ブナ科のクリです。
北海道南部から本州、四国、九州に分布する落葉高木、山地に自生しますが栽培もされています。
高さは10メートルから15メートル、幹は直立します。
葉は互生、薄くて細長い卵形で先がとがり、縁には鋸歯があります。
本年の新枝から花枝がのびて花がさきます。
花枝に尾状に雄花が多数つき、ブラシのように雄しべがのびます。
雄花は木の幹側から枝の先端側に花がさいてゆきます。
枝の先端で、雄花穂の花枝の付け根部分に雌花が1個さきます。
下の写真では、右側の花枝の付け根側に雌花があります。
雌花は球形の総苞の中に子房が3個あり、針のような花柱が多数つき出ています。
花が終わると雌花を残して雄花は枯れ落ちます。球形の総苞はふくらんでイガグリとなり、3個の果実ができます。
縄文時代からクリやドングリ、クルミの木を栽培して食べていたそうです。