続きです。
色々とと調べてみました。
するととんでもない事実がワラワラと・・・
このNEC VL300シリーズは数あるNECデスクトップ機の中でも故障の多いモデルの一つで、
欠陥機とまで呼ばれていることが判明。
そのトラブルの多くは電源ユニットそのものの故障と、そのオシャレな超薄型デザインと引き換えの
エアフローの悪さに端を発するチップセットのトラブルなんだそうです。
中でも悪名高いのはnVIDIAの統合チップセットnFORCE。発熱が凄まじく、
ファン未装着のヒートシンク程度では冷却しきれず、自ら発熱を繰り返すうちにチップセットが破損する、
という自爆装置のような持病を抱えています。
この場合、メーカー修理を依頼するとマザーボード不良による交換で17000円オーバー。アホか
ジャンクとはいえ、せっかく購入したものが全く使えないのは悔しいぞお!
と思いつつネットを徘徊しているとチップセットの貼り直し、という修理方法があることが判明。
あんなに小さくて細かいチップを取り外して再度取り付けるなんてできる訳がねえ、とよく調べてみる。
・チップセットのトラブルといってもチップ本体が故障している訳ではない。
本来、CPUやチップセット自体が故障することは稀。
・チップセットトラブルの実態は、発熱→冷却を繰り返すことにより、
チップを基板に固定しているハンダにクラックや剥離が発生し、接触不良を引き起こす
フムフム、それで対応策は???
・チップセットは基盤に実装される方式はリフロー方式であり、
工業用ヒートガンでチップそのものや基盤を焼く(!)ことでハンダを溶かして再融着させることが可能。
・VL300に限ったことではなく、リフロー方式の基盤全てに応用できる。(ノートPC、ゲーム機など)
キーワード「VL300 リフロー」で検索すると、諸先輩方のノウハウを知ることができます。
もちろん実際に行っても直らない場合もあるわけですが、とりあえずやってみましょう。
用意するもの
・ヒートガン
工業用のドライヤーといったところ。MAX500℃の熱風を出すことができます。
高級品は必要ないので、アマゾンで一番安いのを購入しました。
次はいつ使用することやら。
・液体フラックス(鉛フリーはんだ対応)。ラジコン用に持っていました。
・エタノール(薬局で売っている消毒用アルコール)又はエレクトリッククリーナー
・アルミホイル
・CPUグリス
まずはとにかく分解してマザーボードのみを取り出します。デスクトップ機であれば楽勝です。
CPU、ヒートシンク、ファンも外してしまいます。
MSIのOEM製品であるMS-7402。新品の補修部品としても入手できますが、価格は15000円はするそうで。
外したついでに電解コンデンサもチェックしましたが、液漏れ、肥大化は見受けられませんでした。
チップセット本体とその周辺、基盤との隙間にフラックスを塗り過ぎか?と思う位多めに塗りこみます。
アルミホイルを巻くのは樹脂部品を保護するためです。すぐ近くにSATAの端子がありますので。
いよいよリフロー開始ですが、何℃の温風を何分間吹き付けるかは明確なルールなんてありません。
そもそも購入したヒートガンに温度調節機能なんてないですし。(強と弱しかない)
一つ言えるのは、少々熱し過ぎてもチップは壊れたりしません。
加熱を開始すると、しばらくしてフラックスが焼けてバチバチと危険な音がしますが
無視して加熱継続。
今回は、「弱」で「4分間」 焼いてみました。「少々やり過ぎかな?」と思う程度てのがポイントらしいです。
焼きこみ終了後。後は残ったグリスをアルコールで拭き取り、
残ったフラックスをエレクトリッククリーナーで掃除すれば作業終了です。
↓焼き壊してしまった気がして仕方がない(汗)
元通りに組み直して・・・・・
ヒートシンク取り付け時には熱伝導グリスを塗布することを忘れずに!
いよいよ動作確認・・・・。電源とモニターだけ接続して、ON!!
映った、映ったよ!ValueStarが映った!!!(ハイジ調)
いや~ヨカッタ。
ここまで長々と書いてきて、結局直らなかったってオチでは余りにカッコ悪いので。
この後、ちゃんとBIOS画面に入ることができました。
まだまだ続きます・・・。