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BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

月が導く異世界道中 第二幕 第24夜 『魔人VS.竜人』 感想: VSソフィア戦は、1期のほうが華があったね。

2024-06-18 22:47:36 | ツキミチ
うーん、VSソフィア戦については、1期のときのほうが見応えがあったかな、やっぱり。

最後に湖を生み出した、流星攻撃wのほうがなんかすごかった。

対して、今回のソフィアと真の戦いはとにかく地味。

まぁ、あれ、ここまでソフィアって雑魚だったっけ?と思うくらい真の能力がアガってしまったのがいけないのだけど。

それにしても、魔力の物質化って、もう少し魅力的に表現できなかったのかな?

ついでにいえば、その前のヒーロースーツもw

なんか、やっぱり2期は見せ方に外連味がないんだよな。

紙芝居を見ているような平面的淡白さ。

今回の、最後のソフィアの刀剣空間にしても、もっと奥行きのある魅力的な描き方はできたと思うんだけど。

つまり、ソフィアが言う通り、それなりに敵対者にプレッシャーを与えるだけの雰囲気を漂わせていると思わせるだけの描き方とか、できたと思うのだよね。

まぁ、イメージは、もちろん、Fate UBWだけどさw

なんか、それFate、パクってるよね?というのも含めて、とにかく表現が軽い。

なので、全然切迫感がなくて。

結構、ソフィアとの再戦は楽しみにしていたほうなので、この茶番のような描かれ方は、結構、残念。

真の弓矢の多重標的撃破が、鏑矢だったというのは、ちょっと納得してしまったけど、そこくらいだったかな、へぇ、って今回の戦闘で思ったのは。

まぁ、識vsランサー戦で見られたように、事前に真たちが、ルトから、ソフィアとランサーについて情報を集めていた、というのも戦いを有利に進めた理由でもあるのだろうけど。

で、結局、ソフィアってルトの手駒の一つだった、ってことでいいんだよね?

ソフィアの目が、ルトに筒抜けのカメラになっていたというくらいだから。

ただ、そのあたりの情報を全部知ったうえでソフィアを圧倒するのは、正直、主人公のする勝ち方ではないとも思ったりして、それも含めて、なんか期待していた再戦と違うなぁ、としか思えなかった。

「やり直しを求める」とエリスのようにいいたいところw

しかし、ランサーはランサーでチョロかったなぁ。

あれ、識が強かったのか、それともランサーが弱かったのか、判断に迷う。

なんか本当は、ランサーの相手を澪がして、澪が全部ランサーを食ってしまう、というオチが面白かった気がするけど、でもそれだと、響に身バレするかな、やっぱり誠に随伴するのは識だったのだろう、とも思った。

あとは、響がどんなちょっかいをクズノハ商会にするのか、気になる。

響にルトが力を与えていたのも気になるし。

ルトは何したいのだろうね?

ということで、次回の最終回をとりあえず待つ。

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響け!ユーフォニアム3 第11話 『みらいへオーケストラ』 感想2: なぜ真由は久美子に執拗に絡んで来るのか?それは彼女が久美子の欲望の塊イドだから。

2024-06-18 22:47:15 | 京アニ
最初の感想では書けなかったのだけど、今回のエピソードで一つ、あぁ、なるほどなぁと思ったシーンがあったので、そこをちょっと掘り下げて取り上げてみたい。

それは、いつもの校舎裏で久美子が一人で練習している場面に、真由がやってきて、また、「私ソロ辞退するから」宣言を持ちかけて去っていったところであり、その直後にたまたま(?)立ち聞きしていた奏が、逆に、あんな話聞くことな無い、そもそも真由はそんな気ないんだから、と返した場面。

あの場面を見返して、思いついたのが、

久美子 → 自我
奏 → 超自我
真由 → イド

という配置。

要するに、奏で真由は、久美子の心理的葛藤を読者や視聴者に向けて、目に見えてわかりやすくするために用意された、いわば久美子の分身のような存在であるということ。

久美子という「自我」は、
奏という正しさを統御する「超自我」と
真由という本音ただ漏れの欲望に火を付ける「イド」によって成立している。

で、久美子の心理を、この3人に振り分けることで、3期のユーフォのドラマは基本的に成り立っている。

裏返すと、結局、3期は、久美子の物語に終止する。

どうも私小説っぽくて、いまひとつドラマに欠けるのもそのせい。

単に吹奏楽部の演奏シーンがないのが、イマイチ感の理由ではない、ということ。

ひたする、久美子はどうしたいのか?というのを常に問い変える構図になっていて、それが、ちょっと疲れる。

いや、だって、少なくとも1期や2期のときは、部があって、先輩がいて、部内でのわだかまりがあって、麗奈がいろいろやらかして、久美子がそうしたあれこれを「皆家政婦は見た!」的な、本来関係ないはずのところからあれこれ発言して畳んできた話だった。

