酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

福島千里・準決勝進出(100m)

2011年08月28日 | 陸上
福島千里が世界陸上・100m予選4組で2着に入り、念願の準決勝進出を

果たした。

タイムは11秒35。


確かに今日のスタートは抜群の飛び出しだった。

解説の朝原宣治さんも褒めていたすばらしい出足だった。

飛び出しは1番だったが、スタートの反応時間そのものは0.156秒で

予選4組の中では4番目の速さだ。

(世界陸上のリザルト

結局、初動そのものよりもダッシュ力が優れているのだろうか。

元々福島のスタートの速さは知られているが、世界レベルでも通用する

と思っていいのだろうか。


しかしこの先は極めて厳しいと考えざるを得ない。

決勝に進出できるのは、準決勝・各組2着+タイム上位2人である。

そもそもこの準決勝進出も、今年から勝ち上がりシステムが変更されて

これまでは準決勝(2組x8人=16人)だったものが、今年から

準決勝(3組x8人=24人)に拡大されたことに救われた部分が大きいのだ。

予選が全7組で、各組3着+タイム上位3人が準決勝に進出したのだが、

福島より0.01秒速い11秒34で予選落ちした選手もいるのだ。

タイムだけを単純比較すれば、福島は予選で22番目でこれまでの仕組みでは

予選落ちになっていたはずだ。


誤解のないように言って置くが、私は何も難癖をつけたいのではない。

準決勝進出はすばらしいことだし、私もとても嬉しかった。


ただこの準決勝の仕組みの変更について一切触れないで、

「史上初の準決進出(注:世界陸上では初)」(日刊スポーツ)

「79年ぶり準決勝進出(注:五輪も含めると79年ぶり)」(朝日)

と書く報道姿勢が好きになれないのである。

これではテレビで大騒ぎしている織田裕二と大差なくなってしまうではないか。














世界陸上・女子マラソン雑感

2011年08月27日 | 陸上
女子マラソンが終わってみて、私は何か不思議な虚脱感にとらわれている。

それは端的に言えば、ケニア勢にあっと言う間に離されてしまったことから

来る無力感なのかもしれない。


それにしても本当にあっと言う間の不意の出来事だった。

32km付近でケニアの3人とエチオピアの1人が、一気に他の選手を

突き放しに掛かった。

まさに虚を衝かれたという感じだ。

その差は見る見る広がって行く。

結果論で言えば、見事な不意打ちにあってしまったのだ。


相手の瞬時のスパートに対応できるように練習は積んで来たはずなのに、

結果的には対応し切れなかった。

それが結局大差に繋がってしまったような気がする。


結局終わってみれば、無力感ばかりが残ってしまう。

  
  1位:ケプラガト(ケニア) 2.28.43

  5位:赤羽有紀子      2.29.35

 10位:中里麗美       2.30.52

 18位:尾崎好美       2.32.31

 19位:野尻あずさ      2.33.42

 22位:伊藤舞        2.35.16

 
唯一の救いは、中里、尾崎ともに表情は暗くなかった点だ。

特に「世界との差を実感させられた」と言っていた中里(海外マラソン初体験)が、

今後の課題を見つけてロンドン五輪を目指して飛躍することを願って止まない。



















【なでしこ】五輪予選を前にして

2011年08月24日 | スポーツ
先日テレビで、なでしこジャパンは実はW杯のアジア予選を3位で通過した

ということを初めて知って私は随分驚いた。

言うまでもなく私は俄かファンである。

先日の当ブログに書いたように、今回のW杯以前に名前を知っていた選手は、

澤と永里の2人だけだった。


しかしその私が考えても、どう見ても今回のW杯の優勝は、

奇跡にしか思えない。

幸運と言っては失礼だろうが、かなりのことが上手く行った結果の優勝

としか考えられない。

だが世間はそうは思ってくれない。

当然のごとくロンドン五輪でのメダル獲得を期待している。

世界一になったチームに掛かる期待は過剰である。


しかしどう考えてみても、そんなに上手く行くはずがない。

それどころか、私にはアジア予選通過にも確信が持てないし、

ましてや1位通過などまるで自信がない。

嫌な予想だが、予選敗退でせっかく盛り上がり始めた女子サッカー人気が

一気にしぼんでしまうことも、念のために想定している。

そしてその時に起きるであろう、世間のバッシング。

ああ余りに悲観的な想像は止めにしよう。


ところでドイツは既に五輪に出場できないことが決まっているらしい。

これにも驚いたが、W杯の成績によりそうなったようだ。

(W杯の成績が五輪の地区予選に影響するという仕組みも、

理解に苦しむものだ)


