キンポウゲ科のセンニンソウです。
北海道南部から本州、四国、九州に分布する、つる性の低木です。冬には枯れますが地下茎からつるをのばします。
地をはって付近の樹木を見つけると樹冠を覆うように繁茂します。
茎は良く枝分かれします、葉は対生する羽状複葉、小葉は3枚から7枚、卵形で先端に向かって細くなり先がとがり、縁はなめらかです。
小葉の葉柄は長く、葉柄で他の樹木にからまります。
葉の脇から花枝を出します、枝分かれした先で3本に分かれて花が3本さきます。
白色の花弁に見えるのは萼片で4枚が十字に開きます。花弁はありません。
雄しべは多数がめだちます、雌しべの花柱は白色の毛をのばし中心に立ちます。
花が終わり種子が熟すと種子から長い綿毛がのびて、風に乗って飛んでゆきます。
この長い綿毛が仙人のヒゲに見えるということで「センニンソウ」とよばれるそうです。
マメ科の「クズ」とからみあっています、大きめの葉とツルはクズのものです。
自然界の生存競争はきびしいのです。