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イケマ・1~日影沢林道

 奥高尾“日影沢林道”に生育する「イケマ(牛皮消・生馬)」。キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属のつる性多年草で、初夏に葉腋から散形花序を出し直径1~1.5センチの花を咲かせる。同属のコイケマはほとんど開かないがイケマは大きく開いて見映えが良い。花冠は5裂して反り返り内側の副花冠は白い。イケマの根には毒があり、アイヌがその毒を矢に塗り狩猟を行っていたという。その名前はアイヌ語で“カムイケマ(神の脚=神の根)”から来ている。また民間では生薬“牛皮消根(ごひしょうこん)”として強心・利尿などに利用される。“生馬”の字はアイヌ語の音を当てたようだ。
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アオギリ・1~開花

 北野公園外周で見られる「アオギリ(青桐・梧桐)」。アオイ科(←アオギリ科)アオギリ属の落葉高木で中国南部や東南アジア原産。雌雄同株で初夏に枝先に円錐花序を出す。写真は雄花で外側に巻いているのは萼片。花弁は無い。雌花の様子はこちら
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ハチク・6~枯死

 歳を取るとどうも周りの日本語の誤用が気になってくる。最近目につくのは『~しているようだ。』を『~している様だ。』と書いていること。この場合の“ようだ”は助動詞で、推定、たとえ、例示の意味になり慣用的に仮名書きになる。“様だ”は名詞(様)+助動詞(だ)の組み合わせであり、視覚的に見た“様”の意味になる。
 また以前も触れたが、最近のテレビ番組などで『〇〇だそうです。』というのを『〇〇だそう。』と言い切る表現が急増している。民放だけでなくNHKでもそのような表現をしていた。“様態”を表す『おいしそう。』や『外は寒そう。』などの言い切りは全く気にならないが、『このお寺は鎌倉時代に建てられたそう。』『このレストランはとても評判が良いのだそう。』などの“伝聞”を表す言い切りにはどうも違和感がある。
 我々の世代は『〇〇そうだ/〇〇そうです』については、“様態”を表す場合は『〇〇そう。』と言い切っても構わないが、“伝聞”を表す場合は『〇〇そう。』という用法は使わないと教えられた。しかし『〇〇だそうです。』は丁寧で何となくよそよそしく、最近の柔らかい表現好みの『〇〇だそう。』が若い世代を中心に受け入れられている。或いは“様態”表現では言い切ることが可能なので、“伝聞”表現も同様だと誤った理解をしたとも考えられる。しかし日本語は時代と共に変化していて、今ではこれも正しい使い方になってしまったようだ。昭和は遠くになりにけり。
 さて閑話休題。写真は中山地区にある「ハチク(淡竹)」の林。今年1月にここで開花しているのを見つけていたが、その後、通るたびに少しずつ枯れてきていた。稈の色も緑色から褐色に変わり緑色の葉も見えない。ハチクは120年に一度花を咲かせて一生を終える“一稔多年生植物”で、この竹林はこのまま枯れてしまうのだろう。
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