理解に苦しむと言えば、今回のロンドン五輪のアジア地区予選の日程も、

その過酷さは話題になるものの、なぜそんな日程にしたのかということは

なぜか語られない。

(中国だけは、なぜか暑い昼の時間の試合がないなど、開催地の中国に有利

なことは明らかだ。)

しかし既定のことに今更文句を付けても仕方がない。


幸い日本との時差があまりないので、生中継を通常の時間帯で観戦すること

が出来る。

これはありがたいことだ。

(ただ9/1と9/3は、世界陸上と重なるのが欠点)

あとはただ、20人のなでしこの頑張りに期待するしかない。













中里麗美は大化けするか?

2011年08月22日 | 陸上
世界陸上がいよいよ週末に迫って来た。

独占放送するTBSの特集番組も盛んだ。


私もいくつか見たがその中で一番驚いたことは何と言っても、高橋尚子さんが

マラソン代表の中里麗美に向かって、「(メダルを)狙える、狙えるよ」

(但し、「狙える」であって「取れる」ではないことに要注意)

「夢じゃない、現実、現実」と言っていたことだった。

高橋さんの励ましに対して、中里も少し驚いたように「本当ですか」と

答えていたのが印象的だった。


それもあってか、本人も韓国へ出発する時の今日のインタビューで、

「金メダルを狙いたい」と言っていた。

これにも少々驚いたが、その位の高い目標を掲げることにも私は必ずしも

反対はしない。

これには、ひょっとすると、なでしこジャパンのW杯優勝が影響している

のかもしれない。

日本的な風土では大言壮語は、一般的に軽蔑されるが、少しも気にすることは

ない。

現に北京五輪の前に「金メダル以外は要らない」と発言した野球の監督が

いたが、メダルを取れずに帰って来た。

(もっとも世間のバッシングはかなり激しいものだったが)

でもそれは仕方の無いことだと思う。

勝負なんて不確定要素が一杯あるのだし、第一そんなことに構っていたら

何も出来やしない。


大風呂敷を広げておいてから、自分がそれに届くような行動を見せれば

いいのだ。

彼女はまだ23歳。152cm、体重36kgの体だ。

二の腕などは折れそうなまでに細い。(体脂肪率5%)

マラソンの経験もまだ2回しかない。


しかしこれがかなりの大食らしい。

所属先のダイハツの食堂での映像を見たが、同僚の選手よりドンブリが大分

大きかった。

そして彼女は何よりも、底抜けに明るいところが素晴らしいと思う。

メンタル面を考えた時に、これは大いに有利な点だと思う。


技術面では、身長の割りにストライドが広いという。

しかもそのストライドをもたらしているのが、腰の動かし方らしい。

(ちなみに、野口みずき選手は足の筋力を付けることによって広いストライド

を実現していたそうだ)


ところでTBSの特集に出て来る中里は、しきりに「T・N・P」と言っている。

本人は、「ト」テツモナイ、「ナ」カザト、「パ」ワー、などと説明して

一人でケラケラ笑っていて、私も気が付かなかったのだが、

何のことはない。

「T・N・P」とは所属先のダイハツが以前流していたCMの

「T・N・P」=軽自動車の「低燃費」のことだったのだ。


さすがは実業団所属の選手だけのことはある。

テレビの利用仕方が上手だ。(広報担当なのかな?)

広告上手なついでにメダルを取って大いに宣伝してもらいたい。






















天竜川事故の不思議な展開の裏に国交省あり?

2011年08月18日 | 社会
昨日、浜松市の天竜川で発生した川下り船の転覆事故には、

私も随分驚いた。

それというのも、私は浜松出身だからだ。

しかも天竜川下りで転覆など私は聞いたことがなかった。

第一、天竜川下りは穏やかな流れという印象しかない。

昨日のテレビの映像を見ていてもそれは変わらなかった。


ところが昨夜、船の管理会社の社長が突然「操船ミス」を認めたという。

まだ詳しい状況が何も分っていないこの時点で、管理会社の社長が

「操船ミス」を口走るとは何事か。

通常ならありえないことではないだろうか。


私には理解不能でしかなかった。

しかも、問題視されている救命胴衣の装着に関する説明も、

今日になると、昨夜の説明とは明らかに違って”軟化”して来ている。

(昨夜の説明では、12歳未満の子供には規程どうり着用させていたと

言っていたはずなのに、今日になったら「暑いから着用しなくてもかまわな

いと言ってしまった」と言い出す始末だ。


私が細かいことに拘るのは、何も管理会社の杜撰な管理姿勢を糾弾したい

ためではない。

この件に関して、私が不審な感じを抱くのは、実は監督官庁の国交省

に対してである。

なぜなら、国交省は12歳以上の人には「救命胴衣着用の義務化」を

実施していなかったからである。(12歳以下は義務あり)

