パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

グランパスの守備

2021年03月18日 16時28分36秒 | サッカー

地元のグランパスが調子いい
イタリア人の監督のもと、カテナチオが機能して開幕5連勝だ
守りが機能しているとかんたんに言うが、それは単にブロックを形成し
選手間の距離が適切というだけではなさそうな気がしている

守りの基本はまずインターセプトと言われる
次に前を向かせないと続くが
インターセプトだけでなく奪取できるボールは奪取する
といったところが際立っているように見える

普通はボール奪取に無闇にトライするとかわされてしまうので
一旦はスピードを落とさせることにして、距離も攻撃側も守る側も程々にする
ところがいつもという訳はないが、グランパスは採れそうなボールは採るという覚悟で
一気に選手間の距離を詰めてしまう
この採れそうなボールは採るという覚悟の上のプレスは、とりあえずプレスするのとは
だいぶ迫力が違う

イタリアのサッカーは守りから入ってカウンターがスタイルとなっているが
守りからカウンターに入るには如何にボールを採るかが大きなポイントだ
フランスは身体能力の高い選手を並べてブロックの中に入らせない感じだが
イタリアはとにかく速いうちにボールを取ってしまおうとする

このボールを採るという技術が全般的に高いのがイタリアで
どうしてもゴチャゴチャしたフィジカルに頼る部分が多いので本田も俊輔も
苦労した印象がある

子供の頃は無闇矢鱈と足を出してボールを相手から奪おうとする
すると簡単にかわされてしまうので、徐々に足は出さないほうが良いと学習する
それは守る側の知恵として刻まれるし、教える側も無闇にボール奪取にトライするなと伝える

しかし、それはもしかしたら間違っているのかもしれない
少なくとも育成時代とかには、採れるかもしれ無いボールは採るに挑戦し続けて
接近戦の技術を高めるべきなのかもしれない

ブロックを作っても、ただ作っているだけではなく縦のパスのインターセプトを
いつも狙っているという雰囲気は、攻撃側にも圧迫感を感じさせる
今のグランパスは画面からでもそんな感じが滲んでいる

守りのセンスはないと思われた柿谷も、ボールを取るとか守るというのは
技術の一つとして面白いものだ!と感じているような気がする
もちろん信頼されているという実感が大きく影響しているのだろうが

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