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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「救命女性に『女性は土俵から降りて下さい』だと。」No.2230

2018-04-07 22:31:08 | 日本事情

「救急蘇生のスペシャリストと思われます。文句の付けようもありません。」

と救急医学会の医師が動画を見て感想を述べた記事を読みました。

倒れた市長の周りに何人もの男性がしゃがんでいましたが、

救急蘇生に駆けつけた女性(看護師)が措置を開始するまで、

何かをしていた様子はありませんよね。

呆れたのは、女性が救急蘇生措置をしている真っ最中に、

「女性は土俵から降りてください」

と何度もアナウンスがあったことです。


「命」か「伝統」かで、全国的に非難を浴びている

この相撲協会の行動ですが、

そりゃ、命のほうが大切に決まっていると

多くの人々同様、私も確信しています。


それだけでなく、

土俵に女性禁制という「伝統」というのも、

ああ、そうなのかと鵜呑みにしてはいけないですね。

それ、一体いつからの伝統かというと、

なんと明治からだそうですよ(何だ、最近やん)。

そもそも、古代、

初めて文献(「日本書紀」)に登場したのは女相撲だったと。

室町時代の比丘尼相撲、江戸時代の女相撲と、

相撲と女性の結びつきは強く、

この明治以前の大いなる伝統を踏まえれば、

国技だ、伝統だと言って、

女性を蔑視・排除するのは失礼極まりないですね。

明治時代は、富国強兵、殖産興業とともに、

教育勅語や国威発揚といった

ナショナリズムを煽る工作を重ねて

昭和の戦争に突入していく体制を構築したのですね。

その体制には民族差別、女性差別、差別等の

差別排外主義が思想的支柱となっていましたね。

ですから、

「歴史と伝統」を声高に言う人がいたら、

すぐ鵜呑みしないようにしましょう。

ところで、

話題の相撲協会は、公益財団法人だそうですね。

こんな女性差別や暴力温存の腐れ「伝統」に覆われた団体は

全く公益に背く存在ですので、

早く法人を取り消してほしいです。

大相撲舞鶴場所、舞鶴市長倒れ、救命女性に「女性は土俵から降りて下さい」とアナウンス

コメント (2)
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