大きさで言えばミートボールくらい

会社でトイレに行ったら地べたに落ちていた。
何がとは言わないが結構大きな塊だったので一瞬我が目を疑うも急いでトイレに
駆け込んだ形だったので、ひとまず大に入り用を足しながらどうすべきかを考え
考えた末に事務所から使い古しの雑巾やらゴム手袋なんぞを貰ってきてなんとか
処理をしようと決めた。

事件は第一発見者が～とか犯人は現場に～とかの論法でまず俺が疑われるという
危険性も孕んでいたのだけど何人かお客さんも来てたので流石に放置はまずいと
思い重い腰を上げながら大を流し、事務所へと廊下へ出るドアを開けたその瞬間
なんたるちあ向こう側からドアを開けようとしていたお客さんと鉢合わせ。

テンパってとっさに地べたは危ないからちょっとだけ待ってて下さいと言う俺。
幸いその人とは顔見知りだったのもあってお互い笑っていたのだけどどことなく
不穏な感じがしたので足早に事務所に向かい、現場に戻ってくると既に処理が
終わってしまっていた。つまりそのお客さんがトイレットペーパーを何重にも
重ねて上手いこと取った・・・って事になる。

場の空気的にも俺がそういう処理を取っていれば済んだのではという感じにも
なったのだけど置かれた状況的にそういう処理をしてる現場にそのお客さんが
入ってくる形になる訳で・・・地べたに落ちてるってだけでも異常事態なのに
それを処理してる所をいきなり見られたら余計俺に変な疑いがかかる可能性も
あったと考えるとあのタイミングでトイレに行った時点でもう積んでいたのだ。

とにかく大変な目にあった。
その状況にいた時は大変な目にあったといった気持ちだったのだけど
時間を置くとじゃあ誰があれをやったのか・・・という気持ちになる。
で、考えた。そして考えた結果がこれだ。犯人は現場に～



■関連
フン！ 逃れることはできんッ！貴様はチェスや将棋でいう