関東はまだ寒い日が続きますが、皆さんお元気で冬をお過ごしでしょうか。
2月23日(土)のオベロン会は笹川渉さんのご発表です。
タイトルは「王党派の詩集 Wit and Drollery (1656) をめぐって」
以下がご発表の概要です。
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1650年代のイングランド、共和制のもとで娯楽が取り締まられ、その前後の時代と比べると新しい文学作品の出版も決して盛んとは言えませんでした。しかし、政治的に力を失っていた王党派はその間全くの無抵抗であったわけではなく、反クロムウェル政権の行動の一端が、詩文を集めた miscellany の出版を通じて行われていました。今回の発表では、その一つである 1656年に出版された _Wit and Drollery_ において、'The Inovation of Ulysses and Penelope’ と John Donne のエレジーである ‘Love's Progress’ が、それぞれ詩集の最初と最後に置かれていることに注目したいと思います。また、この二作品を手掛かりに共和政府の側にいた John Milton の詩に対する態度も考えてみたいと思います。
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共和政下の王党派詩とは、大学の「イギリス文学史」ではなかなか取り上げられない貴重なトピックです!
どんな議論になるのか、楽しみですね。
場所と時間はいつもの通りです。会場でお会いしましょう!
時間:午後2時半より。(会場費:1000円)
国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。
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