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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

チェンソーマン 第5話 『銃の悪魔』 感想

2022-11-09 14:30:30 | チェンソーマン
つまらなかった。

銃の悪魔に対する恐怖感、全然伝わってこないじゃん。

初出の際にインパクト与えないでどうするの?

なんか無駄に画面が静かな邦画調というのが、ホントに合ってないと思ってきた。

あと、無駄に顔面アップが多すぎて、本当にアップが必要なところがわからなくなってしまって、ものすごく単調に見えてきた。

あー、だから、なんか退屈な感じがするのか。

まぁね、チェンソーマンって、小説でいったら、最後でビックリする「叙述トリック」系の物語だったりするから、序盤の今がつまらないのは仕方がないのだけどさ。

でもなぁ、もう少しなんとかやりようがあったんじゃないかな。

もうね、基本、この作品は退屈だ、という気分で見るのが確定してしまった。

それはとても残念。

別にぼそぼそと喋る邦画が全部ダメだとまでは言わないけれど、でも、その静かさも「緩急」があればこそ、でしょ?

今回で言えば、やっぱり、銃の悪魔の悲惨さ、そして世界中で起こった数十秒間の惨劇をガッツリ画面で見せないでどうするんだよ。

アキが典型だけど、銃の悪魔に対する復讐心や恐怖心というのが、序盤のドラマの最大の駆動力なのに、その破壊力の凄まじさを全く表現しないのって、どうなの?

そりゃ、まともに爆弾銃撃による都市の殲滅が、作画的にカロリー高いのはわかるけどさ。

でもさ、社運賭けてる事案なんでしょ、MAPPAにとってチェンソーマンって?

だったらそこは力を抜いたらダメでしょ。

だいたいさ、核とかビームとかレールガンとかいった、アニメの世界でよく出てくる殺傷兵器に比べたら、銃、って言われただけじゃ通常兵器のひとつくらいにしか聞こえないじゃん。

でも、その銃撃が、アサルトライフルではないけど、あれくらいの瞬間殺傷力の高い銃器を、数千台、数万台の規模で広域に一斉射撃したら、どんな状態になるのか、それをちゃんと想像して、悲惨さを見せなきゃ、意味ないじゃん。

その短時間の蹂躙振りがあるからこそ、アキは、デンジがいとも簡単に銃の悪魔を対峙するとか言ってることに苛つくわけだし。

とにかく、静と動をちゃんと使い分けるつもりがないなら、こんなしみったれた感じしかしない邦画調の画面づくりとか続けても意味ないよ。

監督は、アニメじゃない表現で、とか言ってるみたいだけど、それで、この邦画調というのは、単によくある「逆張り」でイキってるだけのヤツと変わらない。

せめて、アキの家が吹き飛ばされるところくらい、壊滅的に破壊された、と表現すべきだよ。

マキマが何度も言ってるけど、悪魔の能力は、人びとの恐怖心や不安感が増すほど上がるのだから、大量銃撃による無差別大量殺人が世界に巻き起こした恐怖を描かずにどうするんだよ。

監督こそ、まったく、チェンソーマンのこと、誤解してるんじゃないの?

でなければ、あんなマキマがデンジを誘惑するシーンばかりに無駄にエネルギーを使うことなんてないと思うけどな。

緩急の付け方くらい、ちゃんと使いこなせよ、って話。
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