太った中年

日本男児たるもの

議員宿舎でセックス

2009-01-16 | weblog

鴻池官房副長官に女性スキャンダル?民主が辞任要求へ(読売新聞) - goo ニュース

民主党の鳩山幹事長は14日の「次の内閣」の会合で、鴻池祥肇官房副長官をめぐるスキャンダルが明らかになったとして、辞任を求める考えを示した。

15日発売の「週刊新潮」に、鴻池氏が議員宿舎で知人の既婚女性と過ごしたなどと報じる記事と写真が掲載されることを踏まえたものだ。

記事は、鴻池氏が1月6日に女性と都内で食事した後、鴻池氏の宿舎に別々に入り、女性が翌日まで宿泊していたと指摘。女性は、宿舎のカードキーで出入りしていたといい、昨年12月にも複数回、宿泊していたとも報じた。

鳩山氏は、「大きなスキャンダルが発生して、多分、このままではいられない。今のうちに早くお辞めになった方がいい」と述べた。今後、国会などで追及する構えだ。これに対し、鴻池氏は14日、国会内で記者団に対し、週刊誌報道が自らの進退問題に発展する可能性について「それはないでしょう」と述べた。

(以上、読売新聞より引用)

スクープした週刊新潮によれば鴻池氏のお相手は”ちあきなおみ似の美人妻”、ちあきなおみ似だぞ。まあ、それはそれとして、鴻池氏はヨワイ68のジイさん。68だぞ。議員宿舎でセックスする以前に立つのか立たないのかが大問題。民主党は国会で追及するそうだから、ここは是非とも細野豪志に「68で立つのか立たないのかハッキリさせましょう、アンタには国民に説明する責任がある」そう質問させて欲しい。


言い間違え

2009-01-15 | weblog

景気対策が「しゅうびの急」=また言い間違い-麻生首相(時事通信) - goo ニュース

麻生太郎首相は13日夜、報道各社の世論調査で内閣支持率が続落していることについて、首相官邸で記者団の質問に答える中で、また言葉を言い間違えた。

首相は「真摯(しんし)に受け止めなければいけない」とした上で、「今、世の中は景気対策、経済対策が最大もしくは唯一の関心事だ」と強調。この後、景気対策の実行が「焦眉(しょうび)の急」と言うべきところを、「しゅうびの急」と発音した。 

(以上 時事通信より引用)

麻生首相は政権支持率が19%になり、渡辺議員が造反離党した絶妙のタイミングで伝家の宝刀を抜いた。質問した記者団も不測の事態に「しまった、ヤラれた」と思いながらも内心はほくそ笑んだかもしれない。勿論、太った中年は言い間違えの高度な政治テクニックを見逃さない。

福田チンパンの辞任会見で出た歴史的名セリフ「あなたとは違うんです」と麻生首相の言い間違えは本質的に趣を異にする。上記ニュースで明らかになったのは、言葉の質的な高さではなく、誰も予期せぬまさかのタイミング。そこに麻生首相は政治生命を懸けていることがわかる。

今後の政局で選挙があった場合、票読みでは民主党が単独で政権を獲得する勢いだ。マスコミや官僚もそれに同調し、中川秀直が画策する第3極の政界再編はおぼつかない。ならば麻生首相の芸風を正しく楽しむ他に術はない。それが日本国民の嗜み(たしなみ)というものである。


官僚主導

2009-01-14 | weblog

(政治主導)民主党の政治主導構想について

民主党が政権交代して何をするのかが明らかになるのはいいことだ。

自民党と民主党は、官主導から政治主導へ、を大いに競い合えばいい。

民主党は、政府に国会議員100人を送り込むようだ。この100人が霞ヶ関に取り込まれない担保をどうするのか。

100人の国会議員を入れて霞が関を主導しようというシナリオだが、民主党では5回生以上の議員が30人前後しかおらず、閣僚、副大臣、政務官未経験の民主党議員が政府に入ることになる。たぶん、霞ヶ関はマン・ツー・マンで議員に担当官僚をはりつけ、官僚相互に情報交換して、綿密なシナリオに基づき、コントロールしようとするだろう。

官邸入りする政治家が巧妙な官邸官僚の「クチコミ」で、お互いに疑心暗鬼になって、バラバラにさせられることはよくあることだ。同じような分断工作が100人単位で起こると考えたほうがいいだろう。そして、「局単位の族議員化」現象を起こし、そのことをマスコミに批判させることだろう。

ポイントは、自民党国家戦略本部の構想にある100人単位の国家戦略スタッフの政治任用だ。政府入りする100人の国家議員を支える自前のスタッフがいなければ、政治主導は成功しないだろう。

100人の国会議員が団結するには、政権構想が重要だ。

しかし、民主党が、政権準備として、政権構想を具体的に詰めて行けば、いろいろな矛盾がでてくるだろう。その矛盾に民意が気付かないうちに、政権交代を、というのが「まずは政権を取る方が大事」との発言の本音なのだろう。しかし、その結果、官主導政治は決して変わらないということになるだろう。

その意味で、政府・与党は、道州制を軸にした「21世紀版ニューディール政策、ニューディール連合」の政権構想を早期に取りまとめ、民主党に政権構想を督促させることを迫るべきである。

(以上、中川秀直”トゥデイズアイ”より無断転載)

トゥデイズアイは随分長い間見ているが、このようなエントリー記事は初めてだ。「小沢民主党による政治主導のシナリオは官僚に取り込まれる」、そうリアルに官僚主導の実態を分析した。「100人が霞ヶ関に取り込まれない担保」とは経験不足の民主党議員の資質だから、「民主党なんかにできるわけねぇよ」と露骨に言い放ったようなものだ。本人は高みの見物といったところか。さらに、同じ派閥で犬猿の仲と言われる官僚出身の町村清和会会長への歪んだ当て付けもあるだろう。この記事は面白かった。


今年の節約術

2009-01-13 | weblog

今年こそ「正しい収支バランス」をマスターしたい人に贈る9つの方法

その1:ビタ一文たりとも、使ったお金は記録せよ

Microsoft Moneyなど家計管理ソフトや携帯アプリなどを使うと便利。習慣化することと、数字をごまかさないのが大切。

その2:記録したら、次は項目別の予算を立てよ

数週間~1ヶ月程度、使ったお金を記録したら、項目ごとの予算を設定。予算が決まったら予算内に収められるように、出費を調整しましょう。

その3:銀行口座も見直すべし

会社で指定された銀行の口座だけを、何の気なしに使ってはいませんか? 使っていない口座を整理して、資金を1口座にまとめれば各種特典が得られることも。金利も都市銀行・ネット系銀行でかなり異なります。少しでも有利なところを選ぶのが吉。クレジットカードの年会費を払っているならそれも見直すといいでしょう。今使っているカードよりも安くて特典の多いものが見つかるかも。