そのことは、国交省の管理体制の不備を指摘される怖れがあるはずだ。

それだけは国交省は避けたいことであろう。


従って彼らは、運営会社が早期の段階で自ら「操船ミス」を認めること

によって、国交省の過失の無さを表明させようとしたのではないか。

これが私の”妄想”である。






世界陸上への甘い夢

2011年08月15日 | 陸上
世界陸上まであと12日だ。

昨日男子やり投げの村上幸史選手が、国体の愛媛県予選で自己新を出したようだ。(静岡新聞

順調なようで何よりだ。

男子やり投げの決勝は9/3と遅いので、それまでに初日の8/27に行なわれる

女子マラソンでメダリストを出して、日本人選手のモチベーションを

高めておいてほしいところだ。


その女子マラソンだが、TBSのサイトの「海外女子注目選手」の項目には

なぜかマラソン選手が一人も記載されていない。

(これは男子マラソンも同様)


私個人は、尾崎好美選手と中里麗美選手に期待している。

尾崎選手に関しては、以前テレビで増田明美さんが「3/11の大震災以降、

彼女のマラソンに関する姿勢が変わった。」と言っていたのが、ずっと

気になっていたのだ。

どうやら尾崎選手は、あれ以降「日本」を意識して走るようになったそうだ。

これにはちょっと期待してみたい。

また中里選手には所謂”大化け”(大躍進)を密かに期待している。

まだ23歳なのだから、”一発大駆け”(競馬みたいだが)を望みたい。

顔も高橋尚子さんに少し似ているような気がする。


さらには男子マラソンの川内優輝選手。

今までにない「市民ランナー」というところに新鮮な魅力を感じる。

この人の活躍は世の多くの市民ランナーに力を与えることだろう。

また彼の常に全力疾走する姿勢は、ゴール後に度々医務室に運ばれること

からも分るが、「死に物狂い」を地で行くもので(危険を孕んだものではある

が)、なかなか出来ることではない。


後は女子の4X100mリレー。

これまで不調だった高橋萌木子選手が復調しつつあるようなので、期待が膨らむ。


そして最後になったが、100mの福島千里選手。

タイム的には決勝進出は難しいのだろうが、彼女がコツコツと10秒台を

目指して行く過程を見ていたいという思いが私にはあるのだ。























女子サッカーという新しいスポーツを育てる時(加筆版)

2011年08月09日 | スポーツ
(8/8夜に投稿した記事は、実は、まだ書きかけのものを酒に酔っていたため
に誤って掲載したものです。あのままではあまりにもお粗末なので、本日
後半部分を書き足して新規投稿としました。尚8/8の記事は削除しました)





女子サッカーW杯優勝の余韻から世間も醒めつつある今、改めて今後の女子

サッカーの抱える問題について考えてみたい。


問題の最たる内容は今更言うまでもなく、女子サッカーを取り巻く環境の

劣悪さである。


自慢ではないが私などは、W杯の前には「なでしこリーグ」という試合が

行なわれていたことすら知らなかったのだ。

(但し女子のサッカーチームがあることは知っていた)

以下既に知られたことではあると思うが、念のために記しておく。


「なでしこリーグ」の試合の半数以上は無料試合だという。

なぜそうせざるを得ないかと言うと、有料にすると「興行」扱いになり、

試合会場の貸し出し料金が高くなるのを避ける為。

さらに有料にした場合、チケットに関わる人員(モギリその他)の人件費が

かさむという小規模ならではの切実な問題があるようだ。

要するに、「なでしこリーグ」は入場料金を無料から有料にすると、

かえって主催者の赤字が増えてしまうという切迫した環境にあるようだ。


これは結構ショッキングな話だった。

無料試合を有料にするとかえって赤字が増えてしまうという収益構造は、

常人には理解しがたいことだろう。

W杯優勝後、女子選手の待遇の劣悪さに話題が集まったが、もし万一

優勝できなかったら、当然ながらこんな盛大な報道はなかったわけで、

そういう意味でも彼女たちのもたらした成果はとてつもなく大きい。

(現にあの鈍重な政府ですら、女子スポーツにこれまで以上(倍増?)の支援

を考えているようだ)


