BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

86 -エイティシックス- 第22話『シン』 感想

2022-03-13 16:02:18 | エイティシックス
終わってみれば、絶対的にいい話だし、いい場面だったのだけど。。。

でも、入口の部分が、モルフォ撃破後の、シンの自己反省のシーンから入るので、これ、やっぱり、普通に21話を見て、一週間後くらいの流れが残っているところで見ないと、ただ鬱陶しいだけの話にしか見えない。

いや、先週、総集編があったじゃん、という反論もわかるのだけど、でもさぁ、あの総集編、全部ライデンのナレーションが入ってたじゃん、アレじゃ、ダメなんだよ。

熱量のあるシーンを解説しちゃたら、むしろ見る側は冷めちゃうんだよ。

そういうところ、作りての側がちゃんと理解していないのにはガッカリ。

まぁ、全部、納期を守れずに、年内に放送できなかったのがいけないんだけどね。


それにしても、この22話を先延ばしにしたのは、マジで大失敗。

原作は読んだし、3巻の最後の方のシーンなのもわかっていた。

で、今回見て、アレってそういうことだったのか、と改めて思うくらい、ちゃんと描写されていたんだよね。

あのレーナがパラレイドで同調してくるまで、声ではなくテキストベースの会話だったとか、だから、それまではそっけなく、というか、なかば自暴自棄のまま応じていていたシンが、レーナの声を聞いた途端、驚愕した場面とか。

正直、原作では、その違いが明確にはイメージできていなかったので。

いや単純に、ある女性将校がシンの機体のそばにまでやってきて、あれこれ言ってきたのはわかったけど、それがレーナだとわかるまで間があった。

でも、たしかに、今回の、シンの視点から描写されると、なるほど、そりゃ驚くわ!って思ったものね。

パラレイド・マジック!というか。

あと、あの声のやり取りをみんなに聞かれていた、というのもね。

だから、確かに、あの、あ、これは再会だったんだ、いや初めて少佐がどんな人かわかったんだ、って気づいたシンの驚きは、とてもよくわかる。

なので、最後まで見ると、ものすごくいい回だったんだけどね。

フレデリカの、ロリババア的ツッコミも素晴らしかったしw

てか、あれがないと、よく事態を飲み込めなかっただろうしw


でも、そういうところまで含めて、この最高に盛り上がるシーンだけを、2ヶ月経って見せられてもなぁ・・・ってほんとに思ったよ。

まぁ、ちょっと間を空けて、通しでみればもっとよく見えるのだろうけど。

でもなぁ、シンがここまで自己嫌悪、自己否定な存在になる、というのが、1巻や第1クールの流れからすると想像ができなくて。

というか、シンのイメージとかけ離れていて。

そういう意味も含めて、1巻で終わりにしていれば名作だったろうに、って思うんだよね。

2巻以降はすべて蛇足。

2巻、3巻のシンの苦悩の描写をすっ飛ばして、1巻の最後のように、ただ、後日談として、生き残ったシンとレーナが再会する、それだけで十分だったんだよ。

ということで、次回の最終回は、その再会というか、初顔合わせ。

シンだけでなく、ライデンやアンジュたちも含めて、彼らの生存を知り、初めて顔を合わせたレーナがどんな表情をするのか。

2ヶ月も待たせたのだから、最高の作画で描いてくれることに期待!

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100万の命の上に俺は立っている 第69話 『神の法の守り手たち』 感想: どうやら今回のクエストは衣宇を中心に進むみたいだねw

2022-03-13 14:21:12 | 100万の命
いつもどおり、序盤は、クエストの性格を顕にする展開。

で、今回のクエストは、どうやら宗教国家が女性に一方的に圧迫する世界が舞台みたい。

しかし、これ、どう見ても、タ●バンが制圧した後のアフガ●スタンをモデルにした話だよね?

女性に対する徹底した差別とか、男性と比べたときの非対称な扱われ方とか。

あとDFが容認されているのも。

今までも麻薬戦争とか武器商人とか、いろいろと今の国際世界のタッチーな話題を物語に埋め込んできたけど、今回はムス●ム社会をモデルにしたみたい。

どう見ても、ノフ教ってイ●ラム教だよね?

結構、際どい球、投げてくるなぁ。。。

で、そんな女性を圧迫する世界だからかもしれないけれど、意外と今回、物語を牽引するのは衣宇みたい。

最後の感じだとこのまま、復活の証から神様として崇められてしまうかもしれなさそうだし。

そうなると、逆に男女の立場を入れ替えた世界をまずは創造しそうでw

ともあれ、この漫画が、国際政治に全く疎い日本人に向けて、漫画を通じて国際政治の様々な局面をゲームとして理解させる方針で描かれていることは、ほぼ明らかになってきたと思うので、そういう意味で、今回のクエストの落とし所がどうなるのか、は気になるところ。

となると歌姫がパーティメンバーに加わったのも、宗教儀礼のためなんだろうなぁ、と思ったりw

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アクセル・ワールド 第26巻 『裂天の征服者』 感想: 新章開始だけど、あまりの超展開に驚愕! これ、ちゃんと物語、終わらせることができるのかな?

