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シキミ

 越野の玉泉寺境内にある「シキミ(樒)」。マツブサ科(←シキミ科)シキミ属の常緑高木で、この果実だけでなく花、茎、根にも猛毒のアニサチン(anisatin)が含まれ、誤って食べて死亡した例がある。そのため “悪しき実” というのが名前の由来という説もある。 
 シキミは仏事に使われるので、寺院に植えられることが多い。若い頃、関西勤務をしていたことがあったが、葬儀の時に “生花” や “花輪” ではなく “樒” を並べるのを、その時に知った。昔、土葬が主流だった時代に、動物が墓を荒らさないように有毒のシキミを植えて、動物を寄せ付けないようにしていたようだ。花期は3~4月頃。久しく花を見ていないので、来春は忘れずに見に来よう。
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スダジイ・4~葉

 30年務めた前の会社の入社35周年記念同期会が、先月下旬に岐阜県の長良川温泉で開催され、久し振りに旧交を温めてきた。アラ還にもなると、血気盛んだった現役時代に比べて、皆、言葉も頭もお腹もずいぶん丸くなったものだ。
 その際、参加者有志で、金華山の “瞑想の小径” を登り頂上の岐阜城に辿り着いた。標高329メートルとは言え岩場の崖も多く、台風通過直後で岩が濡れていて結構スリリングでもあった。この金華山は、戦国時代までは稲葉山と呼ばれていたが、織田信長が中国の名山に倣って岐山と呼び、金華山となったのは明治以降と聞く。金華山の名前はこの山にツブラジイが多く生育していて、春に花が咲くと山全体が金色に輝くことが由来とも言われているようだ。一度その様子も見てみたいものだが、しばらくはその機会も無さそう。
 さて写真はツブラジイではなく「スダジイ」の葉。関東地方ではスダジイのほうが多いようだが、おそらく武蔵野の雑木林の中にはツブラジイもそこそこあるだろう。スダジイの葉身は長さが10~15センチほどで縁は全縁。一方、ツブラジイはコジイとも呼ばれて、葉身は4~10センチと小さく、樹皮が滑らかなようだ。スダジイはブナ科シイ属の常緑高木。
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タイサンボク・2~袋果

 別所坂公園に植栽されている「タイサンボク(泰山木)」。モクレン科モクレン属の常緑高木で、果実は袋果がたくさん集まった集合果。袋果の中から真っ赤な種子が顔を見せている。花期は5~7月でホオノキによく似た白く大きな花を付ける。北米原産で日本には明治時代初期に渡来した。
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モチノキ

 “よこやまの道” で「モチノキ(黐の木)」の果実が赤くなり始めていた。モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株。樹皮から鳥糯が採れるためにその名が付けられている。子供の頃に、その鳥もちを手にしたことがあるが、それで小鳥を捕まえた記憶は無い。おそらく長い棒の先につけて柿の実などを取ったのだろう。
 花期は4月頃だが、過去の記録を遡ってみると、雌花はあるが雄花の写真が無かった。果実が稔っているのは雌株で見つけ易いが、葉っぱや樹肌を頼りに雄株を探すのは難しそう。来年の花期にあちこち探してみよう。
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モッコク・2~果実

 せせらぎ緑道の「モッコク(木斛)」。サカキ科(←ツバキ科)モッコク属の常緑高木で、果実が熟して中から朱色の種子が顔を見せている。モッコクは艶のある葉が美しく樹形が整うため、日本庭園などの樹として好まれる。江戸時代には、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキとともに “江戸五木” に数えられ、 “庭木の王様” とも称される。これにセンリョウとマンリョウを合わせれば、 『千両、万両、持ち込む』 となってとても縁起が良い。
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