 
一般ファンが「なでしこリーグ」を応援するには、直接試合会場に行くのが

一番いいと思うのだが、それも困難な多くの人は、テレビ中継に期待する他ない。

実際これまでに、地方のテレビ局が地元のチームの主催試合を中継することが

あったようだが、残念なことに全国レベルでは放送されなかった。

これではせっかく盛り上がった人気も尻すぼみになりかねない。


しかし幸いなことに来年ロンドン五輪が開催され、そのための予選が9/1から

始まる。

(未確認情報ではあるが、女子サッカー・ロンドン五輪のアジア予選の

生中継をNHKが地上波でやるらしい)


これは北京五輪で優勝したものの、次回の五輪の種目から除外された

ソフトボールとは大きく異なる点だ。

またソフトボールは、競技そのものの世間の認知度も高くはなかったという

大きなハンディキャップを背負っていたように思う。

その二つの点が、今回の女子サッカー同様に優勝直後は大騒ぎされながら、

世間から見事に忘れ去られた要因だと思われる。

(ソフトボールも北京五輪直後の国内試合では、そこそこの人を集めた

ようだが、観客の多くはソフトボールを見に行ったというよりは、上野選手を

見たかったのではないかと思われた。実際、ソフトボールの「カナダカップ」

で先日アメリカに勝って優勝したのに、私の知る限りテレビでは報道

されなかったようだ)


結局、テレビ局も、視聴率を稼げるものばかりを放送するのではなく、

少しは長い目で見て"育てる”という発想を持って中継してもらいたいものだ。

(私も「なでしこリーグ」は見たことがないので、はっきりしたことは言えな

いのだが、何人かの選手には関心があるので見ていてつまらないということは

ないと思う)

今回のW杯にしても、地上波の放映権を持っていたフジテレビは、

決勝トーナメント初戦のドイツ戦は放送しなかったのだ。

ドイツに勝った後の、準決勝のスウェーデン戦から急遽放送したという

いかにも便乗商法の得意なテレビ局らしいやり方だった。

(フジテレビもかつては、まだ日本人選手が誰一人いない時代の大リーグの

実況放送を深夜に行っていたこともあったのだ。結局視聴率が上がらない

ためか、その後放送しなくなった)


結局ロンドン五輪まであと1年だから、女子サッカー人気も結構持続する

ような気が私にはする。

但し、これはあくまで「なでしこジャパン」の人気であり、

「なでしこリーグ」の方は予測し難いところがある。


今回、にわかファンになった私だが、これまで男子サッカーの試合は

国際Aマッチ以外は全く見なかった。

(ついでに言えば、外国のプロリーグの試合も見たことはない。)

これでも、Jリーグ創立直後(もう20年も前のことか)は結構見ていたのだが、

なぜか関心が薄れてしまったのだ。


今回のW杯優勝をきっかけにして、日本の女子サッカーは新たな出発の時期

に立ったのではないだろうか。

まさに画期的な事態だと思う。

長期的な視点が求められる所以である。




澤穂希選手のふくらはぎを見た

2011年08月05日 | スポーツ
今日のテレビ朝日系列の「徹子の部屋」は、なでしこジャパンの澤穂希選手を

ゲストに迎えていた。

別にさしたる期待も抱かずに見たのだが、これがなかなかのものだった。

それは一言で言えば、黒柳徹子さんの人徳によるものなのだろう。

(見逃した方のために言えば、再放送をBS朝日で8/10(水)18:55~

19:25に放送するようだ)


そもそも番組に登場した最初から、澤選手が黒柳さんに敬意

(今風に言えばリスペクト)を抱いていることは明らかに見て取れた。

番組が心地良く展開する所以である。


番組の中で澤選手は黒柳さんの求めに応じて、何と下肢(ふくらはぎ等)を

見せてくれた。

女子W杯得点王の生の下肢を見せるなんて、黒柳さんスゴイ。

こんなことはどこのバラエティ番組でもやらなかったことだ。

また、沢選手の太腿の筋肉は「相当スゴイ」ようだ。

(話は変わるが、女子陸上短距離の福島千里選手は、一見華奢に見えるが

太腿の筋肉はかなりスゴイのだ)



