さも、REに向いている。ガソリンのλ=1時の層流火炎伝播速度が40cm/秒なのに対し、水素は265cm/秒。
ガソリンでは燃焼が不可能なλ=2の状態でも、水素なら48cm/秒で燃焼するでつ。
条件によってはもっと速くなってしまうでつが、音速を超えない限り、この特性もREにとって好都合。

REの作動室は縦長の形状であるため、層流火炎がすみずみに行き渡るまでに時間がかかるでつ。
だけど、着火性がよく、早く燃える水素なら、燃焼特性の改善という点でもマッチングがいいわけでつ。

相性の良さは、具体的には排気量あたりの出力の高さとなって表れるでつ。
“市販”されていたRX-8ハイドロジェンREが搭載する水素RE(基本部分はRENESIS13B-MSPのまま)は、総排気量654cc×2で、水素使用時の最高出力109ps、最大トルク140Nm(14.3kgm)を発生。




RX-8ハイドロジェンREが搭載する水素REの概要。
基本構造はRENESIS13B-MPSと同様で、吸気室上部に水素インジェクターを追加した構成。
ガソリンはポート噴射。

燃料は運転席足元にあるスイッチで任意に切替えられる(ガソリン→水素は停止時のみ切替え可)でつ。





RX-8ハイドロジェンREのコンポーネント構成図。
水素タンクは車体後部、ラゲッジスペースとなる部分を占有する形で収められているでつ。

ニトロもそうだけど、ガソリンというかレジプロのネガティブな部分がロータリでは解消されるでつ。
水素社会の主力エンジンとして、ロータリーの可能性は高いでつ。
そのためにもロータリエンジン車を復活させてほしいでつ。