その4:不測時に備えるための貯金を始めよ

自動車の修理や不慮の医療費などなど、急な出費は突然やってきます(当たり前ですが)。手元の資金が足りなくて借金することを防ぐためにも、今年からは、すぐに現金化できる貯金を始めましょう。自動積み立て機能がある口座ならそれもオススメですね。

その5:借金は早く返すべし

リボ・分割払いのショッピングローンや学生時代に借りたローンなど、2009年は負債を一掃する年にしましょう。雪だるま式に借金をすると心理的には一瞬楽になりますが、トンネルの出口を自分で遠ざけていることに他なりません。もし借金(ローン残高)があるときには、決してそれ以上負債を増やさず、月々の予算設定時には真っ先に返済に予算を振り分けましょう。

その6:老後の蓄えを今年から始めよ

昨今の経済危機は、ある意味では「絶好の買い時」でもあります。確定拠出年金を利用すると、退職後の資金として投資信託へ投資することができます。勤めている会社で「企業型確定拠出年金」に加入できるかどうかを確認してみましょう。もしダメでも「個人型確定拠出年金」に加入することもできます。今から老後のことを考えるのは、いまいちピンと来ないかもしれませんが、あなたの老後は、今のあなたとつながっているのです。

その7:自動引き落としで手間を減らすべし

公共料金をコンビニで払ったり、銀行の窓口に並んで手続きしているなら、自動振り替えやカード払いに切り替えて、毎月の支払いを自動化しましょう。

その8:収入を増やすべし

「それができたら苦労しないわ!」というコメントが予測されますが、一応、個人のマネープラン改善策の基本として押えておきましょう。ネタ元にあった収入アップ方法としては
・昇給を要求
・好条件を求めて転職
・副業を始める
・趣味をお金に変える工夫を
・新薬モニター
・ヤフオクやAmazonのマーケットプレイスを活用

日本的なものとしては...
・ミステリーショッパー
・モニター登録
などでしょうか。仕事をしながらだと難しいものも多いですが、現在の会社の給与・手当て制度や自治体の補助制度のなかで使えるものがないかどうかを調べるのもいいかも。資格取得を昇給の条件にしている会社であれば、資格取得=給与アップになります。

その9:お金に関する勉強を始めよ

知識は力(「Knowledge is power.」)とあるように、金融に関する勉強を始めましょう。米国版ですがオススメ金融ブログは次の4つ。
・The Simple Dollar
・I Will Teach You to Be Rich
・Money Scribes
・LifeRemix
また、ファイナンシャルプランナーの勉強も、個人の資産運用や節税に直結する知識を得られますよ。

(以上、ライフハッカー日本版より引用)

「その1:ビタ一文たりとも、使ったお金は記録せよ」とは変な日本語。翻訳ミスだろうな。日本男児たるものまずはケチをつける。さて、結婚して生活環境がガラリと変わったので9つの節約術をチェックする。「その8:収入を増やすべし」だけが難問になる。残りはほぼクリアしている。節約と増収は一見別々の考え方に思えるけれど収支バランスから考えると節約して余った分が増収になる。ということは、やはり今年はヘタな投資をヤメて、ナニもしないでジィーとしていろっていうことか。まあ、そうしよう。つーか、そうしている。


廃墟マニア

2009-01-12 | weblog

廃虚写真「模倣された」 プロ写真家が同業者を提訴

訴えた写真家の丸田祥三氏が昭和62年に撮影し、平成5年出版の写真集「棄景ーー廃墟への旅」に掲載した旧丸山変電所の建物跡 朽ち果てた建物などをテーマにした「廃虚写真」をめぐり、写真家の丸田祥三氏(44)が、写真を模倣されたとして同業の小林伸一郎氏(52)を相手取り、写真集の差し止めや損害賠償などを求める訴えを9日、東京地裁に起こした。 

訴状によると、丸田氏は平成4年以降、個展や写真集などで廃虚や廃線などの写真を公表しているが、小林氏の写真集から被写体や構図が似た写真が散見されると主張。旧丸山変電所(群馬県)や足尾銅山跡地(栃木県)の周辺建物など5点について、「(小林氏が)作品をまねて撮影したのは明らか」などとしている。

会見した丸田氏は、廃虚の発掘には多大な労力があると訴え、「モノ作りする人を踏みつけにしている。偽の作品は二度と出さないでほしい」と話した。

小林氏は代理人を通じて「何万枚の写真の一部の数枚の被写体がたまたま共通するだけで事実無根だ。(訴えは)先に撮影した被写体をほかの写真家が撮影してはならないというに等しい。断固として争う」とのコメントを発表した。

(以上、産経ニュースより引用)

以前、ご近所太陽カレーのオリジナル・サラダカレーを中部国際空港内にある某店がそっくりそのまま盗用しているのを発見してエントリーしたことがあった。このときは松本零士と槇原敬之の盗作騒動を例に出して「モーホを舐めてはイケナイ、怖いぞ」と世に警鐘を鳴らした。結果、松本零士は敗訴したのだから、やはり逆ギレしたモーホ槇原はコワかった。そして、空港内の某店からサラダカレーは消え、また、太陽カレーも忙しいらしく、オリジナル・サラダカレーがメニューから消えて久しい。

盗用ではないが、昔、タイツくんの会社がタイツワールドという変態サイトに対して「Googleで検索したときにタイツワールドが上位に表示され、商標権を侵害している可能性がある」という警告メールを送りつけて物議を醸したことがあった。結果、暫くしてタイツくんの会社社長が「変な言い掛りをつけてゴメンなさい」と謝罪メールを送り一件落着した。このときは変態マニアを自覚している管理人プリンスタイツ氏の極めて常識的な大人の応対に「タイツフェチの人はなんて紳士的なんだろう」と感嘆した。

冒頭ニュースは「廃虚写真」という超マイナーなジャンルにまず驚かされる。風景の一部である廃墟だけをテーマにして写真を撮っている人がいようとは思わなかった。太った中年は前衛写真家であり、メジャーな鉄道マニアの存在をよく知っている。この人たちは廃墟マニアに相違ない。原告の廃墟マニアが「廃虚の発掘には多大な労力がある」としていることから、そのマニアぶりがうかがえる。

さて、せっかくニュースに取り上げられ、世間の脚光を浴びたのだから廃墟マニアの両者には、逆ギレして泥試合になったモーホ槇原ではなく、変態マニアを自覚するプリンスタイツ氏のような紳士的な態度で法定に臨んで欲しいものだ。尚、冒頭写真「いすずダンプ」はフィリピンの工事現場でたまたま発見し、異国の地で活躍する日本のダンプに敬意を払ってを撮影しただけのもの。いすずダンプのマニアというワケではない。


知的ブランド

2009-01-11 | weblog

戦後思想界の巨人と呼ばれ、日本の言論界を長年リードしてきた吉本隆明(よしもと・たかあき)さん。84歳になった今も、自らの「老い」と向き合いながら、思索を続けている。