また、澤選手が子供の頃の運動会(?)の徒競走の写真を出して、

後ろの子供達との距離を指摘して、彼女の速さを”証明”したところも、

なかなか鋭いものだった。


また同じ女性ということが、澤選手の安心感を誘った部分もあったと

思われる。

黒柳さんは、通常テレビでは聞きにくいと思われる女性スポーツ選手の

生理のことにも触れていた。

この種の問題をタブー視して遠ざけるメディアの傾向

(旧態以前の男子優先社会)を、私はかねてから好ましく思っていなかった

こともあり、黒柳さんの先駆性に感心させられた。

尚、澤選手の話によれば、排卵日にはホルモンバランスの関係で、

怪我をしやすいという統計が出ているらしい。


ところで番組の中で、一部で報じられていた澤選手の「結婚断念」問題に

触れたのだが、(その時はさすがに澤選手も表情を硬くしていた)

その直後に黒柳さんが自らの「結婚断念」の体験を話して、

バランスを取ったのはさすがの配慮だと思わせられた。


黒柳徹子畏るべし。






















5分で出来るゆで卵

2011年08月04日 | 味覚
面白い体験をさせてもらった。


昨夜12時30分頃、何か気の利いた番組はないものかとあれこれ探していた

ところ、NHKで「ためしてガッテン」(7/27の再放送)をやっていた。


それは暑さ対策の為の料理時間短縮の特集だった。

ゆで卵が5分で出来ると言っていたのでさすがに驚いた。

基本的には、水分を加熱して発生した蒸気は、熱を保持している

のだが、蒸気が冷やされて水に戻る時に出す熱(凝縮熱)が問題となる。

番組ではこの熱に注目して調理法を考えたようだ。

(ということは、問題は加熱時+冷却時=効果増大ということなのか?)

要するに加熱時に発生する蒸気の熱が冷却時(蒸気が水に戻る時)にも

作用(凝縮熱=保持していた熱を放出する時の熱)して、加熱するのだと

いうことらしい。


この辺になると私などの素人には理解不能であるが、とにかく実践してみた。

そして手っ取り早く結論から言えば、そこそこ上手く出来た。


しかし未だに、なぜあれほど短時間にゆで卵が出来る理由は分からない。

その作り方は、

  ① 冷蔵庫の卵を常温に戻す

  ② 卵の尻の部分にヒビを入れる

  (注意:上記の①②についてはなぜか、番組の公式HPでも記載されてい

ない)

  ③ フライパンに②の卵を入れ、大さじ3杯の水を入れて蓋をする。

  ④ 強火で2分、その後弱火で3分加熱する。

  ⑤ 水がなくなったら火を止める。


私が作ってみたところ、1度目は成功。2度目はなぜか少々加熱不足だった。

しかし概ね上手くいったと思う。


とにかくたった5分でゆで卵ができるということには、

驚かざるを得なかった。


なぜこんなことが可能なのかということと共に、

なぜこういう知識が共有されなかったのかということが

不思議でならない。



  


























澤主将と菅首相の違い (コピー)

2011年08月01日 | スポーツ
ネットで面白いものを見つけたのでコピーを掲載する。(こちら

1/18に当ブログで紹介した「伊達直人と菅直人の違い」に匹敵する出来だと思う。


   ☆澤主将と菅首相の違い

ボールを足で蹴るのが澤主将、国民を足蹴にするのが菅首相
試合を読むのが澤主将、空気を読めないのが菅首相
後輩の壁になるのが澤主将、復興の壁になるのが菅首相
敵のチャンスを潰すのが澤主将、日本のチャンスを潰すのが菅首相
取られたら取り返すのが澤主将、盗られても差し出すのが菅首相
有酸素運動するのが澤主将、市民運動するのが菅首相
カズからゴッドと呼ばれた澤主将、ルーピーからペテン師と呼ばれたのが菅首相
日の丸を背負うのが澤主将、日の丸を引き裂くのが菅首相
愛国なのが澤主将、売国なのが菅首相
挑戦者の気持ちを忘れないのが澤兄貴★朝鮮者の気持ちを忘れないのが菅総理
厳しいマーキングで敵を追い詰めるのが澤主将、
保土ヶ谷パーキングで自民に追い詰められるのが菅首相
オフェンスが澤主将、お遍路が菅首相
ペナルティエリアで得点をするのが澤主将、 パーキングエリアで返金をするのが菅首相
いいとこで点を取るのが澤主将、いとこに手を出すのが菅首相

「なでしこ」に負担を掛けるファンとテレビ局

2011年07月30日 | スポーツ
何とも気の重いニュースを目にした。(デイリー

なでしこジャパンの澤選手が、自宅にまで押し寄せる”追っかけ”に悩まされた

挙句、引越しを考えているという。

余りにも情けなくて嫌になる。

この”追っかけ”たちの幼児性は一体何なのか。

この種の出来事は過去にもあったことで、有名人のプライバシーは無視される

という日本的低俗さを示していて辟易させられる。

(外国の事情については、私は知らないので取り敢えず置く)