2022-03-13 14:11:09 | SAO/AW
実に1年半ぶりの26巻。

さすがに25巻で何をしていたのか、完全に忘れてたw

ということで、最初に内容のことよりも、少し恨み節めいたことからw

あとがきに、ここまで遅れたのは去年の夏に体調を崩したから、と書いてあったけど、

いや、それ、もう最初から1年に1冊出せばいい、ってペースじゃん!

さすがに、もうちょっとはペースをあげようよ。

いくら、前巻で「白のレギオン編」に一応の決着が着いて、この26巻から新章開始だから、といっても、いくらなんでも遅い。

かつての3ヶ月に1冊は、SAOとAWのどちらかが出ていたペースはどこに行った?って感じ。

さすがに、アクセル・ワールドもこれ以降は、半年に1冊、せめて2年で3冊くらいのペースで書いてほしい。

それでも、1年で1冊になるなら、400頁くらいの厚めのものにしてくれないと困るよ。


で、なんでこんな恨み節から始めているかというと、今回、思っていた以上に、いろいろと打ち込んできたから。

簡単に言えば、物語のステージが完全に変わってしまった。

てっきり、しばらくのあいだは、オシラトリ・ユニヴァースに移籍したハルと、ネガ・ネビュラスとのあいだの因縁を描くのかと思っていたのだけど、

物語の流れは、そんな白と黒の確執なんて、もうどこ吹く風、という方向に行ってしまった。

なにしろ、最後の最後で《DD2047》、すなわち《ドレッド・ドライブ2047》という、《ブレイン・バースト2039》の後継ゲームのプレイヤーたちによる《BB2039》の侵略が始まってしまったから。

つまり、ここから先は、ハルたち《BB2039》のランカーたちと、《DD2047》のヒーロー!たちとのあいだでの、ゲーム間抗争が続くことになりそう。

そうなるとハルのポジションは、むしろ、オシラトリ・ユニヴァースとネガ・ネビュラスの仲介者として活躍しそうになりそうだから。

多分、そのために、今回、黒雪姫だけでなくその姉である〈白の王〉のリアル割れも起こしたのだと思う。

ちなみに、黒雪姫の名前は「黒羽早雪」、〈白の王〉の名前は「黒羽苑珠」。

エンジュとサツキの姉妹、ということ。

しかも、エンジュが言っていたように、エンジュ―サツキーハルユキ、というのは、エンジュから見たとき、〈子〉と〈孫〉の関係にある。

なので、これ、見方によっては、三代に亘る一族サーガになりうる展開。

少なくとも、作者は、そのニュアンスを全面に出してきているように思う。

で、多分、それもあって、今回、ハルと黒雪姫との関係を、明確に恋人どうしのバカップルとして公認する形に持ち込んだのだと思う。

まぁ、そのためにも、ハルをネガ・ネビュラスから脱会させる必要があったのだとは思うけど。

つまり、レギオンは違うけど、リアルでちゃんと繋がりがある存在にハルと黒雪姫の関係を確定させて、その上で、白の王とも連絡がつくようにした。

どう考えても、姉妹喧嘩の仲裁をハルが行っていく配置だよね。

あと、黒雪姫とちゃんとつきあうことになったことで、ニコとかチユリとか綸との関係を調整する必要が出てくるのだけど、でも、それもあまり大きな影響はでなそうw

だから、ハルユキハーレムはそのままでw

すでにリアル割れしてリアルでも好意を持たれているから、黒雪姫同様、レギオンが変わったからといって険悪な関係になる気配は全然ないw

むしろ、レギオンが違う分、リアルで会うことのほうが増えそうで、実際、今回の最後の方は、チユリに無理やり連れられて、《DD2047》のヒーローたちの来襲を目撃することになったくらいだし。

そういう意味では、例の、加速世界とリアルのあいだの行ったり来たりがウザい、という問題も少しは解消するのかもしれない。

プラチナム・キャバリアーを除けば、オシラトリの面々も、リアルは意外と普通にいいやつばかりだしw

オシラトリがらみで、若宮先輩もハルに絡んでくるようになったしw

むしろ、世界に広がるハルユキのハーレムの輪!がさらにグレードアップされた感じ。

で、そのハルユキハーレムの輪!は、メタトロンたち四聖たちにも及びそうw

すでに、アマテラスとは繋がりを持っていたのに加えて、今回、バリという不思議ちゃんwも登場したし。

あとの四聖+αのビーイングたちも攻略wするよう、ハルは、白の王から勅命を受けちゃったしねw

で、その絡みでOVAの『INFINITE∞BURST』に出てきたニュクスも登場するらしい。

どうやら、SAOの映画の「オーディナルスケール」と同じように、『INFINITE∞BURST』も本編に絡ませてくるらしいw

ということで、なんだかもう、物語のインフレもスゴイことになってきたw


しかし、物語の設定的に言って、今回やばかったのは、ハルと黒雪姫がキスしたら、その勢いでハイエスト・レベルに、無意識のうちに到達してしまったこと。

これがヤバいのは、ハルも黒雪姫もともに加速世界にログインしていな買ったにもかかわらず、いきなり加速世界の高位モードたるハイエスト・レベルに達してしまったということ。

