モズの眼

動かなくなった「心とからだ」の復活の記録

けえど、せど(街道、背戸) 

2013-02-02 | 自然その他

昨日シクロツーリスト街道特集号を購入し、それに関してブログ記事を書きました。

そして今日読み返して、他に書きたかったことがあったのを思い出しました。

 

私は幼少のころ、祖父母に面倒をみてもらった記憶が強く残っています。

爺さん子、婆さん子だったのです。

祖父母の言葉の中に、「けえど」「せど」というのが頻繁に出てきました。

シクロツーリストの街道特集を読みながら、それがよみがえってきたのです。

「けえど」とは家側をとおる大通り、つまり街道であり、家の玄関口方面を指すものだったようです。

「せど」とは背戸、つまり背中側、裏手をさしました。

祖父母は「けいどに出てみると、関東大震災の火災で南東の空が真っ赤にみえたものだ」

とか「せどの畑から~をとってきた」と言う使い方をしました。

私の父母は現在でもたまにそのような言葉を使います。

ところが私や兄の代になると最早死語です。

方言の中には、しばしば古典にあらわれる言葉、あるいはそれが変形したものが見受けられます。

そういったものを再発見すると楽しくなります。

「けえど」を自転車でめぐりながら方言や古い言葉に接することができればいいですね。

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