吉本さんは、目が不自由になり読み書きがあまりできなくなった。足腰も弱り、糖尿病を抱えている。しかし、2008年夏、「これまでの仕事をひとつにつなぐ話をしてみたい」と親交のあるコピーライター糸井重里氏に協力を依頼し講演会を開いた。

「僕の本なんか読んでいない人に、どうやったら分かってもらえるかが勝負です。」

車椅子に乗って登場した吉本さんは、2千人を超える聴衆を前に、3時間にわたり休むことなく語り続けた。

詩人にして文芸評論家、そして思想家。文学や芸術だけでなく、政治・経済、国家、宗教、家族や大衆文化まで、人間社会のあらゆる事象を縦横無尽に論じてきた吉本さん。彼は、今、私たちに何を語りかけるのか。

番組は、吉本隆明が自らの思想の核心「芸術言語論」を語った3時間の講演を記録、戦後60年以上かけて紡いできたその思想の到達点を描く。

(以上、NHK-ETV特集 これまでの放送内容 から無断転載)

先週の日曜夜、たまたまNHK教育を見たら上記番組の最後のところを放送していた。なにしろ吉本隆明がしゃべるのもTVで見るのも初めてだ。ひたすら天井に目をやり小林秀雄について語る吉本の姿は強烈なインパクトがあった。84歳にして老人性ボケなど微塵もなくハッキリとしゃべっていた。しかし、講演内容はまったく理解不能で、最初は講演会というよりパフォーマンスだと思った。

「僕の本なんか読んでいない人に、どうやったら分かってもらえるかが勝負です。」

昔、吉本の本はよく読んでいた。それでもナニを言っているのかさっぱり分からなかった。

あるエッセイで吉本は他人と話すとき頭の中で書き言葉を話し言葉に変えてしゃべると言っていた。思想界の巨人はいつも書き言葉で脳内思考をするのだ。そして吉本の脳内翻訳を実際にTVで見てみると書き言葉と話し言葉がゴチャ混ぜで、詰まりながら難解な言葉を言い換えたり、過剰に説明したり、モウ、ワケが分からない。後味が悪く、ナニか喉につっかえたような感じがしたので少し調べてみた。

以下、芸術言語論のキーワードとなる「自己表出」。これを核にして吉本は思考をしていたワケだ。

表出
 
言語は、動物的な段階では現実的な反射であり、その反射がしだいに意識のさわりを含むようになり。それが発達して自己表出として指示性をもつようになったとき、はじめて言語とよばれるべき条件を獲得した。

指示表出
 
指示表出としての言語は、あきらかにその時代の社会、生産手段、人間の諸関係そこからうみだされる幻想によって規定されるし、強いていえば、言語を表出する個々の人間の幼児から死までの個々の環境によっても決定的に影響される。

自己表出
 
現実的な意識の体験が累積して、もはや意識の内部に幻想の可能性として想定できるにいたったもの。

(以上、吉本隆明著「言語にとって美とはなにか」より一部抜粋)

以下、番組の「芸術言語論」について。脳内翻訳をして語っていたのは大体こんなことだろう。

芸術的価値が有効であるかどうかということは、読む人によって区々(まちまち)である。そうなると、マルクスのいう経済的価値の問題も芸術的価値の問題に転嫁することはできませんから、究極のところでは、芸術的価値はもっぱら自己表出に依存するんだと、きっぱり言い切ってしまわないとダメだと思います。

では自己表出とは何なんだといえば、厳密にいえばこうなります。自分と、それから理想を願望するもうひとりの自分とのあいだがどれだけ豊富であるかということ、これが自己表出の元であり芸術的価値の元である。厳密にはそういうふうに言い直さなければいけないというのがぼくの考え方です。

(以上、吉本隆明著「日本語のゆくえ」より一部抜粋)

問題はこのような脳内翻訳をしたワケが分からない講演を未だ知的ブランドとして有り難がっている視聴者のことである。逆吉本を考えてみればよい。簡単なことをワザワザ難解に翻訳して語るのは簡単なことを理解していないからであり、知的退行以外の何物でもない。NHKはそうした知的ブランド視聴者に向け3時間も放送した。30分に編集しても充分だろう。初TVパフォーマンスを差し引いても支払っている受信料を損した気分だった。


結婚ブランド

2009-01-10 | weblog

高学歴でも低収入だと結婚率が低いとの調査結果出る

プレジデント社が実施した、学歴と結婚に関するアンケート調査(25~55歳の4大卒男女(既婚含む)1040人を対象)の結果がネットで話題となっている。

アンケート結果によると、男性に対し学歴を問わない女性は、全体で2割で、約6割の女性がMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)クラス以上を許せる学歴としていることが分かった。

また、年収に関する調査では、8割の女性が年収500万円以上が妥協点であるという結果になった(理想は700万円以上)。学歴と年収、結婚率の関係を見てみると、「年収900万円以上」はMARCHクラス以上に大きく偏っており、結婚率も非常に高くなっている。

年収「500万円以上900万円未満」では、MARCHクラス以上が多いものの、それ以下の学歴の人も多数存在する。さて、この層の結婚率であるが、さらに細分化した「年収500万円以上700万円未満」を見ると、MARCHクラス以下のほうが高くなっている。さらに、「年収500万円以下」では、全体的に結婚率は低いものの、MARCHクラス以上の未婚率が極めて高くなっていることが分かった。

(以上、アメーバニュースより引用)

結婚相手の学歴や年収についてブランド化したアンケートは3K(高学歴、高収入、高い身長)がもてはやされたバブルの時代から始まったように記憶している。アンケート調査を実施したプレジデントは老舗のビジネス雑誌で、女性週刊誌のようなこうした企画をするとは思わなかった。アメーバの記事からすれば、「MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)クラス以上を許せる学歴、年収500万円以上が妥協点」と答えた女性に嫌悪する男をターゲットにしたものだ。それだけビジネス雑誌が売れなくなったってことかな。

まあ、それはそれとして、「学歴よりも年収が女性の本音」っていうのがアンケートの結果だ。ただ、現実問題として、サラリーマンの平均年収は440万円くらい。大卒男子で一般企業に就職しても、余程努力しなければ年収500万円以上にはなかなかなれない。したがって「年収500万円以上が妥協点」とするのは、実はかなりハードルが高い。結局、そうこうしているうちに女性は30歳を超え、適齢期が過ぎ、「アラフォー」とか言い始めるオバサンになる。おーヤダ、ヤダ。オバサンは苦手だ。怖ろしいアンケート記事を見てしまった。


派遣村の憂鬱

2009-01-09 | weblog

坂本総務政務官が“派遣村発言”を撤回・謝罪

記者会見で頭を下げる坂本総務政務官(6日午前、総務省で) 坂本哲志総務政務官(自民、衆院当選2回)は6日午前、総務省で記者会見し、東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」を巡り、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」などとした5日の発言を撤回し、謝罪した。(以下略)

(以上、読売新聞より引用)

