パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ニュートン別冊「E=mc2」

2014年12月23日 19時27分37秒 | 

以前に何を羨ましく思えるか
と考えたことがあった
ベンツやロレックスを持っていなくても
大きな家を持っていなくても、充分すぎるほどの収入がなくても
また社会的に認められる立場になくても
それほど残念だとは思わなかった

そんなのは錯覚にすぎない
と言う人がいたとしても、モーツァルトを楽しむ事ができる感覚は
結構時間をかけて習得したもので心の幸福感を裏切ることがなく
他人と比べて得していると思う事が多い

ところが、羨ましいと思うことがある
アインシュタインの有名な美しい公式 

E=mc2

この式の意味を理解できる人、この式から幾種類もの抽象的な
予想ができる能力
これらは、ほんとうに羨ましいと思ってしまう

光の速度が一定であること
質量とエネルギーは変換できること
そして様々な素粒子をまるで目前の事実のように予想すること
また未だ解明されていないことに関して仮説を設定できること
本人にとっては悩みの種であるとしても、そのような思考ができることに憧れてしまう

そんなわけで、というわけでもないが書店で見つけたのが

この本は入門編でわかりやすくて面白かった
アインシュタインの公式から導き出される様々な抽象的な思考が順序を追って説明されていた
2年ほど前に「重力の話」と言う新書を読んだが、これもわかりやすくて心がウキウキしたが、
その中にアインシュタインのあの式の本当の意味をわかりあえたら素晴らしい(だったかな)とあった。
それが引っかかっていて、つい求めてしまった。

科学がこの本のように興味深く説明されていたら
自然界の秘密を追求してみたいと思う人が増えるに違いない

しかし、この理屈を考える人もすごいが、微細な計測を可能にする
実験のための装置を考えだす人も凄い
こうしてみると科学の進歩は本当に多くの人の手によって
進められているという当たり前の事実に落ち着く

それにしても、分かった!
とひらめいた時の幸福感は尋常なものではないだろうな
そしてそれこそを羨ましいと思う


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