BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

彼女、お借りします 第226話 『楽園と彼女㊳』 感想: まぁ、結局、千鶴の気持ち次第だった、ってことだよね。

2022-03-09 11:11:26 | かのかり
なんか表紙の、今回の温泉旅行参加者の集合写真のようなイラストが、恐ろしく空々しく寒々しいもので、思わず苦笑してしまった。

この状況で、こんな表紙にするのは、作者も担当編集も底意地が悪いw


にしても、今回は、最後まで読めば、まぁ、全ては千鶴が自分の気持ちにどう区切りをつけるかということだけだよね、ということだったことに改めて気付かされた。

そうだよね、千鶴が早く、彼女の態度を決めていれば、問題はなかった。

だって、すでに千鶴も十分、和也のことを気にかけていたわけだし。

問題があるとすれば、ここまで追い詰められなければ自ら行動を移せない、千鶴の頑なさだったんだろうな。

というか、和也が相当なダメ人間なのはわかっていたけど、千鶴も大概だよね。

だって、小百合さんが亡くなる前後の展開で、もう十分、和也に感謝していたし、それが信頼に変わってもいたわけで。

多分、千鶴の側の問題は、その感情を「恋愛」と呼ぶことに慣れていなかった、ってことでしょ。

このあたりは、ぜひ、八重森あたりに説教してほしいところだけどw


だから、もしも今回、表紙の集合写真に小百合さんが加わっていたらどうなっていのかなぁ、と思わざるを得ない。

この温泉プールの現場に、和さんだけでなく、小百合さんもいたら、もっと速やかな展開になっていたんじゃないかな、ってね。

ともあれ、千鶴の方から和也に、皆の目の前でキスしたことがどういう意味を持つのか。

瑠夏ちゃんや、あとビッチ麻美が、どういうリアクションをするのか、それはそれで楽しみである。

しかし、想像していたことではあるけれど、瑠夏ちゃんと栗は、やっぱり和也たちの弁護に回って良かった。

ていうか、この場面のためだけに栗は招集された感じがして、ちょっと何だったけどw

にしても、木部、うざすぎ。

こいつのボーイズクラブ魂は魂で、マジで気持ち悪い。

お前はお前で、友達とかいうけど、和也離れができてないだけじゃん。

それなのに、和さんをだしにしながら、和也の糾弾に回るのだから、たちが悪い。

そういう意味では、千鶴が和也にキスしたとこで、木部も和也に事実上失恋した、という展開だよな。

てか、この場にいる大学生、みな、子ども過ぎて笑えるw

最底辺のサイコパスが麻美なのは確定だけど、その次に位置するのが意外と木部だったという、笑えない展開になってしまった。


あとは、嘘つきを認めないのは、ありえないよね。

まさか、ここにきて、小百合さんが今際の際に口にした「嘘」にまつわる言葉が意味を持ってくるとは思わなかったよ。

でもさ、女優だった小百合さんならわかっていたことだけど、

演じることは嘘をつくことだし、

でも、演じることで幸せになる人もいるし、

なにより、嘘から出た真、も生じることが、役者冥利だったんじゃないかな。

いまだに、小百合さんと千鶴のおじいさんとの出会いは、そういった「嘘から出た真」だと思っているからw

あとは、次回、和さんの裁定がどうなるのか。

とりあえず、レンカノだったことはバレてしまったのだから、そのことについて、どう和さんと決着を着けるのか、という話は残っているはずなので。

そこで、千鶴が小百合さんの最後の言葉を思い出して、むしろ和さんに謎掛けするくらいの、ちょっとした意趣返しがあってもいいくらいに思うけどね。

ともあれ、麻美、ざまぁw

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