「アノミー理論の立場からすれば今年の日本は深刻な不況に相応して不合理な社会病理現象が起きることは不可避である」、新年早々太った中年はそう分析した。日比谷公園の派遣村を巡る報道がまさにそれである。元NHKディレクターで経済学者の池田氏はブログエントリー「派遣村の偽善」で以下のことを指摘している。

こういう状況で、誰も派遣村を批判できない気分はよくわかる。私も、かつて取材する側として、こういう「絵になる」ネタはよく使わせてもらったが、こういう事後の正義が日本経済をますますだめにするのだ。

派遣村村長の政治的思惑とは旧態依然とした党派性に埋もれたものであり、元旦の朝生に左のパネリストで出演していた。そいつが描いた絵になるネタにマスコミが無批判に便乗した。そして冒頭ニュースの混乱した政治家によるパッシング発言、撤回、謝罪になった。一方で派遣村は某左翼政党の女性党首が笑顔で訪れる政治イベントの場と化したのだった。酷いものだ。


新春インタビュー

2009-01-08 | weblog

太った中年 bibbly様 インタビュー

--あけましておめでとうございます。近況を

「相変わらずヒマだ。健康管理のため自炊を再開した。ご飯を5分づき玄米から3分づき玄米に変え、朝食は玄米パンにした。あと、この不況下、税務対策で会計ソフトを購入して学習している。それから、最愛のフィリピン人妻のためタガログ語も学習しているが難解な言語だ。上の写真は妻の故郷で撮影したフィリピン軍鶏のツガイ、夫婦とはかくの如くあるべし。タガログ語の学習ためにサイトを作ろうか思案している。レンタルサーバーをどこにするのか検討中だ。たぶんライブドアにすると思う」

--わざわざサイトを作らなくてもいいのではないか

「うるさい。ヒマだと言っているだろーが。昔のようにフィリピンパブへは通えない。学習するには授業料が必要だ。そうでもしなければ年齢的にヤル気がでない。タガログ語の学習だけでなく広めてインターネットについても学習だ。このまえリニューアルしたはてなのソーシャルブックマークに登録したが大失敗だった。使い方がよく分からないうえ一度登録すると抹消できない。おそらくサービス機能を使いこなせるまでには死んでいるだろう。新年早々はてなに騙された。タガログ語のほうが簡単。年内には完成させたい」

--最近気になるニュースは

「お馴染みjet師範の道場にかわいいフィリピーナが入門したらしい。気になって眠れない」

--今年もフィリピン中毒ですか

「大きなお世話。何気ない情報に効用価値を見出す能力こそピン中オヤジだ。それからご近所太陽カレーの牡蠣とクレソンのカレーパスタを食べてみたい。しかし、牡蠣が入荷できるのかどうかわからない。お店が忙しく、別のメニューだって去年から品切れが続いている。問題は太陽カレーがブログで教えてくれればいいものをまったく無視していることだ。お店に行って品切れだったらイヤだろう。ここ静岡は温暖な気候とされているが大嘘だ。地元では「日本のアラスカ」と呼ばれている。今だって気温-40℃だ。太陽カレーまで歩いて5分、一歩間違えればその間に凍死する。命がけでお店へ行かなければならない」

--そろそろインタビューを終わりたいのでは

「ああ、その通り。限界だ。自作自演のインタビューは空しく、疲れ、後悔する。二度とこんなことはしない。これを見ている奥さん方は呆れ返っているだろうな。みんなでバカにしやがって。もう帰る、じゃあな」

(以上、ロイター共同)


M&Aの増加

2009-01-07 | weblog

インタビュー:不況下でM&Aは増加へ=GCA・佐山氏

GCAサヴィアングループの佐山展生取締役はロイターとのインタビューで、2009年のM&A(企業の合併・買収)マーケットの動向について、不況を背景として企業買収は増加するが、その一方で買収ファンドの優勝劣敗が進み、経営能力のあるファンドが生き残り、淘汰(とうた)が進むとの見方を示した。

また、企業と株式市場との関係もに触れ、企業の時価総額と実際の価値は異なるため、株価を意識し過ぎる企業経営のあり方には問題があると指摘した。

――金融危機後、2009年のM&A市場はどうなるか。

「だれも経験したことのない大不況になる。こうした時に起きるのは業界大再編だ。どこの業界ということは関係なく、すべての業界で活発になるだろう」

――金融危機によりM&Aの世界で起こっている変化は。

「買収資金が市場に出なくなっている。自己勘定で買収資金を出していた大手投資銀行も引いたし、ローンを付けていた銀行も資金を出せなくなった。銀行は少し前には対象企業のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の6―7倍まで買収資金を融資したが、今は3倍ぐらいにまで下がっている。ただ、資金がここまで出なくなっている状況は、一時的なものだ。いつまでも続くわけではない。今は底が見えないので出せないだけで、何か構造が大きく変わったわけではない」

――負債を大きく膨らませてポジションを取るハイレバレッジ・ビジネスの終えんが指摘されている。

「ハイレバレッジの定義にもよるが、過剰なレバレッジの世界が終わっただけだ。銀行はお金を出すのが仕事だから、買収資金をレバレッジなしで全部エクイティで調達するような世界にはならない。確かに欧米の大手投資銀行が銀行に転換したのは、大きな構造変化だ。これによって、ハイレバレッジの自己投資がしにくくなった。しかし、買収ローンは実需に基いている。それを分けて考えないといけない」

――企業買収ファンドの時代も終わるのではないか。

「不況下で買収ファンドのポジショニングはものすごく上がるだろう。事業会社は本業だけで精一杯になり、バイアウト市場は大きくなる。ただし、すべてのファンドがうまくいくわけではない。買収ファンドは過半数の議決権を持って経営責任も持つ。資金を出せばいいわけではない。力の差がはっきり出て、優勝劣敗が始まる。日本の買収ファンドも7割以上はつぶれるのではないか」「ほとんどの買収ファンドは、金もうけが目標だ。株主としての視点に偏りがちだ。しかし、対象会社の目標は、いい会社を創ることだ。そこに現在はミスマッチがある。ファンドと投資先企業の間で、いい会社にするという目標が共有できるのかどうか。ファンドもいい会社に成長させれば、結果的にもうかるのだから対象会社の人達と一体となってやれるファンドが出てきたらダントツに伸びるだろう」

――米国型の金融資本主義の崩壊という指摘もある。

「米国では、金融セクターの最盛期に全産業の純利益の半分程度を同セクターが占めた。金融業は必要だが、モノを作ってモノが動いて、何かサービスがあって、そこで初めて金融が必要になる。金融業が利益の半分を占める社会はどう考えてもおかしい。米国は製造業からどんどん手を引いてファイナンス・ビジネスにシフトしてきた。モノ作りは急には復活できないから、日本にとってはグローバルに強くなるチャンスが来ている」「しかし、日本企業も相当にアメリカナイズされている面がある。例えば、雇用の問題だ。今、非正規雇用のリストラが問題になっている。雇用をどんどん切っているが、昔だったら許されない。日本の大企業はプライドを無くしているのではないか。どんなに不況になっても雇用は守るという認識を日本企業は持っていた。こうした点は米国の悪いところをまねして、同じ道を歩んでいるのではないかと危ぐしている」

