元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
ハチク・6~枯死
歳を取るとどうも周りの日本語の誤用が気になってくる。最近目につくのは『~しているようだ。』を『~している様だ。』と書いていること。この場合の“ようだ”は助動詞で、推定、たとえ、例示の意味になり慣用的に仮名書きになる。“様だ”は名詞(様)+助動詞(だ)の組み合わせであり、視覚的に見た“様”の意味になる。
また以前も触れたが、最近のテレビ番組などで『〇〇だそうです。』というのを『〇〇だそう。』と言い切る表現が急増している。民放だけでなくNHKでもそのような表現をしていた。“様態”を表す『おいしそう。』や『外は寒そう。』などの言い切りは全く気にならないが、『このお寺は鎌倉時代に建てられたそう。』『このレストランはとても評判が良いのだそう。』などの“伝聞”を表す言い切りにはどうも違和感がある。
我々の世代は『〇〇そうだ/〇〇そうです』については、“様態”を表す場合は『〇〇そう。』と言い切っても構わないが、“伝聞”を表す場合は『〇〇そう。』という用法は使わないと教えられた。しかし『〇〇だそうです。』は丁寧で何となくよそよそしく、最近の柔らかい表現好みの『〇〇だそう。』が若い世代を中心に受け入れられている。或いは“様態”表現では言い切ることが可能なので、“伝聞”表現も同様だと誤った理解をしたとも考えられる。しかし日本語は時代と共に変化していて、今ではこれも正しい使い方になってしまったようだ。昭和は遠くになりにけり。
さて閑話休題。写真は中山地区にある「ハチク(淡竹)」の林。今年1月にここで開花しているのを見つけていたが、その後、通るたびに少しずつ枯れてきていた。稈の色も緑色から褐色に変わり緑色の葉も見えない。ハチクは120年に一度花を咲かせて一生を終える“一稔多年生植物”で、この竹林はこのまま枯れてしまうのだろう。
また以前も触れたが、最近のテレビ番組などで『〇〇だそうです。』というのを『〇〇だそう。』と言い切る表現が急増している。民放だけでなくNHKでもそのような表現をしていた。“様態”を表す『おいしそう。』や『外は寒そう。』などの言い切りは全く気にならないが、『このお寺は鎌倉時代に建てられたそう。』『このレストランはとても評判が良いのだそう。』などの“伝聞”を表す言い切りにはどうも違和感がある。
我々の世代は『〇〇そうだ/〇〇そうです』については、“様態”を表す場合は『〇〇そう。』と言い切っても構わないが、“伝聞”を表す場合は『〇〇そう。』という用法は使わないと教えられた。しかし『〇〇だそうです。』は丁寧で何となくよそよそしく、最近の柔らかい表現好みの『〇〇だそう。』が若い世代を中心に受け入れられている。或いは“様態”表現では言い切ることが可能なので、“伝聞”表現も同様だと誤った理解をしたとも考えられる。しかし日本語は時代と共に変化していて、今ではこれも正しい使い方になってしまったようだ。昭和は遠くになりにけり。
さて閑話休題。写真は中山地区にある「ハチク(淡竹)」の林。今年1月にここで開花しているのを見つけていたが、その後、通るたびに少しずつ枯れてきていた。稈の色も緑色から褐色に変わり緑色の葉も見えない。ハチクは120年に一度花を咲かせて一生を終える“一稔多年生植物”で、この竹林はこのまま枯れてしまうのだろう。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )
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やはり「昭和は遠くになりにけり」でしょうか。
ハチクは本当に花の後に枯れるのですね。
こんな広範囲に一斉に枯れるとは思っていませんでした。
花を咲かせていたハチクがとうとう枯れてきたのですね
言葉の使い方のことですね
私も自分の間違いはきっと多いと思っているのですが年々言葉はすごいスピードで変わっていくようでどうも馴染めずにいます。
美しい日本語の本を手に入れたいと数年前から思っているのに未だに果たせていないです。
「~している様だ。」は間違えて使っていたかもしれません。
気になっている表現に、「○○を鑑み」という使い方。横行しています。
正しくは「〇〇に鑑み」なのですが、最近全く見なくなりました。
あと、「ほぼほぼ」。
気持ち悪くて仕方ありません。(笑)
多摩NTの住人さん、この2つ、どう思われますか?
面白い話題をありがとうございます。
120年に1回の機会を見事とらえた訳ですね。
日本語の用法というのは、現に使われているほうが次第に優勢になっていく…。仕方ないですね。
古い世代としてのこだわりがあるというのも、それはそれで仕方ないことです。