Beautiful☆Life

ひとりごと

MDS-S37の場合、再び

2010年03月28日 | 三流オーディオ


こいつですが、この時点ではメカをMDS-JE500と交換しているため録音がダメダメな状態です。ディスク全体の消去を行うと「ブランクディスク」ではなく「ディスクエラー」となってしまうんです。何かを書いてるが読めない情報を書いているという状態なので故障原因はレーザユニットにあると考えるのが自然です。そこでレーザユニットを交換することにしました。交換するのはずっと前に戦った同型機の物です。で、取り出したのがこれ。



ここで大事なのはレーザユニットは静電気に非常に弱いということです。うっかり触ると顔色一つ変えずにお釈迦になってしまいます。それを防ぐために静電気を短絡して逃すためのショートランドというのが用意されてるんですな。写真では水色の矢印のところにそれがあります。ここにハンダを盛ってショートさせてからリボンケーブルを外します。再び取り付けた後はハンダを取り除いて元どおりにします。こうやって、レーザユニットを交換してみたのですが、やっぱりダメでした。交換したユニットが正常だという保証も無かった訳でして、実はそれほど期待はしておりませんでした。「やっぱりダメか」といった感じです。

さて、いよいよ最後の手段です。不調の原因はおそらくレーザ出力の不足だろうと最初から見当はつけておりました。つまりレーザ出力を上げてやる方法が有れば直せます。実はその方法というのが有るんです。レーザユニットにはレーザの強さを調節する半固定抵抗がたいていの場合付いてるんです。



この赤い矢印の半固定がそうなんです。そうですね直径3mmほどのとってもちっちゃな部品です。実際の作業は下の写真のような状態で行いました。



この青い矢印の所を調節するわけですが、実はそう簡単なことではありません。さっきの静電気と同様レーザダイオードというのは非常に敏感なデバイスでして、ほんのちょっとでも電流を流しすぎると直ぐにコレマタお釈迦になってしまうんです。ですからデタラメにこの半固定を動かしてはいけません。微妙な調整が必要なんです。本来なら計器を見ながら慎重に行う作業なのですが、オシロとか持ってませんからどうしても当てずっぽうになってしまいます。因みに緑色の矢印の所、2箇所にショートランドがあります。おそらくどちらか一方だけにハンダを盛れば良いのでしょうが私は念のため両方に盛っております。

しかも、私はかなり老眼が進んでますからこんな細かい作業は大変なんです。もうかなりの倍率のルーペを使って慎重に行いましたとも。最初この半固定を、時計の針で言うならほんの3分程度右に回して組みなおしてテストしてみました。

最初に行ったのはMD全体の消去です。今までは「Disc Error」となっていた訳ですが、ななななんと「Blank Disc」と表示されるではないですか。期待に胸が膨らみます。で、実際にCDプレーヤと光ケーブルでつないで数曲録音してみました。それを再生してみたら、ななななんと音が出たんですよ。やりましたよ。でもね、聴いてるうちにアチコチに音飛びする部分があることが分かりました。やっぱりこのままでは使い物になりません。

というわけで、レーザの出力を上げるという方向性は間違っていなかったと確信するに至った訳です。ということは、上げ具合が足りなかったのだろうということで再び分解です。今度は前の3分にもう2分程度加えて積算で5分程度回してやりました。その結果、何の問題も無く全機能が稼働するようになりました。今回も勝利しました。で、こいつは今、実家におります。決して置くところが無くて邪魔だと言うわけではありませんよ(実はじゃま)。

間違ってここに迷い込んだ子羊のために書いておきますが、この手段は何度も書いてるとおり最後の手段です。もし実施するならその前に八百万の神に祈りを捧げてからにして下さい(間違えるなよ、”やおよろずのかみ”と読むんだぜ。”はっぴゃくまんのかみ”と読んだ人には災が...)。

ついでに書いておくと、ここ最近メインで使ってたプリメインアンプのSONY TA-F333ESXⅡもお彼岸の休暇の時に実家に持って行きました。こっちの方はデカい上に重くて(20kgほどあります)本当に置くとこが無かったからなんですが、置き換えた今のアンプのTA-AV870D(これは16kgしかない)よりも333ESXⅡの方が断然音は良いです。何で変えたかというとリモコンが使えるというただその一点です。ただし、完全に納得しているかと言うとそうでもなくて元に戻そうかと迷ってたりして...だって音が...

こんなつまらんブログを、最後までお読みいただきありがとうございました。
フニャ

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