――そうは言っても、リストラをしないと株価が下がるのではないか。

「ほとんどの経営者が、時価総額が会社の価値だと思い込んでいる。これはまったく違う。時価総額というのは、その時に1株を売ったり買ったりする価格に株数を掛けたものだ。誰も会社全体の価値を算出し、株数で割って株価を出しているわけではない。いい会社にしたからと言って必ずしも株価が上がるわけではないし、その逆もしかりだ」「もちろん、業績上方修正したら上がるし、下方修正したら下がる。上場している限りにおいて株価を意識しなければならないが、実際の会社の価値と時価総額とは別世界であり、会社の価値イコール時価総額ではないという点を確認した上で、株価を上げる議論をしないといけない。マーケットが100%の価値を評価してくれるんだという幻想を捨てないといけない。株価ばかり意識すること自体がおかしい」

――会社は誰のものなのかという議論がある。

「その質問のし方があいまいだ。会社を所有しているのは誰なのかという質問ならば、その答えは株主ということになる。しかし、会社の存在により、さまざまな人がいろんな恩恵を受けている。その恩恵はだれに属するのかという問いであれば、従業員も取引先も顧客もいる。私の考えは、経営者は株主のためだけでなく、従業員のためにも、顧客のためにも経営しなければならない。利害関係者の利害をバランスよく調整するのが経営者だ。そうすることで初めていい会社になる」「利害関係者の一部だけに偏った利益を供与する経営していたら、会社自体がおかしくなる。一時期、日本企業は株主を軽視していた。しかし、今は、株主への配当を出す一方で、なぜ従業員を削減するんだという批判も出る。これは経営者の思想だし、その思想が正しければいい人が集まり、中長期的にいい会社になる。不況下にこそ、経営者の力量が試されるのだろう」

(以上、ロイターより転載)

ロイターからインタビューを受けた佐山さんってM&Aの第一人者としてライブドアが日テレを買収しようとしたとき、よくTVで解説をしていた人だ。世界不況でM&Aは冷え込むどころか業界大再編で増加するとは意外だった。M&Aの増加によって実務に携る佐山さんも手数料でガッポリ金を稼いでうっしっし、というところか。ただ、M&Aなんて個人的にはまったく関係がないことだからどうでもいい話なんだけどね。

まあ、「100年に一度の経済危機」をエコノミストたちはどう見ているのかってことに関心があるワケで、ボーと過ごしたら次は2108年になる。この世界不況は人生最初で最後となる貴重な経験だから注意深く事象を観察しておこう、そう殊勝に考えていた。しかしながら、不況とはいえ日常生活に関して変化はないから、インタビュー記事を読んでも実感に乏しく、目ぼしいものは極僅かだ。ならば今度、備忘録として自分自身をインタビューしてエントリーしようと思っている。


ブログの未来

2009-01-06 | weblog

アルファブロガーに聞く「ブログの未来」 

磯崎哲也事務所代表 磯崎哲也氏

--日本のブログの特徴や業界の現状をどうみているか

「日本のブログの特徴は、実名で書いているものが少ないという点にある。日記のようなものを書き、コミュニケーションを楽しむ要素が強い。中国では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などでも平気で実名を出している。アメリカのブログは、自分の主張や政治的な意見を語るブログが多い。国ごとにいろいろな文化があるのだと思う」

「日本では、専門知識などの情報発信の場としてのブログは発展していかないのではないかと感じる。情報を出すことによって損をする、あるいはライバルが増えるなど、情報発信が自分の得になると考える人が少ないのではないか。ブログの数自体は今後も増えていくだろうが、重要な情報を持っている人が情報発信してくれるようなものは増えていかないだろう」

--商業メディアとしてのブログの可能性をどうみるか

「質の高いブログを集めて、その連合体でメディアを形成しようという動きはある。ただ、それがどのくらいのボリュームを持ち、何人の人に見てもらえていればメディアとして認められるか、という問題はあるだろう。意見や主張が展開され、これまでの言論人にも認められるような質の高い内容のブログが増えて、さらにそこに広告がつくという発展の形は、日本ではあまり考えられないのではないか」

--ブログ以外で注目しているメディアはあるか

「放送大学が面白い。放送大学の講義には、ブログのような面白さがある。民放キー局の番組は編集がうまく、加工の面白さがある。それに対し、放送大学の番組は、研究者による講義をそのまま流すような形だが、生の素材が伝わってくる、あいだに編集者が入らない面白さはブログに通じるものがある。さらに、ある学問分野について最先端の研究をしている人が話すので、内容の質が非常に高い。地上デジタル放送が始まり、映像がとても鮮明になり見やすくもなった。場合によっては、今後の民放の経営にも影響を与えかねない面白さがあると思っている」

--2008年のブログ業界を振り返ると

「昨年は国内のブログ業界には大きな変化は起きなかったというのが正直な印象だ。技術的にも、書かれる内容についてもそうだろう。3年くらい前までは特徴的なブロガーが数多く出てきていたが、一昨年、昨年と一服感がある。自己主張したい人はもう出尽くしているのだと思う。ブログの面白さは、情報発信することでコメントが寄せられるなど、『情報が流れ込んでくる』という側面があることだ。それがブログを書く動機にもなっている。ただ、ブログで意見交換をするという盛り上がりは1、2年前がピークで、最近は落ち着いてきている」

--2009年はどのように変化していくとみているか

「ネット企業では金融危機の影響で、ベンチャーキャピタルから投資を受けて株式公開に至るという動きが冷え込んでいる。そのため、起業マインドも落ち込み、革新的なものが生まれる余地が世界的に抑制されるという状況にある。一方でネット全体のパイ(市場規模)は膨らんでいくだろう。ただ、その内容は、主張を出すようなものではなく、コミュニケーションを主にするものが増えていくだろう」

(以上、産経MSNニュース 経済ITより引用)

今はどうか知らないけれど、80年代、六本木にレキシントンクィーンっていう外人モデルがタムロするディスコがあった。当時、太った中年は痩せた美青年だっので果敢にもそこで外人モデルをナンパしたことがあった。イギリスのモデルだったと記憶しているが、日本人の印象を聞いたところ「無表情でみんな大人しい」とだけ答えた。彼女も生きていればイギリスの太ったオバサンだ。

長いこと鎖国をしていたせいなのか、日本人は対外的に自己主張することが苦手で国家外交がコワイほどヘタな民族である。したがって、日本人たるもの「アメリカのブログは、自分の主張や政治的な意見を語るブログが多い」とは正反対であって然るべきなのだ。また、中国のネットは共産党独裁の管理下だから話にならない。ブログなんぞアレコレ未来など考えず、チンタラとそのときの興味と思いつきで記せばよい。そんなものだろ。


