オベロン会ブログ

英米文学の研究会、オベロン会の専用ブログです。

2012年6月30日のオベロン会予告

2012-06-14 | キャリバン

あじさいの花が美しくなってきました。
だんだん春が終わり、梅雨の季節ですね。
この鬱陶しさを晴らして下さる発表が、
来る6月30日午後2時よりあります。

発表者は、川井万里子さん。

題目は、Sir Walter Raleigh, A Dialogue between a Counsellor of State and a Justice of peace, 1614, について。

川井さんのお送りいただいた内容紹介の文章を以下に載せておきます。

≪これは獄中11年目のローリーが、枢密院顧問官と下院治安判事の対話形式でジェイムズ1世に議会との協力なしで王権の安定はないと助言したエッセー。手稿の形で出回ったが、ローリー処刑後10年目の1628年に『議会の大権』The Prerogative of Parliament と改題され、海賊版が出版され、1年間で5版を重ねた。
 貴族階級の相対的な弱体化を予言し、力をつけつつあった市民階級を味方につけないと王権の未来はないことを示唆した先見性によって、この書は議会派の理論的支柱となった。
 ジェイムズ1世の王権神授説を示す演説なども紹介して、17世紀中盤の王権と議会との対立におけるローリーの果たした役割について考えたい。≫

うわー、興味津々!
わくわくしてきます。
いつもの川井さんらしく、堂々として重厚な研究成果が
きらびやかに展開されるものと期待したいと思います。
どうぞ皆様、お見逃しなく!


場所: 国際文化会館 
     都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分
     東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分

お楽しみに!


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