ということは、ハイエスト・レベルに行くには、ログインする必要はない、ということにもなりそう。

だとすると、ハイエスト・レベルって、メイン・ビジュアライザーのサーバーではなく、何か人の意識的な次元のものなのかもしれない・・・なんてオカルトっぽいことを思いたくなる。

その一方で、この事件のトリガーとなったのが、黒雪姫とのキスだったこと。

好きな人とキスすればハイエスト・レベルに飛べる!ってことに、まずはなりそうなので、そうなると、ニコあたりが、ハルユキ、オレともキスしようぜ!というバカな展開が待っていそうw

まぁ、そういうお約束のバカ展開があるのはいいのだけど、それ以上に気になるのは、今回もわざわざ書かれていた、黒雪姫が人口子宮から生まれたデザインチャイルドで、しかも魂を上書きされた実験体だった、ってこと。

そうなると、黒雪姫のそうした「実験体」としての属性が、ハルユキというすでにハイエスト・エンドに到達したことにある人物との接触がトリガーになって、今回の跳躍を可能にしたのかもしれない。

その場合、鍵となるのはやっぱり黒雪姫に上書きされた「誰かの魂」の方なのだろうな、と思う。

これ、SAO的に言えば、アスナとかアリスの魂の可能性が高いよねー。

黒雪姫のオリジナルの魂に上書きされた魂が、すでにライトキューブを占めたことがある魂だったら、その痕跡に引かれて、いきなりハイエスト・レベルにまで接続がつながった、というくらいにしか理解できないんだよなぁ。

あと、そうでないと、ハルと黒雪姫がいるハイエスト・レベルの場に、いきなり白の王が現れる、ということもありえないと思うのだよね。

そういう意味では、白の王も黒雪姫同様、実験体で、彼女の魂も上書きされていて、その秘密にいち早く気がついたエンジュだからこそ、加速世界の秘密に肉薄しているのかもしれない。

というか、もしかしたら、《BB2039》とかのオリジネーターの100人って、最初にインストールする際に、そうした既存のライトキューブ(多分、これはかなりの確度で、アンダーワールドの住民のものだと思うのだけど)の仕組みを利用しているんじゃないかな、って。

だったら、メタトロンたちのようにハイエスト・レベルに飛んでもおかしくないよね。

後、当然、メタトロンたちのライトキューブも、アンダーワールド由来のものだろうね。

そういう意味では、最後に攻めてきた《DD2047》のヒーローたちの口から、なにかしらヒントになるような言葉が出てきそう。

問題は、彼らもまた、今の時代のプレイヤーであることで、いつか、リアルで、ハルは遭遇することになるのかな?

あと気になるのは、どうして、《CC2040》から7年も経って、新たに《DD2047》を実装する必要があったのか?

《DD2047》のヒーローたちが、《BB2039》に乗り込んで来る際のポータルが、終焉神テスカトリポカの中にあった、ということは、どちらのゲームも開発者・実装者が同じ、ということになる。

となると、やっぱり、黒雪姫の実家たる「カムラ」が行っていることなのかね。

ただ、エンジュもサユキも二人とも「黒羽」姓であることを思うと、実は、神邑本家の思惑とも異なる動きがあったのかもしれないけれど。

しかし、神邑、すなわち「神様の村」ってこれ、結構、意味深だよなぁ。


ともあれ、こうした、新たに本巻で打ち込まれてきたネタが、今後、どのように《第七の神器編》にふさわしく、「第七の神器」につながっていくのだろう・・・?


・・・って考え始めると、なんか、この先、ものすごく壮大な物語が待っていそうな気がしていて、また平気で10巻くらいはかかりそうな感じがする。

だとすれが、それを年に1巻のペースでやられると、終わるまであと10年待たされることになるわけで、さすがにそれにはつきあってられない、と思うよねー。

確実に待っているのは、禁書目録的凋落で。

ていうか、そもそも10年経って、まだラノベという形態が残っているのか?という気もするので。

なので、これほどまでに大風呂敷を広げてしまった以上、作者は、AWだけで年2冊のペースを守りながら、せいぜい4-5年で《第七の神器編》を終わらせて欲しいと願う次第w

ていうか、それでもうAWも終わりにしなよw


お話としては、ものすごくグレードアップして期待値は高まったのだけど、その分、『涼宮ハルヒの憂鬱』のように、完結されずに終わる可能性も高まるわけで。

せっかくだから、鉄は熱いうちに打て、にしたがって、一気にかきあげてほしいなぁ。

でもまぁ、SAOのユナイタル・リングも相当長そうだから、あんまり期待できないかもなぁ。

にしたって、お預けにも限度があるのだよ。

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