もちろん、久美子の手に負えず、事態の流れを見守るしかなかったことも多かった。

ただ、その分、久美子は好き勝手なことを言えたし、極論すると、久美子のいないところで、新たな問題が生じても、問題なかった。

つまり、久美子は自由に動けていた。

ところが、3年になって部長になると、彼女自身が、吹奏楽部をマネジメントしなければならない立場になってしまい、基本的に、個人的見解を挟み込む余地がなくなった。

まぁ、だから多分、久美子は久美子で、実はとても窮屈な思いをしていた。

その久美子の窮屈さを表すために用意されたのが、真由と奏だった、ということ。


この見方が妥当と思われるのは、実このトライアングルに、麗奈ですら全く関与できないところからわかる。

なぜなら、麗奈は、ある意味イドだけが突出した「子ども」のままだから。

むしろ、作中の三大演奏達人と思われる、みぞれ、麗奈、サファイア、の3人ともが、基本的には、このイドが突出したまま今に至っている人たち。

いわゆる「天才」。

もともと才能があって、その才能を素直に修練によって延ばしてきた結果、自分の願望と自分という存在が矛盾なく成立している人たち。

その代償として、彼らは大なり小なり、自分以外の人たちとの接し方に難を抱える。

みぞれは希美がいなければ外部とコミュニケーション取れなかったし、

麗奈は久美子と仲良くならなければ、今のように吹奏楽部で活躍できてはいなかっただろうし、

サファイアにしても、久美子たちと吹部初日に友好関係を築けたからこそ、破綻する機会に至らずに済んだ。

葛藤があったとしても、自己完結的に解決できてしまうのが彼女たち。

なので、麗奈は、久美子に進路のことを質すことしかできず、なんら有効なアドバイスも助力もできなかった。

まぁ、要するに、久美子の場合、絶対的に先輩という、あからさまにレイヤーの違う他者が必要だった。

それが最上級生の3年になって皆無になったところで、作劇上の都合から、やむなく登場させられたのが黒江真由、という異物だった、ということなんだろうな。

黒江、って、きっと、冗談抜きに「黒い久美子」、「闇落ちした久美子」だったんだよ。

この「闇落ち久美子」たる真由が、ひたすらホラーのように、久美子に対して、何、気取ってんだ、おめぇ、さっさと本心明かしちまえよ、ホントは功労者の自分がソロ吹きたいんだろ?、って悪魔の囁きを続けることになった。

部長という体面を重視して、北宇治は実力主義という原則に固執する久美子の心を折ろうとしてきた。

で、真由がそういうイドを演じることになった手前、むしろ、正しさの正しさを補強するために発言する役割を担うことになったのが奏だった。

なので、久美子が高2のときはやたらと手のかかる後輩だった奏が、学年が一つあがったシーズン3では、むしろ、久美子をからかいつつも久美子の完璧は補佐役を務めることになった。

まぁ、要するに、久美子におとされちゃってたわけだけどw

ただ、それは奏の内面の変化だけでなく、真由という、ホラーな久美子のイドが登場した手前、バランスを取るためにも必要な役割だった、ということになる。

それが、冒頭指摘した、校舎裏での、久美子、真由、奏、の3人の協演シーンだったということ。

まぁ、こういう構図がずっとあったから、3期の物語って今ひとつ面白みに欠けるような気がしたんだな、と改めて痛感。

そりゃ、久美子の心理描写、私小説に特化してたら、サプライズのあるドラマなんて起こりませんよ。

なので、そうなると、この久美子の黒いドッペルゲンガーたる真由との決着は避けて通れないだろうし、その結果が3期の山場ということになりそう。

そりゃ、演奏シーンがないはずだよね。

物語の根幹が、演奏ではなく、久美子の成長にあるのだから。


となると、真由問題を強制的にでも解決したところで、多分、ほぼ自動的に、久美子の卒業後の進路も決まるのだろうな。

でもさ、それももうほとんど想像がついて、演者にならないなら、久美子は、指導者の道を歩むしかないじゃん。

まさに、ハーモニー=調和をいかにして調達するか、そこに尽力する存在。

まぁ、だから、なんだかんだ言って3期になって、久美子と滝が二人で話をする機会が増えたのだろう、と納得してきた。

こんなふうに言ったら多分麗奈は起こりそうだけどw、多分、久美子が取るべき役割は、滝のなくなった奥さんがやろうとしていたこと。

「賽の河原の石」ではなく「人」を扱う仕事。

ありていに言えば先生なんだろうな。

ちょっとそのオチはさすがにちょっと萎えるところもあるけれど。

でも、あの関西大会前の演説ができてしまう久美子は、類まれなるそのバフを通じて、指導者になるのが適している、ということで。

多分、その指導者としての才覚を久美子自身に確信させる障害として用意されたのが、真由という困った迷い猫のような転校生だったということなのだろう。

まぁ、だからといって、真由がウザいのは変わらないのだけど。

久美子はどうやってあの真由の頑なさを解決するのだろうね?

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転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第12話『ロイドの答え』 感想: キレイに畳んだ1期の締め回w これは2期も楽しみだ!

