12/3 レッスンの帰り、バイオリン工房へ行って来ました
こちらの工房は随分前から知ってはいたのですが、なにぶん遠い・・・
お教室の他の生徒さんも行かれているようで、少し噂話も聞いておりました。
事前に連絡した所、初めての人はバイオリンの観察(?)や色々話もしたいので
2時間くらい時間をとって欲しいと言われました。
最近顎当てを改造してしまった事もありますし、バイオリン本体についても少し不安(不満?)がありましたので
思い切って(重い腰を上げて)お教室からさらに1時間以上・・・
車を飛ばして行って来ました~(一般道が混んだ~~~
)
職人さんはまだ若い方です。
でも(噂どおり)プロとしてシッカリした意識を持っていらっしゃいました。
今回は持ち帰りたかったので、点検と私の気になっている所を中心に見ていただきました。
作業をしながら、工房とは何ができる所なのか・何をしてもらうのか 等など・・・色々お聞きしました。
職人さんのこだわりが感じられました。
(折角1度工房に来ても、調整等必要でないと考える方も多いそうです。職人さんのこだわりが面倒・・・という人も)
工房をチョコチョコ変えるよりもなるべく一つに絞った方が、バイオリンの変化を見つけやすいそうです。
(そうはいっても、良い工房を見つけないことにはね~)
ー 以下はその説明を私なりに理解し咀嚼したものです ー
職人さんが伝えたかった事と異なる場合があります(笑
工房で何をしてもらうのか・・・
1異常の発見と修繕(修繕って言うのかな?)
2弾き易さ(左手の押さえ易さ)の追求
左手の押さえ易さは指板から弦までの距離で随分変わります
→ナット・駒・指板を調整することで弾きや易くできる
3音の追求
個々のバイオリンが持っているパフォーマンスを引き出す
→本体の調整(魂柱他)だけでなく 装備品(ペグ・テールピース・顎当て・弦・肩当て)を含めて考える
※ そして、もちろんバイオリン・ビオラ等の製造販売もしてらっしゃいます♪
MYバイオリン【琥珀】・弓【あるしぇ君】
○点検
→際立って異常は無い
○テールピースの位置
購入して直ぐに、テールピースに傷があって交換してもらっていました。
その時の位置が購入時より少し違っていた記憶があったので、見ていただきました。
→一般的な位置よりも少し駒側に出ている → 直していただきました
1㎝弱動かしました。
○顎当ての角度
自分で購入して(高さを削って)取り付けた顎当て
普通、顎当てに付く金具はバイオリンに合わせてもう少し角度を強くする必要があるそうです
(「顎当て単品で売るなんて!」とちょっと怒ってました)
→直していただきました
バイオリンの表面にほぼ平行になりました。
※テールピースを直すついでに(外しますから・・・)指板他点検をしていただきました
○指板の傾き
指板は弦の張力により、徐々に下がることがあるらしいです
(下がり具合は個体・環境等にによって様々です)
→許容範囲(ギリギリ)だそうです
ナットと駒の位置は変わらないので、指板が下がるとだんだん弾き難くなります
指板が下がった場合はナットの溝を深くしたリ駒を低くして調整するそうです
○魂柱
→魂柱が少し曲がっている
→ 直していただきました
(「音が変わることがあります」と事前に言われました)
○駒
→中心が少しずれていた → 直していただきました
指板が許容範囲ギリギリ(ちょっと下がり気味)なので、駒は高目の状態になっている(許容範囲内)
○弓
→普段弾く状態にすると巻皮とフロッグの間が少し開き過ぎている(5ミリ以上)
→今は乾燥する冬場なのでもう少し使用しても良い
早い人は毛換えをするタイミング
○総評
→バイオリンも弓も良い物なので長く使える
バイオリンにはまだまだ調整の余地あり(いくつもあるらしい・・・)
指板が下がり気味の件について
→購入した時の状態を記録していなかったので、これが元々下がり気味で作られていたのか、
下がるスピードが遅いのか・早いのかはわからないとの事です。
(買った時に隅々まで写真撮っとけば良かった)
MYバイオリンと弦の組み合わせについて
→今付いているドミナントで充分大きな音が出ているので、他は考えなくて良い
(弦買っちゃったんだ~ しかもスチール弦2種類も・・・ありゃりゃ
)
削って低くした顎当てについて
→普通は表面はいじらないそうです・・・(「やったものはしょうがない」と言われました~
)
・・・というのも、顎当ての表面は特殊な焼付けを施してありそれを再び行うのは大変なんだそうです
バイオリンと弓の相性について(直ぐ楽器のせいにしたがる私・・・)
→「良いバイオリンと良い弓であれば、相性の良し悪しは無いと思っている」そうです
D・G線が良く鳴らないのは、私の腕のせいです。ごめんなさ~い(爆
工房滞在2時間弱!
「今回は初めてで(遠くから来てもらったし)長い話を聞いてもらったし、代金をいただく程の事もしていないし・・・」
ということで、無料にしてくださいました~(申し訳ありません!代わりにお茶菓子を置いてきました~)
次回はバイオリンを預けられる予定を組んで、じっくり調整をお願いしたいと思います♪
ありがとうございました。
そして、その夜バイオリン弾いてみました~♪
ドキドキ・・・♪
!
音が !
すっごい狂ってる・・・・・・・ (爆
工房でちゃんと調弦してくださったんですけどね、雨の日だったからかな・・・
弦交換をした後のように、調弦に30分以上かかりました(涙
雨の日に特別な事をするのはやめましょう・・・ ハイ
でもね、G・D弦の鳴りが違うのよ
良く響くようになったと思います♪(A線は逆にほんの少し押さえられたかも)
これが 魂柱を直したせいなのか、テールピースを下げた効果なのか
(私はテールピースの調整が大きく関わってる気がします)は判りませんが、良い結果になったようです。
それから、弓の扱いも楽になった感じ。
いままでより軽い力で音が出るみたい・・・すご~い♪
(これも、テールピース効果?!)
私の気のせいじゃないと思うのですヨ・・・(弱気
)
でも、プラセボ効果ってあるじゃないですか(私、影響されやすいから・・・)
今度のレッスンで先生にも弾いていただこう!
テールピースの調節について
【Before】
【After】駒から下が長くなったの判る?
【ヤ○ハ BRAVIOLのカタログ】
カタログ内の他のバイオリンもテールピースの位置は表紙の物とほとんど同じ
カタログだと、駒より下の方が長い位ですね。
直して正解だったと思います。
ただし初めはカタログの様でも、テールピースのコード(?)が伸びて少し駒よりになるそうです。弦みたい♪
確かに工房で付けてもらった時より、家に帰って見たらほんの少し駒よりになってました。
!
だから音が下がって(狂って)たんだ~
(少しずつでも弦とテールピースのコードの両方が伸びちゃったらね~ 納得♪)