酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

タナゴ釣り

2012年01月12日 | スポーツ
昨日NHK・BSプレミアムの「にっぽん釣りの旅」で、俳優の近藤正臣さんが

茨城県・霞ヶ浦の脇の川幅1mもないような小さな小川(小川というよりは

用水路と言った方が実感に近い)で、タナゴ釣りに挑戦していた。


 そもそも「タナゴ釣り」という言葉自体、ほとんど耳にしないものだ。

私も子供の頃にタナゴを釣ったことはあるが、それはあくまでも本命のフナ

などの”外道”としてであって、タナゴが釣れてもなぜかうれしくはなかった。

それはタナゴがあまりにも身が薄いので、食べるところが殆どなかったから

だろうか。

それは今だによく分からない。(私はこれまで「未だに」という表記を

ずっと使って来たが、「だに」という言葉の意味を考えれば、

「未だに」ではなく「今だに」の方が正しいという指摘を目にして、

考えを改めた)


話を戻す。

タナゴ釣りに使う竿は長さ1m。もちろん和竿。

そして竿は、人差し指と中指の間にはさんで持つという何とも不思議な

持ち方。(そのくらい細い)

餌は小麦粉を練ったグルテンか、卵の黄身に小麦粉を混ぜた「黄身練り」。


ところでタナゴ釣りは、「一寸タナゴ」(約3cm)を釣るのが目的

とされているようだ。(それより大きいものは認められない?)

およそ釣りにおいて、大物が嫌われるのは極めて珍しいはずだ。

この辺りになって来ると、もはや風流の匂いも漂って来る。

風流と言えば、「めだか釣り」というものもあるが、あそこまで行くと、

ただの独り善がりの気がして私にはついていけない。


しかし、タナゴには「タイリクバラタナゴ」という中国原産の美しいタナゴも

いて、私も一時は飼ってみたいと思ったこともあった。

我ながら結構渋いなと思ったのだが、結局断念した。

実は私の住んでいる町には、以前、淡水魚を専門に扱っている店があったのだ。

私は淡水魚を眺めるのも好きで、葛西臨海水族園の淡水魚コーナーも

お気に入りの場所だった。

またあまり知られていないと思うが、井の頭公園内にも淡水魚を展示する

コーナー(「井の頭自然文化園分園の水生物館」)があって、

極めて地味ながら結構いい雰囲気を醸し出していたものだった。

私は動物園にはまるで興味がないのだが、水族館はあると入ってみたくなる

のである。(井の頭公園には動物園もある)


昨日のテレビでやっていた用水路での釣りを見て、強烈なノスタルジー

(郷愁)を私が抱いたのは言うまでもない。

私の子供の頃は、まさにああいう用水路に近い場所で釣りをしていたのだ。