これが芸能人ならまだしも、彼らはスポーツ選手に一体何を求めている

のだろうか。

スポーツ選手にサインや握手を求めるのは試合会場の出入り口付近までとし

て、そこから外では接触しないように”自粛”できないのだろうか。


ここまで書いてきて気が付くことがある。

それは芸能人とスポーツ選手との区別ができないで、プライバシーを無視する

のは、一部の低俗なファンだけではなく、テレビ局も同じだということだ。


なでしこの選手の「女子サッカー人気を高めたい」という気持ちによる

善意の番組出演を利用してバラエティ番組に担ぎ出すテレビ局。

選手に重い負担をかけても何とも思わない無神経さは両者に共通している。












鮫島彩:苦悩そして栄光

2011年07月26日 | スポーツ
鮫島彩は僅か数ヶ月の間に天国と地獄の両方を経験してしまったのかもしれない。

彼女は3月11日の時点で東京電力女子サッカー部「TEPCOマリーゼ」に

所属する選手で、福島第一原発の事務棟に勤務する東電の正社員だった。

その待遇は「週刊ポスト2011年8月5日号」によると、

  「なでしこリーグでは、マリーゼは異色の“エリート集団”でした。全員が東電の事業所に勤務する正社員。年間予算3億円の潤沢な資金で、金銭面の心配をすることなくサッカーに専念できていた」(サッカー協会関係者)


(宮間の所属する「岡山湯郷ベレ」の年間予算をテレビで見たが、

5000万円だった。しかもその内2000万円は県や市からの補助金。

TEPCOマリーゼの3億円がいかに破格かが分ろうというものだ。

「腐っても東電」と言うべきか)


しかしチームが練習に使っていた拠点グラウンド・「Jヴィレッジ」は

事故後、自衛隊の救助拠点になってグラウンドとしては閉鎖。

大震災の時にはチームは宮崎で合宿を行なっていて難を逃れるものの・・・。



鮫島彩が3/15に母に宛てたメールがある。

  「うちらは、このまま合宿していていいのかな??
   おかしくない??」

(日テレ「バンキシャ」の映像

鮫島の苦悩が感じられてちょっと胸に迫るものがある。

それというのも、彼女たちの東電での仕事は原発の安全性をPRするもの

だったそうだから、苦しい立場に立たされたことは間違いないだろう。

別の所で彼女はこうも言っている。

(youtube映像「なでしこジャパン・鮫島 彩 」)

