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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

チェンソーマン 第12話 『日本刀VSチェンソー』 感想

2022-12-28 12:38:24 | チェンソーマン
え、チェンソーマンって1クールで終わりなの?

てっきり後半2クール目でロゼ編をねっとりやると思っていたのに。

まぁ、映画にするのかね、ロゼ編だけ取り出して。

しかし、そうなると完結まで長いなぁ。

あと、映画に流れ込むにはあまりにも勢いがなさすぎじゃない、と思ったり。

今回の最終話にしても地味だったしね。

ていうか、なまじ邦画っぽいしんみりさばっかり強調してきちゃったから、サムライソードに対する金玉蹴りレクイエムのシーンが妙に浮いちゃった。

あそこはもっとバカっぽく、デンジのノリでやっちゃうところなのに。

デンジも今までの演技の結果、イカれた子どもって感じから、ただの変質者の青年みたいになっちゃったので、その分、余計にねっとりした感じになってなんかすっきりしなかった。

てか、デンジって、あんなチンピラ風情なやつじゃなかったんだけどな。

これもまた制作陣との解釈違い。

で、正直、アクションとかどうでもいいんだよね。

ひとつのシーンでしかないから。

問題は、そのアクションをどう物語の中に位置づけるかで。

そのあたりが完全にギクシャクしていたな。

別にこの最終話に限らず、クール全体を通じて。

でも前からMAPPAの作風には疑問をもっていたので、今回のチェンソーマンでそれがはっきりした感じ。

MAPPAは別にアニメがつくりたいんじゃなくて、売れるコンテントがつくりたいだけなんだな、ってのがよくわかった。

そのためにCGをつかって制作を簡易化とか迅速化できるところは効率化させることにも躊躇しない。

それ自体は、企業体としては正しい選択だから否定はしないけど、だからこそ問題はその上でどういう作品にするか、指揮する人が大事になるわけで。

その点で、チェンソーマンはホントにしくったよね。

どこかで見かけたけど、MAPPAじゃなくて、ボンズあたりが『血界戦線』っぽいノリで作ってたほうが、きっと原作の、東京を舞台にしているけど、乾いた和テイストの悪魔もの、っていう、微妙なラインをなんとか映像化できたんじゃないかな、とは思うよね。

もちろん、アクションとかの演出は問題なくやれてしまう感じで。

まぁ、そう思うとチェンソーマンというのがなかなか難しい作品ではある遠ものだけどね。

でも、邦画の和テイスト一辺倒の作品でないことは間違いない。

なので、やっぱりいまいちだったよね、1クール通じて。

あと、今回、アクションは神作画とかいうのもあるけど、あれは単によく動いているだけのことで、別に「神」ではないよね。

だいじなのは動きだけじゃなくて構図だから。

それもまた1クール全部に通じることで。

鳴り物入りで、あれだけ雑誌やサイトにパブ記事を書かせて、広告も売ったのに、全部が仇になった。

静かに始めるダークホースにしておけばよかったのにね。。。
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