あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

広告勉強会

2005-04-23 19:51:42 | マスコミ関連
昨日、デジットセミナールームでプロジェクトスタッフ学生向けの広告の勉強会を行いました。

目的は、5月28日に実施予定のデジット主催インターンシップキャリアサミットイベントの広報のスキルアップです。

具体的には、以下の流れで行いました。

1、世界のCMに見るトップクラスのクリエイティブ
→ナイキ、GAP、リーバイスなどの有名作品をスクリーンで見せ、感動のメカニズムを探る

2、広告は人だ/好きになってもらう仕掛け
→モノを言うスタンス、キャッチのポイント、綺麗なフォーマットは優しさにつながる

3、広告の構造とは/誰に、何を、どう伝えるか
→ターゲット設定、コンテンツ、表現の3大要素について考える

4、“伝える”と“伝わる”の違い/3秒の視覚伝達実験
→2種類の広告をそれぞれ3秒だけ見て、デザインと記憶の相関関係を検証する

5、ターゲットメディアとしてのブログ戦略
→自分のブログを以下の要素を設計し、明日から実行してみよう
・ターゲット像→読む雑誌は?見るテレビ番組は?好きなタレントは?
・コンテンツ案
・表現案

4のブログ戦略については、何人かの学生さんに目の前でプレゼンしてもらいました。

みんなそれぞれ、ターゲットをイメージした工夫があってかなり興味深いものでした。

人間は常に自分の世界でしか、メディアは作れません。

しかし、ターゲットを想定することで、コンテンツを作る努力が生まれ、メディアとともに自己成長できるものだと思います。

いわゆる“ネタ探し”“心を動かす表現工夫”のスパイラルが、自己研鑽に昇華するわけです。

日々の自分のブログを見てくれた人数の数字は、メディアの支持率であり、その努力に対する成績表でもあります。

この原理を面白いと感じる人は、メディアビジネスに向いてると思います。

勉強会の後は、早稲田の広告研究会の学生さんと代々木の美味しいインド料理AMAで、学生出版企画について打ち合わせをしました。

彼は、ロレアルのマーケティングプランコンテストで順調に勝ち進み、また大手広告代理店出身のプランナーのミーティングにも、先日同席させてもらったとのこと。

自分も学生時代は、マガジンハウスでアルバイトをしながら、プロの編集者の仕事ぶりを目の前で見て、必死でそのワザを学んだ時代がありました。

フロアで交わされる会話、原稿用紙の下書き、企画書のボツ原稿…。
今から思えば、それらは最高の教材であり、フロアは最高の授業の場でした。

マスコミに入る学生は時代に関係なく、普遍性があることを強く感じた夜でした。