  「自分の立場で、このあとサッカーを続けていいのかと思ったし、
   スポーツで元気付けられるというのも、きれい事じゃないかと
   すごく思うけれど・・・」

実はW杯に出掛ける前に、NHKが鮫島にインタビューした時の映像を見た

のだが、福島原発の話題になるとやはり涙があふれるようで、印象に残った

ものだった。


重苦しい話はこれくらいにして、彼女の独特な走り方について、

ネットでは「女の子走り」とか「乙女走り」とか言われているようだが、

確かに不思議な印象を受ける走り方である。

そもそも女子サッカーの選手は、ボーイッシュな感じの選手が多いような印象

が私にはあり、彼女はその点でも異彩を放っている。

資生堂あたりがCMに使えば面白いのではないか・・・。

なでしこジャパンへの共感は若い女性に多いだろうから、時代が変わり始めた

この胎動を掴むべきだと思う。


最後に、アメリカの所属チームに戻った鮫島が、現地の試合会場でW杯優勝を

祝福されたそうだ。

なんだかこちらまで嬉しくなってくる。




































なでしこリーグにもっと光を

2011年07月24日 | スポーツ
W杯で優勝した「なでしこジャパン」のメンバーの多くが、今日から再開された

「なでしこリーグ」に復帰した。

そしてマスメディアも盛んに取り上げている。

そのこと自体は喜ばしいことだと思う。


但し、この人気がいつまで続くかという問題は残されている。

ところで今日のINAC神戸 対  ジェフ千葉レディースの試合は何と

約 18,000人の観客を集めたそうだ。

昨夜の時点で前売り券が8、000枚売れたと言っていたので、

ある程度は予想されたことではあったのだが、それにしても驚異的な人数

ではないか。

なにしろ昨年1年間のなでしこリーグの1試合平均の観客数が900人前後

というから今日の数字の異常さが分ろうというものだ。

INAC神戸には日本代表メンバーが澤を始めとして7人もいるという事情が

大きいにせよ、この変化は尋常ではない。


しかし北京五輪で優勝したソフトボールも、復帰後最初の国内リーグの試合は

話題になったが、その後はさっぱりだった。

現に先日「カナダカップ」でアメリカに勝って優勝したのにもかかわらず、

(私の知る限り)テレビでは一切報じられなかったようだ。

但し、ソフトボールは五輪の種目からも除外されたし、元々競技そのものの

認知度も低かったから、一概にサッカーとは比べられない部分はあるだろう。


今日はスカパーでなでしこリーグを中継したようだが、私の加入している

CATVでは見ることが出来なかった。

今後J-SPORTSあたりで中継して欲しいものだ。

私は個々の選手に興味を抱いた選手がいるので、見てみたいのだ。

(私は陸上でもそうなのだが、どうも女子の方に関心が向かうのだ)


最後に一昨日に続いて再び宮間選手の言葉。

    「フィーバーはすぐ終わる。
ただのフィーバーで終わらせないためにはピッチで表現し続けることが大事。
地道な努力が環境を良くしていく」


客を魅了し続けるサッカーをするということ、これはひょっとすると

W杯で優勝すること以上に難しいことかもしれない。


今日の観客の多さについて、川澄選手はこう語ったそうだ。

  「世界一を獲ったときよりもうれしい」
























宮間あや、そのしなやかさ

2011年07月22日 | スポーツ
実は私は「にわかファン」なので、今回のW杯が始まった時点で

名前を知っていた選手は、澤と永里だけだった。

北京五輪の時も少し見たのだが、あまり記憶が残っていない。

(永里をなぜ覚えているのか不思議なくらいだ)

そして名前は覚えていないが、ひとり気になった選手がいた。

その選手は目立った動きをした気がするので、今にして思えば

ひょっとしたら宮間だったのかもしれない。


それはともかく、今回の中継で宮間がコーナーキックを左右どちらの足でも

蹴ることが出来ると聞いてずいぶん驚いた。

そんな選手は私は聞いたことがない。

決勝のアメリカ戦で、彼女はその技を発揮して1得点(左足)、

1アシスト(右足)を記録して日本の全得点に絡んでいる。


宮間に関心を抱いた私は、今回彼女の情報を少し調べてみた。

そしていきなり驚く情報に接した。


それはPK戦終了直後に宮間は一人日本陣営を離れて、アメリカ陣の中に

入って行ったというのだ。

(その姿はNHKの映像には映っていないが、外国の映像には残っている)

映像を見れば分るが彼女はアメリカ選手たちとハグを交わしている。

この辺の事情についてはこちらを。

要するに、日本選手の殆どが歓喜の輪の中にいるその時に、宮間は

アメリカの選手の健闘を讃えるべくアメリカ陣営に向かったのだ。

そもそも宮間はこう語っていた。

  「PK戦はほとんどが運。PK戦に入った時点でもう、わたしは勝ち負けを気にしませんでした」
スポーツナビ


ところで宮間はこの試合を極めて冷静にこう分析していた。

  
  「米国は後半の途中くらいから間延びしてきたけれど、彼女たちはそれを超える精神的なタフさを持っていた。
なので、間延びした後も日本のゲーム運びをするのは難しかったです。
でも、自分たちも『相手に負けない』という気持ちを強く持っていました。
米国は攻めていたけれど、攻め急ぎすぎているかなと感じていました。
立ち上がりからの激しい攻勢も、まあ想定通りでした。
今日米国に勝てたのは、もちろん運を引き寄せることができたという面もあったと思います」
(前出のスポーツナビ)


だが彼女は、単にクールなテクニシャンというだけではない。

表彰式終了後の写真撮影時には、おどけた格好をしてメンバーの前を

横切ったりもする一面も持ち合わせている。


ここに2002年彼女が17歳の時の貴重なインタビュー記事がある。

(「シティライフ」という千葉県内のタウン誌?)