田原総一郎コラム

2009-01-05 | weblog

「2009年、日本が「自立」するチャンス」

(日経BP 田原総一郎 コラム)

これまで日本は、あるいは日本人はと言ってもよいかもしれないが、アメリカの子分でやってきたと僕は思う。

アメリカの子分でやってきたメリットは非常に大きい。ソ連や中国の子分ではなくてよかったとも思う。

はっきり言って、1980年代の初めまでは、日本がアメリカの子分でいるということは、日本にとっての正解だと思っていた。

「冷戦でアメリカの方針が変更に」

第二次世界大戦、つまり、太平洋戦争に負けて、日本は当然ながら武装解除をされた。当初、アメリカは、日本を再び戦争をしない弱い国、つまり、世界にとって安全な国にしようとした。

そのために例えば、憲法を押し付けた。その憲法9条では、軍事力を持たない、戦いをしないということが定められた。

戦争で日本のほとんどの大きな工場は焼けたわけだが、アメリカは当初、日本を弱い国にするために、焼け残った工場の設備を東南アジアの国々に持って行こうとさえした。つまり、日本を貧しくて弱い国にしようとしていたのである。

ところが、戦後まもなく冷戦が始まった。冷戦が始まるとアメリカはその戦略を変えた。

日本をソ連、つまり東側に対する、橋頭堡(きょうとうほ)にしようとした。軍事力はともかく、しっかりとした橋頭堡にするために、日本に金や技術などあらゆるものを提供しはじめた。

実はその軍事力についても、軍隊ではなかったが、朝鮮戦争が始まって、今の自衛隊の前身である警察予備隊を置いた。

アメリカの戦略はすっかり変わったのだ。

「子分でいることのメリットを享受した国」

面白い例がある。

当時、日本は空襲で工場も全部丸焼け、アメリカに比べて技術力も劣っていた。金もない。

そういう時に、日本は融資される条件がずっとなかったにもかかわらず、世界銀行がどんどん融資してくれた。

さらに面白い話がある。アメリカは本土を爆撃されなかったので、戦前からの工場がそのまま稼動していた。日本は、戦争で主な工場は皆焼けたので、なんとアメリカは、アメリカの工場で使われていない最新の技術で日本の工場を作った。アメリカの工場よりも日本の工場の方が最新技術だ、というようなことが随所で起きた。

アメリカが新しい技術をどんどんくれた。そのために日本は高度経済成長ができた。

ベトナム戦争の時は、アメリカは本当は日本に「自衛隊に来い」と言いたかった。日本は、「いや、行きたいのはやまやまですが、あなたが作ってくれた憲法には9条というものがあって、行きたいけれども行けません」などと言い、戦後60年、日本を非常に安全で平和な環境に置いた。

さらに、日本はアメリカの子分であるから、国際的な発言を全くしなかった。発言をしないために、東西冷戦で、日本は西側の国々をマーケットにしただけではなく、冷戦の厚い壁をまるで透明人間のようにくぐり抜け、東側の国へも行って「共産主義っていいですね、社会主義っていいですね」と言いながら、東の国々までもをマーケットにできた。つまり、世界中の国々をマーケットにできた。

アメリカの子分でいたことは日本にとって“大メリット”であった。

ところが、その日米関係が、日米経済摩擦などにより、80年代の後半からぎくしゃくし始めた。

そして冷戦が終わってから、つまり、ソ連や中国の共産主義が崩壊して以後、アメリカは、ローマ帝国をしのぐ巨大帝国になり、まさに一極集中となった。

ところが、多少時間がかかるだろうが、その一極集中のアメリカ帝国の“崩壊”が今始まろうとしている。

そうなると、当然ながら、一極集中から多極化せざるを得なくなる。

「アジアの極を作る=自立すること」

まずその前に、アメリカはイラク戦争で失敗し、“軍事超大国アメリカ”の自信をなくし、さらに今度の経済破綻で、基軸通貨としてのドルが揺るぎ始めた。

言ってみると、日本はアメリカという大亀の上に乗っていた小亀だった。その大亀が倒れてしまい、小亀は自分で立たなくてはならなくなってしまった。

アメリカの一極集中がゆっくりと崩れ始めた。そうなると世界は、時間はかかるけれども多極化せざるを得なくなる。

すでにその多極化のために、EUはドルに対抗するユーロという通貨を使っている。これは、アメリカとは違う、もう一つの極を作ろうとしているといえる。

しかし、極はこの2極だけではなく、当然新しい極として、アジアという極が生まれなくてはならない。

これからおそらく10年以内に、アジアは世界の中心的マーケットになる。

そのアジアという極を作るためには、日本は当然ながら大きな役割を果たさざるを得ない。

この「アジアという極を作る」とは、「日本が自立する」ことだ。

こうなると、中国やオーストラリア、インド、韓国と、さあ日本はこれからどのように協力し合っていくのか。

今までは、なんと言っても日本はアメリカの子分で、アメリカの子分である日本を、アジアの国々は子分として遇してくれていた。

しかし、アジアの自立、アジアという極を作るためには、日本は当然アメリカの子分ではなく、自立した日本として振る舞わらなくてはならない。

去年までは、中国、韓国、ベトナム、インドといったアジアの国々は、皆高度成長を続けていた。日本だけが高度成長ができず、置き去りにされてしまうのではないか、という不安が日本人の中で強かった。

ところが今、幸か不幸か、アジアの国々は皆大不況だ。日本よりもはるかに大不況だ。

アジアの国々は高度成長の期間が短かったために、もろさが露呈している。

その中で日本は、不況とはいえ、40年間も高度成長が続いたせいで、基盤はしっかりしているし、ノウハウも数々持っている。

だから、今こそ日本はアジアの復活のために、全面的に取り組むべきだと思っている。

「否定された日本の構想」

実は、そのことを僕は、福田康夫前首相にも、麻生太郎首相にも提案した。

ところが、福田さんはすぐに辞めたし、麻生さんも今は目先のことでいっぱいで、そこへ目が向こうとしない。

とにかく日本としては、アジアの国々の復活のために取り組むべきだ。もし、日本が取り組むことでアジアが復活すれば、アジアの国々が日本を見直し、信頼することになるだろう。

日本は、中国や、オーストラリアといった国々と、アジアという極を作ることになる。

さらに、アジアの国々から信頼されるようになれば、当然アメリカの日本を見る目も変わってくる。

実は、1997年に当時大蔵省の財務官だった榊原英資さんが、タイから韓国まで東アジアの各国が通貨危機に陥った時に、日本が円でアジアファンドを作って、東アジアの通貨危機を救助しようとした。

この時はアメリカのローレンス・サマーズ財務副長官(当時)が断固反対をした。「日本がアジアを仕切ったのではアメリカの面目が丸つぶれだ。それはアメリカがやるのだ」と強烈に反対され、これは結局実らなかった。