2024-06-18 22:47:04 | 第七王子
そうかー、ギザルムの最期は、黒死玉でロイドに致命傷を与えようと思ったけど、あっさり、ぽすっとロイドに消されてからの出来事だったかw

なんか、虫みたいに指でつままれて潰されれた、って記憶しかなかったけどw(←ヒドイw)

なんだ、このときからまんまベジータだったわけね。

原作最新話の感想と思わずシンクロしてしまって笑ったw

ていうか、凄いな、このシンクロぶりも。

で、無事、ギザルムを討伐したあとに控えるのは、まさに戦闘の事後処理としての暗殺ギルドの扱い。

もちろん、暗殺ギルドの面々が、ロイドに一生仕えます、叶わなければ打首でも構いません、という徹底した忠誠心を示すのは分かっていたけど、そのあたりは原作(コミック)通り、うまく再現していたね。

あー、でもさすがにシルファたちとのお風呂シーンは、フルチンでは無理だったかw

ま、それは一応、公序良俗のために、ということで。

しかし、あそこで、ロイドがレイにかけた言葉は、やっぱりよかったね。

ノロワレなんて自称しているうちは全然ダメだ、
お前らは可能性の塊だ、
その可能性をすべて解明して術式化するのが務めだ、

って、この先進むべき道をしっかり示してしまうのは、まさに王の振る舞いだよね。

シルファじゃなくても感涙すべきところ。

お姉ちゃんのアリーゼもニヤニヤがとまらない。

物語の開始当初は、ただの転生した魔術オタク、魔術バカと思われていたロイドだけど、正直、この暗殺者ギルド編で、彼自身もキャラとして「化けた」んだよね、実際。

ここまで、王の器を示すとは思ってはいなかった。

その上、実は、微妙にツンデレ属性入ってるしw

なんだよ、単に呪われの連中は「魔術研究の上で有用だから生き延びさせた」って。

そんな照れ隠しの言葉を、すでに忠臣筆頭になっているグリモが見過ごすわけもなくw

そういうキャラの掛け合いを通じた、ハートウォーミングな涙腺刺激性wの展開も、この暗殺者ギルド編から確立された、って感じだからな。

そういう意味では、順当に2期が決定したようで、素晴らしい。

いや、今回の最後にED(といっても楽曲としてはOPだけどw)が流れてセリフが全く聞こえなかったところ、あそこは、多分、ロードスト領の今後の運営について王の裁断がなされたところで、ロイドにとっては今後の活動拠点、というか秘密基地wになるところなので、実は極めて重要なのだけど、その部分を音声カットで流したのは、正直どうなの?と初見では思ったのだけど。

でも、2期があるというのなら、2期の冒頭は、まさに、あのEDのシーンを音声入りでちゃんと流すところから始まるのだろうな、と思った。

で、そこから、ギタン編が始まる。

ギタン編ってとにかく長いから2クールあってもいいくらいだけどどうするのだろう?

天使の話とか、神聖魔術の話とか、地下での争いとか、教皇周辺の人物紹介とか、とにかく、今回のVSギザルム編みたいにラスボス対決になるところまでにクリアしなくちゃいけないステージがたくさんあるから。

いや、むしろ、次は2クールでもいいけどねw

この作品は、今期の掘り出し物と思っているので、このまま長く続けていってほしいし。

原作ももう完全にフォローできてるしw

普通に考えてよく作り込まれた話だと思うから。

幸い、アニメの方も、原作というか、コミックの画力に負けない作画で全編頑張ってくれたから、動きをそのまま楽しめたし。

コミックは、しばしばコマの変化で、事態の変化の速度を表現したりするけど、アニメの場合は基本、常時動いているから、そのあたりで芝居の付け方が微妙に変わるのが面白いし。

それに、これはよくある表現だと思うけど、それぞれのキャラがCVを得て、生き生きと動くのがいい。

そういう意味では、キャスティングもよかった。

ロイド、グリモ、シルファは言うに及ばず、タオやバビロン、クロウも合っていた。

唯一ちょっと?だったのが実はレンだったのだけど、同じ時期に「このすば」のめぐみんもあったせいか、ちゃんと違いが強調されていてホッとした。

となると、ギタンは、やっぱり森川智之かなぁ?

彼以外、脳内再生できないんですけどw

イーシャとサリア(第四王女)も誰が演じるか気になるなぁ。

イーシャは実際、歌うからなぁ。

とにかく、今から2期が楽しみだよw

ということで、途中から2期への期待ばかり書いてしまったけど、とにかく、この作品はいい!、ってことで。

キャラがいいし、それを支えるキャラデザもいい。

ハートウォーミングなプロットもいい。

そのくせ、最後まで、第七王子の、ギザルムも驚いた、あの無尽蔵の魔力量はなぜ?という疑問がずっとついて回るし。

一つ難点があるとすれば、今後も魅力的なキャラが増えてくるのはいいのだけど、その分、ロイドのラスボス戦が始まる前の露払いのような部下どうしの戦いが増えていって、そのため、物語の速度がおちていくことなのだけど、でもまぁ、そのあたりを心配しなくちゃいけないのは、多分、3期とか4期の頃だろうから、それまではまぁ不問でいいと思う。

久しぶりにバランスの良い作品に出会えた、今期の掘り出し物w

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