パンセ(みたいなものを目指して)

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違和感を覚えた石丸氏の説明

2024年07月12日 09時27分29秒 | あれこれ考えること

都知事選以後、目立つのは投票数2位に躍り出た石丸伸二氏のメディア登場
そしてもう一つは、蓮舫氏への否定的なSNS上の投稿
これは自発的に広がった「ひとり街宣」の否定まで及んでおり
何かしら気持ちの悪い違和感を覚える
(それらには憎しみの感情が際立っている気がする)

昨日の昼、テレビ朝日のワイドスクランブルに石丸伸二が出演した
テレビ的にはタイムリーな扱いとも言えるが
巷で広がっている会話の不成立を恐れてMCの大下さんも
もう一人の登場人物も言葉を選んで彼に質問を繰り返した

まずは彼の経歴と都知事選に挑戦したきっかけが紹介された
彼は三菱UFJ銀行の社員で、アメリカに赴任して3年ほど生活したが
外国の生活をした多くの人が感じるように自国の日本のことが気になるようになった
そこで、停滞気味な日本を変革するために行動に出たとのこと
(このあたりの心理的な動きは納得できる)

そして安芸高田市の市長選に挑戦し当選を果たし、各種の問題提起を起こしたようだ
その時の議員を叱責する「恥を知れ」のシーンはYoutubeで拡散された

番組の大下さんではない女性の方(NPOの代表者?)が
安芸高田市市長時代の議員定数半減のことについて言葉を選んで質問した
議員定数は多すぎるかも知れないが、地域よって多い少ないの判断はされるもので
しかも議員の議決が必要なこの提案は、最初から勝ち目がないと思われるのに
何故、議案として提出したのですか?と

ここでの石丸氏の答えは驚くべきものだった
この議案の前に、彼が提案した副市長を増やす案は知らないうちに議員たちによって潰されてしまった
だから、こうした知らないうちに進める議会の実態を市民に知ってもらうために(可視化するために)
極端とも言える議員定数半減の議案を提出したと言うのだ

ここでよく分からないのは知らないうちに、、という言葉とかその内容
そこで安芸高田市の議会事務局に電話して調べてみると
まずは副市長を増やす案は市長から議会に提出された
議会はそれについて討論(賛成・反対)が行われ最終的に多数決で否定され
内緒で進められたということはない
もしかして議員同士が内密に集まって反対の方針が決められたことを
言っているかも知れないが、そもそも議員と市長はそれぞれ選挙で選ばれて
(二元代表制)それぞれの役割が違う
首長は予算編成権やら人事権などが市民から委託されているが
議員は行政のチェックを市民から委託されている
だから、内々だろうが表立ってであろうが、首長と議会が反対の意見は珍しくない

実は我が市でも副市長の増員を前市長が議案として出されたことがあった
それは安芸高田市と同様に議会で否決され、それは達成されなかった
そしてその議決は常識的にマトモな判断と思われた

この子どもの喧嘩のような対応は、彼の性格を表しているような気がする
何かを可視化するという言葉以前に、頭にきたから極端に走る
そんなところが自分には見えてしまう
それは年のいった人間の捉え方で、変化を欲している若者は
極論でも突破力のある方法を選択する、、と巷では解釈されるようだが
若者に忖度する必要がない自分は、むしろこの人物の危険性を訴えたいと思う

いやこの人物の危険性と言うより、こうしたことに直ぐに感化され流されてしまう
若者は、もっと本質を把握する力をもてとか、わかりやすいシンプルな断定に
安易に流されるな、、とか、もっと深く考える癖を持たないとアカンとか
そういうことができていないことに不安を覚えてしまう

これらは嫌われる説教なのだろうか?






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