しかし今アメリカは弱まっている。一極集中が終わろうとしているわけで、今のアメリカには反対する力もないし、そういう気持ちもない。

だから、アジアの復活に日本が取り組むことに障害はない。そして、それをやることでアジアという極を作っていく。

アジアという極を作れば、一方ではアジア経済圏を作ることになるし、アジアの安全保障もやることになる。

アメリカとの関係が日本にとって非常に大切であることに変わりはない。それは、親分・子分という関係ではないが、日米関係、日米同盟は非常に重要だ。

アメリカと日本の仲が良いということが、日本がアジアの中で色々な形で仕切ることができるための、大きな要素になっているのだ。

だから日本はアメリカとも仲良くしながら、アジアの国々といわば対等にアジアという極作りをやる。これこそが日本の自立だと僕は考えている。

何も、憲法を改正したり、核兵器を持ったりする必要は全くない。そんなことをすれば、逆にアジアの国々は日本を恐れると同時に嫌い、アジアという極を作るにはマイナスになるだろう。

日本は、今まさに自立するべき時期だ。そのチャンスの時であるのに、政治が何をやっているのかわからないのは残念だ。

「アメリカ新政権とアジアの関係」

2009年、アメリカに新しい政権ができる。

オバマ政権は経済重視であることは間違いない。何よりもアメリカ国内の大不況を何とか回復させなければならない。もう一つオバマ政権についてはっきりとしていることは、戦争はせずに世界の国々と話し合う、ということだ。

イラク戦争に失敗し、アメリカは再び戦争ができない国だということを、オバマ次期大統領は自覚していて、戦争はしない。イランとも、北朝鮮とも話し合う。そういう政策をオバマ政権は取る。

もしかすると、オバマ政権は、中国とも濃密な話し合いをするということになるかもしれない。

そうなると日本はやはり、アジアの再建、復活に取り組み、アジアの国々から信頼され、アメリカがアジアの国々と何かをやる時には日本を介さなければうまくいかない、という状況を作るべきだと思う。

アメリカが中国に接近する前に、日本はアメリカとのパイプを保ちつつ、アジアという極作りをやらなくてはいけない。そのために、中国やオーストラリア、インド、韓国といった国々を取り込むべきだ。

このような形で、今こそ日本は自立に向かう時なのである。

(以上、2009年、日本が「自立」チャンス を日経BPより引用)

冒頭、田原総一郎の名前をクリックすればウィキペディアに記されたテレビ東京時代の凄まじい仕事ぶりを目にしてド肝を抜かれる。政治権力に直接影響する唯一人のジャーナリストと称される所以だろうか。「ヤラセ的演出のドキュメンタリー」こそが田原の真髄だ。特に、水道橋博士が田原を評して「日本で初めてのAV男優である」ってのがスゴイ。視聴率のためならナンだってする男だった。

そんな田原は司会を務める元旦の「朝まで生テレビ」で発言を二転三転させたらしい。番組は最初のところしか見なかったのでアレなんだけれど、植草一秀氏のブログに詳細がエントリーされていた。

「朝まで生テレビ」に見る社会民主主義思考の再評価

「政治が何をやっているのかわからないのは残念だ」そう田原はコラムで書いている。しかし、混乱した政治をヤラセ的演出で視聴者に伝えることが田原本来の仕事なのだ。田原のコラムは朝生のカメレオン発言同様に場当たり的な思惑にすぎない。何をやっているのかわからないのは田原自身である。それにしてもトチ狂った田原の朝生を最後まで見ればよかった。なんたって日本で初めてのAV男優だからな。


日本的アノミー

2009-01-04 | weblog

アノミー概念を発見したのは「社会学の始祖」E・デュルケム(フランス人、1858~1917年)である。デュルケムがアノミー現象を発見したのは、自殺の研究を通じてであった。彼は、生活水準が急激に向上(劇落の場合だけではない)した場合にも自殺率が増加することを発見した。

なぜか。生活水準が急上昇すれば、それまで付き合っていた人たちとの連帯が立たれる。他方、上流社会の仲間入りを果たすのも容易ではない。成り上がりと烙印を押され、容易には、付き合ってくれない。かくして、どこにも所属できず、無連帯となる。連帯を失ったことで、狂的となり、ついには自殺する。

これがアノミー論の概略。このように生活環境の激変から発生するアノミーを「単純アノミー」と呼ぶ。その心的効果は「自分の居場所を見出せない」ことにもある。どうしてよいか途方にくれる。そして正常な人間が狂的以上に狂的となる。

アノミーには、この単純アノミーのほかに「急性アノミー」と呼ばれる概念がある。これは、信じきってきた人に裏切られたたり、信奉していた教義が否定されたときに発生するアノミーである。

急性アノミーが発生すれば、人間は冷静な判断ができなくなる。茫然自失。正常な人間が狂者よりもはるかに狂的となる。社会のルールが失われ、無規範となり、合理的意思決定ができなくなる。

精神分析学者のフロイトは、急性アノミー現象を、軍隊の上下関係の中に発見した、どんな激戦・苦戦に陥っても、指揮官が泰然としていれば、部下の兵隊はよく眠り、よく戦う。厳正な軍規が保持され、精強な部隊であり続ける。しかし、指揮官が慌てふためいたらどうなるか。急性アノミー現象が発生し、部隊は迷走。あっという間に崩壊する。

ヒトラーはこれをローマ教会に見た。ローマ・カトリックは、なぜ1500年以上も世界最大の宗派たりえるのか。それは、ローマ教会が絶対に教義の過ちを認めないからである。これが世界最大の教団でありえた理由であるとヒトラーは説明する。

かくて、急性アノミー理論は、別名「ヒトラー・フロイトの定理」とも言う。この定理を換言すれば、こうなる。カリスマの保持者は絶対にカリスマを手放してはならない。傷つけてもならない。もしカリスマが傷つけば、集団に絶大な影響が及ぶ。もしカリスマを失えば、集団は崩壊する。筆者が、フルシチョフによるスターリン批判を踏まえ、昭和55年(1980年)、「ソビエト帝国の崩壊」(光文社)を著したのも、実は「急性アノミー理論」によるのである。

(以上、小室直樹著 「日本国民に告ぐ」より引用)

13年前に出版された上記の本から小室氏は戦後、米国の占領政策によって日本がアノミー(無規範、小室センセイは意味を広めて無連帯としている)状態に陥ったとして自虐史観、反日史観を批判、日本人としての誇りを取り戻せ、と悲憤する。この本が出版された後、「日本的アノミー」が保守論陣の間で流行った。

GHQの戦後占領政策には日本人の持つ集団性を基盤とした軍国主義の近代国家体制を徹底的に解体して米国の自由と民主主義という規範を植え付けることが目的としてあった。しかし、欧米の確立した個人主義に基づいた自由は、そうした背景のない日本人には責任を伴わないナニをしてもいい自由となってしまった。つまりは日本人にとって自由や民主主義はどうにも不安定で居心地の悪いものなのだ。

