パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

有資格者というだけで信用できるか?

2022年05月24日 09時57分19秒 | 養鶏所騒動

採点競技とか判定競技は、それを行うのが専門家であってもスッキリしないことが多い
先回の冬のオリンピックの平野歩夢の二回目のトライはもっと点数が出るはずだったとか
何時だったか忘れたが銀メダルとなった柔道の篠原の決勝戦は、見る人が見れば内股透かしで
一本で相手側の有利とした審判の判断とは真逆だ

人の関わる判断はこのように安定したものではない
有資格者のみが行うことのできる不動産鑑定という業務も、このようなバラツキの多いもので
その業者の中には、HP上で内部暴露したような本音を漏らしている業者がいる
そこには
1.不動産鑑定士の力量はピンキリである
2.鑑定評価の結果はバラバラである
3.鑑定報酬はバラバラである
4.鑑定事務所の場所と鑑定依頼地との接近性は気にしない方がいい 
とHPで紹介している

1の細かい説明では、資格者でありさえすればみんな同じ結論がでてくるとは限らない
それは有能な弁護士に依頼するか無能な弁護士に頼むかで結果は大いに違うように
肝心なのは誰に頼むかというということ

2では、不動産鑑定士は「10人の不動産鑑定士が同じ物件を鑑定して、価格が一致することはありえない」
というのが 本音ですし、現実にありえない!としてその理由として以下をあげている
鑑定評価の本質は「不動産の価格に関する専門家の 判断であり、意見である(不動産鑑定評価基準第
1章第3節)」のです。
つまり、鑑定評価は査定であって、算定 ではないのです。単なる計算をすることを算定といいます。
それに対して、査定というのは判断を介在させること をいいます。つまり、判断如何で結論は変わって当然なのです。

3では、鑑定業界には統一された民間報酬基準は存在しません。したがって、各社で自由設定となっています。

4では、「鑑定依頼地に近い所に居る不動産鑑定士がいいのでは?」と考えているかもしれません。
しかし、 実はこれは間違いです。地元だからこその「しがらみ」があるのが現状です。

このように意地悪いようなことを抜き出したのは、
裁判沙汰になっている案件の不動産鑑定が果たして適切だったのか?
に大きな疑問があるためだ(別の不動産鑑定と8倍の評価の違いが存在した)

その不動産鑑定は随意契約で行われた
大きな金額を要するので、普通なら競争入札になるのだが、随意契約としたのは
不動産鑑定の金額は報酬基準で決まっており、競争入札に適さないため実績のあるところに依頼したとしている
だが、その言い分も報酬基準が決まっているというのと自由に決められるとの違いがある

鑑定評価はバラバラであるから、誰に頼むかは重要なポイントとなる
そこで依頼される方の立場になって考えてみる
依頼先は発注主の意向を推察し忖度する(それこそが実社会では必要とされる能力かもしれないが)
そして依頼主が望むような答えを出す

不動産鑑定は個人の感覚とか印象に依存する面が多いらしい
参考とする場所が近くに無かった場合、別の場所を参考場所とするが、その時は補正として
何らかの係数をかけてシミュレーションのような作業を行う
(今回は参考地は市内が一箇所、他の3箇所は豊川市のため係数をかけて新城市として算出した)
ところが他の場所の良し悪しの評価は、かなり個人差の多いもので
ある学会ではこのような個人差の多い評価に基づく方法に警鐘を鳴らしている
つまり何らかの係数をかけて求める行為は妥当かもしれないが
その評価自体は、まともでない可能性もあるということだ

そして問題は「しがらみ」で、受注者は発注者の隠れた意図を読み取る必要性と
今後の継続した受注のための適切な忖度が必要となる

実際のところ、これは現実社会では珍しくもなんともないことで
色んな場面で、不動産鑑定によらず受注者は依頼主の要望に沿う答えを出そうとする

一見ちゃんとしたステップを踏んでいるように見えても
実態は出来レースだったというのが、実社会では多いのではないだろうか

とまあ、意地悪な見方をすれば、世の中はこんな風に回ってるということになるが
全部が全部こんな風でないとしても、時々は脅かすような指摘をしないと
なあなあで進められてしまって無駄遣いが多くなってしまいそう

今朝は、意地悪な自分の存在に気付かされた(本質でないことを望むが)





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