  ◇女子サッカーの最高峰とも言われる『ベレーザ』を辞め、まだ新しい、しかも遠方のチームに移るとは思いきりましたね。

「『ベレーザ』はプロリーグでも1、2を争うチームだから競争率が激しかった。リーグ戦の前になるとポジション争いで、自分と同じポジションの人を平気で、傷つけるような行為をする。そうまでしないとダメなんだという監督の方針についていけなかった。『おまえは上を目指す気があるのか』と言われたけれど、人を蹴落としてまでやりたくなかった。逃げるわけでなく、サッカーはチームプレイなんだし、そこまでするのはちょっと違うんじゃないの、って思いが私の中にあったんです」


  ◇自分はどんな選手だと思いますか。

「見る人が楽しめるサッカーができる選手だと思う。見る人が『オオッ!』と言うようなプレイをしていきたいですね。
サッカー選手としての将来の夢は、世界で一番うまくなること。強くなくても負けてもいい。『うまいっ!』って言われたら満足です」


特にこの「見る人が『オオッ!』と言うようなプレイをしていきたい

ですね」という発言はプロの鑑のような言葉ではないか。



最後に今回の日本のマスメディアの大騒ぎについて。

  「フィーバーはすぐ終わる。
ただのフィーバーで終わらせないためにはピッチで表現し続けることが大事。
地道な努力が環境を良くしていく」
(出典はスポーツ紙だと思ったが、どこかは不明)


彼女の頼もしい発言をもう一つ。

  「120分間やって、ギリギリ追いついた。優勝はうれしいけど、ドイツにしても米国にしても、90分で片を付けられるようなチームにならないと」
日刊スポーツ



(7/23 追記:表彰式の一部分(3分42秒)を選手の後方から撮影した映像がありました。
決勝の映像と同じ作者によるものです。宮間選手の行動も興味深いです。
こちら





















監督の適性:佐々木則夫と星野仙一

2011年07月21日 | スポーツ
サッカー・女子ワールドカップで日本代表が優勝してからというもの、

佐々木則夫監督の評価がうなぎ上りである。

いろいろ見聞してみて、なるほどと思わされることが多かった。

特に、選手に接するに当たって「上から目線ではなく、横から目線」で見る

ということが印象的だった。

何しろ選手たちは普段、監督を「ノリさん」と呼んでいたそうだ。

これにはさすがに少し驚いたが、絶対的な上下関係で締め付けるよりは

はるかに良いと思う。


これに関連することで、先日興味深い記事を読んだ。(スポーツナビ

内容はヤクルトの宮本慎也選手へのインタビューなのだが、

中でも興味深かったのは、北京五輪の野球の日本チーム「星野ジャパン」に

関する話題だ。(宮本選手は日本チームの主将を務めた)

私が特に面白かったのは、質問がかなり踏み込んだものになっていて

質問そのものが「星野ジャパン」の内情を明かしている点だった。


  「 ――北京五輪では、ぎくしゃくしたチームで意思疎通を図るのは難しかったのでは?」

  「ボクが星野(仙一)さんに話とかできたりしたら、もうちょっと変わったんじゃないかな、と思っています。」


  「 ――世代の差があって、お互いの考え方やスタイルを理解できなかったとも報道されました」

  「北京五輪のときは若い選手もいるしボクより年上もいた。でも……ボクの配慮が足りなかったというのは、本当に思っています。若い選手らにちょっとイヤな思いをさせたかな、と。」


 
そしてアテネ五輪の時には、準決勝で敗れて3位決定戦に回ることになった

際に、宮本選手は選手全員を集めて「最後まで全力でやってメダルを取って

帰ろう」と話したという。(結果、銅メダルを獲得)


それが北京五輪では、「すごい迷って……結局、集めなかったんですよ。ボク

の中で『たぶん、集めてもダメだ』っていうのがあって。」

(結果、メダルなし)

宮本選手は今でもそのことを後悔しているという。


さらに最後の質問は何とも辛辣だ。

  「――ベテランが全員ミーティングの招集を躊躇(ちゅうちょ)するほど、チームはバラバラだった。
一流選手が集う短期決戦。主将の責任を超えているのでは?」


この質問は明らかに監督批判である。


北京五輪での「星野ジャパン」は、単にメダルが取れなかったことよりも、

選手がすっかり萎縮してしまっていて信じられないようなエラーを連発したの

が、何とも見るに堪えなかった。

私は星野流の指導は不適切との印象を強く抱いた。

五輪前に星野監督が「金メダルしか要らない」と発言していたこともあって、

世間では星野バッシングが起きたものだ。

そして星野監督は(一時は有力視されていた)翌年のWBCの日本代表監督

にも選ばれなかった。(原監督が就任)


話は逸れるが、プロ野球・楽天の選手の不甲斐ないプレイを見て、ベンチの

星野監督が苛立っている姿を見ると私は不愉快な気分になる。

私にはどうも「熱血監督」というのが合わないようだ。


男子サッカー・日本代表のザッケローニ監督も選手に威圧的に振舞うタイプ

ではないようだし、そろそろ新しいタイプの指導者が出て来てもいい頃だと思う。