Beautiful☆Life

ひとりごと

本当にあった怖いはなし

2007年11月10日 | 差し障りの無いブログ
 2日前の事になります.引ったくり事件を目撃しました.

 時間は夕方の6時ごろでしょうか,もうすっかり暗くなっていました.私は仕事を終えて自転車で帰宅してました.いつもの道を走っていたところ突然,女性の大きな声が聞こえました.
「こらー,まてー,どろぼうー,どろぼうー」
と叫んでいます.私は自転車を止めて周りを見ました.すると車道を挟んだ反対側の歩道でOL風の女性が前を指さしながら歩道を走っていました.どうやらハイヒールを履いているようで速くは走れない様子です.その先を見ると,ショルダーバッグを片手でぶら下げて立ちこぎしている自転車の男性がいます.「ああ,こりゃ,ひったくりだな」と思いました.あいにく人通りは少なくその犯人を追っかける人はいないように見えました.

 ほんの一瞬ですが,私が追いかけようかと思いましたが,私はそれを行動には移しませんでした.車道の向こう側ですし,私の進行方向とは反対向きです.しかも,もしかしたらの話ですが,犯人が刃物でも持ってたら大変です.知らん顔して帰路につきました.

 2日も経ってなおも思い出しているところをみると,多少は良心の呵責を感じているのかもしれませんが,想像の中での私は決してヒーローになっている訳ではありません.

・シナリオ1
 意を決した私はとって返して犯人を追いかけ始める.反対車線なので何とか車道を渡ろうとして車に撥ねられ ジ・エンド.

・シナリオ2
 何とか反対車線に渡ることができた私は犯人を追いつめようと猛スピードを出す.この急ぎっぷりが周りの人には犯人に思えて取り押さえられる.「俺じゃない.あいつだ」と走り去る犯人を指差すも,誰も耳を貸さず,しょっ引かれる.容疑が晴れるまで拘束され,大好きな「木曜時代劇」(NHK)を見損ねる.大好きなドラマ「医龍2」には何とか間に合うも,気分がむしゃくしゃして少しも楽しめない.

・シナリオ3
 犯人を追いつめる.そうです,あのマンションの駐車場に犯人は逃げ込むのです.ヒーローになるまで後少し.ところが,振り向いた犯人の手にはナイフが握られている.ひったくりを生業とする犯人の動きは素早い.私が怯んでいるすきにナイフが私を襲う.激痛が走る.傷口を押さえた手をそっと離すと手のひらは血だらけになっている.
「なんじゃ,こりゃー」
やはり,大好きなドラマもワールドカップバレーも見ることができない.この世の最後に口にした食べ物がカップラーメンだったことを悔やみながら意識が遠のく.
 

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