パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

小泉進次郎と世論調査

2017年10月12日 08時22分07秒 | あれこれ考えること

その人は、あるタレントさんが大好きだった
そのタレントさんがテレビコマーシャルに登場した
その商品には大して関心がなかったので、機会があればその商品を購入しても
良いかなと考えた
これがテレビコマーシャルの目的

ところが、今度はそのタレントさんが自分の嫌いな商品(企業)のテレビコマーシャルに登場した
とすると、その人はどんな感情を持つか?
これは現実にはなかなか企業の思い通りにはならない 
好ましく思っていない商品・企業に対して好感を持つようになるより
このタレントは何故こんな商品(企業)のイメージアップの片棒を担ぐのか!と不信の念を持つようになる
そして、最悪は好きだったタレントさんに対して距離を置くように(嫌いに)なる

この危険性があるのでアメリカのタレントさんは手っ取り早くお金儲けができそうな
テレビコマーシャルには慎重になり安易に気引き受けない(と聞いたことがある)

話を現在の日本に戻すと、衆議院選挙戦が始まった
引っ張り出されるのは自民党の顔 小泉進次郎氏
ワイドショーでもタイムリーなキレの良い、そしてセンスの有る話っぷりが紹介される
しかし、分別くさく言うのではないが、この人の言説をそのまま信じ、支持することとなれば
森友・加計学園・南スーダン日報問題のあやふやな答弁
共謀罪の強行採決・安保法案の強行採決を進めた政府のやり方を良しと認めることになる
でもさすがに、安倍さんの進め方、それはないだろうというのが世論調査の数字
その状況下で、小泉進次郎氏は自民党を守るべく強行突破を図ろうとすると
(さすがに森友・加計学園は安倍さんが悪いと言ってるが)
今度は彼にどんなイメージを持たれることになるか、、
先程のタレントさんの例が適用されるか、それとも庶民はあまり考えていないから
ブームとか勢いとかイメージで小泉進次郎氏のいる現政権を認めてしまうか、、

小泉進次郎氏は調子に乗って片棒を担ぐと、落とし穴が待ってるかも知れないという意識はあるのだろうか
あんなデタラメのやりたい放題でも良いのだ!とする人たちを、あなたは組織の人間だとしても
応援するのか、、、とガッカリする人たちがいると考えないのだろうか
ま、そのところは小泉進次郎氏の持っている「運」によるのだろうけど
(そしてその運は今の運と、将来の運とは違う)

実際のところ庶民・大衆はどのような判断をするのだろう
自動的にバランスをとる感覚(ブレーキ役を求める感覚)が働くか、
それとも長いものには巻かれろとの変化を求めないことを求めるのか

この気分形成に大きな役割を持ちそうなのが世論調査の結果
先走っていろんなメディアは支持率等を発表する
ところが、この世論調査、はたして当てになるか、、というのが疑問だ
というのは先日我が家に電話がかかってきた
この世論調査に協力して欲しい旨の電話だった
ところが耳元から聞こえるのは、指定されたボタンを押すように依頼する機械音で作られた声
1番から5.6番までどれが良いかを選択させるというものだ(投票する人・政党)
自分はいちおうどんなものかを実感する意味で全部答えたが、終わって感じたことと言えば
これが本当に世論を反映する数字となるのかの疑問だ
固定電話があって電話を受けられる人は、結果的に年配の人が多い
その人達に機械音でどのボタンを押せ、、と言っても、そんな作業に慣れていないジジババは
きちんと応えられるかが疑問、それに選択肢がいくつもあると後半の方は押されにくいのでは
と余計な心配が浮かぶ(結果的に最初の方の番号を押すのではないか)
もっとも統計には標準偏差とか誤差の概念があるから、大丈夫との声もあるが
実感としてどうなんだろうとの思いは捨てきれない

それにしても、本当に今回の選挙はひどい
取ってつけたような解散の理由(消費税の新たな使い方を問う)
このこじつけのような理由は、自分の住む新城市でも住民投票が行われるようになった時も見られた
3.11の災害が起きて物資の高騰が見られたので、今までの計画が実行できるかわからないので
そのままでよいか見直すべきかを問うために住民投票をしたい、、とある人は述べた
でも、そんなことではないことは住民は知っていた
今度の国政選挙も、本当の理由は、取ってつけたような理由でないことはわかっている
実際のところ本当の民力が試される
その結果が、悪法でも法は守ると死を受け入れたソクラテスの悲劇が繰り返されないと良いのだが


 




 

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