毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「抑圧される者を憎み、抑圧するものを愛する危険がいっぱいの日本」2014年7月31日(木)No.952

2014-07-31 08:51:21 | 反戦

今、改めてマルコムXの警句を噛みしめたい。 

――新聞を読むときは気をつけて読まないと、抑圧されている者を憎み、

抑圧をおこなっている者を愛するようになってしまう。――

 

日本のマスメディアは、ハマスについて言及するとき、当たり前のように

「ガザを実効支配しているイスラム原理主義組織ハマス」

「イスラエルの生存権を認めていないハマス」と説明する(例:NHK「クローズアップ現代」)。

 

「実効支配している」もなにも、ハマスは、

2004年12月に行われたパレスチナ地方議会選挙において過半数の議席を獲得し、

さらに2006年1月のパレスチナ評議会選挙でも定数132の議席中で76議席を獲得した、

いわゆる民主主義的な手続きで選ばれた政権与党である。

だが、

①「イスラエルがハマスを承認しない」

       ⇓(従って)

②「米国もハマスを承認しない」

       ⇓(従って)

③「日本政府もハマスを承認しない」

という事情があり、さらに、

現在、日本国内メディアは日本政府の大本営発表機関に成り果てているので、

ハマスは「国際社会からは承認されていない組織」とみなす立場から報じられる。

 

何でも一つの国という井戸の中からだけでは見えないことがある。

しかし、インターネットなどで少し気をつけてみれば、

米国と、その同盟国だけが、一方的に国家承認を避けているにも拘らず、

世界の国々のほとんどは、パレスチナを国家として承認し、

ハマスを選挙によって選ばれた政権とみなしていることが分かる。

「日米欧の言う国際社会」と現実の国際社会とはかい離がある。

 

↓パレスチナを国家承認している国ぐに(緑色)

 

http://ja.wikipedia.org/wiki

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