昨年、日本的アノミーを惹起した米国がサブプライムローンに端を発した金融危機による世界不況を起こし、米国の自由そのものが根底から揺らいだ。アノミー理論の立場からすれば今年の日本は深刻な不況に相応して不合理な社会病理現象が起きることは不可避である。不況からの脱出は第一義ではあるが社会の病的側面への注視も必要だろう。


30歳の保健体育

2009-01-03 | weblog

脱・魔法使い指南書? 「30歳の保健体育」

学生時代にはじめて行った合コンが、男6人女5人という絶妙な人数バランスで、終わってみれば 一人だけ連絡先も交換できずあぶれていたのが自分だったことに気づいたときの衝撃と切なさわかっていただけますでしょうか。というような、非モテ街道デコトラ爆走中の一迅社ポストメディア編集部編集Hでございます。言ってて哀しくなってきた。

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そんなわたしのようなトゥーシャイシャイボーイにとって、やれクリスマスだバレンタインデーだのに代表されるような「カップルのためのイベント」というのは、近づいてくるたびになにやら俳句のひとつでも捻りたくなるような寂しいものではあります。

でも、やっぱりそんなイベントを楽しみたいじゃないですか。
好きな女の子と手を繋いだりしたいじゃないですか。
でもって 究極的には一晩をともにしたいわけじゃないですか。

そんな切実な思いから生まれたのがコレ、「30歳の保健体育」です。

なんと申しますか、オクテの男性の方々というのは、真面目で純粋な方が多いんだと思うんです。

『性経験のないまま30歳を迎えると、魔法使いになれる』と言います。それだけ珍しい、ということの喩えなのだと思いますが、しかしですね、例えば男子校出身で女の子と話をする機会がなかったとか、職場も男だらけで出会いがないとか、そういう人は決して少なくないと思うのですよ。

でも、たとえ魔法使いであったとしても、仮にそこまでいかないまでもちょっと「性経験がない」ことを言いづらい年齢であったとしても、決して遅くはない!まだ諦めちゃダメ!というのがこの本の趣旨です。

で、ですね。 昔、相変わらずモテない線を特急モテない号に乗って順調にかっとばしていたとき、ふと思ったことがあったんですよ。 それはですね、「もしうまく彼女ができてお付き合いが始まって、いざはじめての夜を迎えることになったらどうしよう?」 ということでした。

なにが「どうしよう」なのかって、「やり方」がわからないんですよ。

さあそういう雰囲気になりました、といったところで、どうしたらいいのか、そしてどういうふうにことを進めていったらいいのかさっぱりわからない。 アダルトビデオなんかだと肝心な部分にはモザイクがかかってますからね、目を皿のようにしても、逆に目を細めて見ても (そうするとモザイクが消えて見えるとまことしやかな噂がありました)、どうなっているのかはわからないわけです。

だからと言って、友人知人に「どうやってやるのか」とはちょっと聞きづらい年齢ではありましたし、そういうことになったらどうしようかと本気で心配する夜が続きました。相手いないのに。

であれば、そんな悩みも解決してしまおう!ということで、「エッチの具体的なやり方」も多彩なイラストを使って解説してしまいます。本格的なハウツー本はちょっと敷居が高くて読みづらい、といった方でも、完璧に初心者向きに、なおかつ生々しさもなくソフトに書かれておりますので、特に構える必要なく読めると思います。

しかしこうしてまとめてみると、この『30歳の保健体育』はものすごく自分の経験に基づいて作られてるんだなあとなんか改めて実感しました。 そしてなぜかちょっとだけ哀しくなりました。

どうですか、いっしょに幸せな日々を掴みませんか。

一迅社 ポストメディア編集部編集 H

(以上、アキバBlogより引用)

別に自慢するワケじゃないが、太った中年はPCやインターネットについて疎い。どんどん進化するサービス機能を十全に把握できないままでいる。しかーし、年齢的に性欲の衰えは隠せないものの、学習意欲はまだまだ健在だ。リニューアルしたはてなソーシャルブックマークを学習していたらなぜか上記アキバBlogのエントリー記事に辿り着いた。

「30歳の保健体育」は今、非常に売れていて、その火付け役になったのが上記の紹介文らしい。なるほどアマゾンのブックレビューに比べて非常に面白く書かれている。たぶんポストメディア編集部編集 H氏はワザとオクテ童貞だったと装っている、どうだ、ズボシだろ。Hよ、本当は経験豊富なスキモノのテクニシャンだろーが。

ただ、最後に「どうですか、いっしょに幸せな日々を掴みませんか。」といわれてもなぁ、オクテ童貞君は正直困ってしまうのではないだろうか。SEX入門書を読んだだけでは幸せにはなれない。要は実践経験だけがSEXの幸せを得る唯一の方法だ。実践するチャンスがないのでオクテ童貞君なワケだから、そんな彼らには「黙ってソープへ行け」とだけ言えばいい。それしかないからな。


危険な年越し

2009-01-02 | weblog

フィリピンの年越しは花火と爆竹でスタートして新年を迎えてる。そして朝のTVでは花火と爆竹による負傷者や火災、ときには死者も出る狂気の沙汰のニュースが毎年報道される。政府が自粛を呼びかけてもヤメることはない。誰も止められない。

フィリピン・マニラ 大晦日の花火

最後に花火が打ち上がるところはまるでクーデターの市街戦が勃発しているみたいだ。その昔、マルコス独裁政権を打ち砕いたピープルパワーによる無血革命の興奮をもう一度なのか。銃社会だからドサクサに紛れ、酔っ払って発砲しているヤツも絶対にいるぞ。

フィリピンはキリスト教国家なのに花火を上げ、爆竹を鳴らすのは、悪霊を追い払う華僑文化の影響だろうか。それにしても傍から見ればマフィアの抗争、暗黒社会と同じだ。身の危険さえ感じる。フィリピンのスリリングな年越しに比べ、仏陀の懐で育った日本人は年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞いて過ごす。なんと平和なことよ。

フィリピンと日本の文化的差異について感慨に耽っていたら

火災で59人死亡、邦人4人負傷 バンコクの高級クラブ(共同通信) - goo ニュース

バンコクでクラブ火災、58人死亡 邦人4人負傷、新年ショー終了後

タイの首都バンコク中心部にある高級ナイトクラブ、サンティカで12月31日深夜、新年カウントダウンのショーの最中に火災が発生、保健省によると59人が死亡、212人が負傷した。バンコクの日本大使館によると、負傷者に4人の日本人男性が含まれている。うち1人は重傷。4人のうち、2人はバンコク在住者、2人は日本からの観光客。重傷は東京都在住の男性(38)という。

新年早々、思わぬ盲点。タイ中毒の日本人男性(タイ中オヤジ)にしてやられた。