太った中年

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官僚主導

2009-01-14 | weblog

(政治主導)民主党の政治主導構想について

民主党が政権交代して何をするのかが明らかになるのはいいことだ。

自民党と民主党は、官主導から政治主導へ、を大いに競い合えばいい。

民主党は、政府に国会議員100人を送り込むようだ。この100人が霞ヶ関に取り込まれない担保をどうするのか。

100人の国会議員を入れて霞が関を主導しようというシナリオだが、民主党では5回生以上の議員が30人前後しかおらず、閣僚、副大臣、政務官未経験の民主党議員が政府に入ることになる。たぶん、霞ヶ関はマン・ツー・マンで議員に担当官僚をはりつけ、官僚相互に情報交換して、綿密なシナリオに基づき、コントロールしようとするだろう。

官邸入りする政治家が巧妙な官邸官僚の「クチコミ」で、お互いに疑心暗鬼になって、バラバラにさせられることはよくあることだ。同じような分断工作が100人単位で起こると考えたほうがいいだろう。そして、「局単位の族議員化」現象を起こし、そのことをマスコミに批判させることだろう。

ポイントは、自民党国家戦略本部の構想にある100人単位の国家戦略スタッフの政治任用だ。政府入りする100人の国家議員を支える自前のスタッフがいなければ、政治主導は成功しないだろう。

100人の国会議員が団結するには、政権構想が重要だ。

しかし、民主党が、政権準備として、政権構想を具体的に詰めて行けば、いろいろな矛盾がでてくるだろう。その矛盾に民意が気付かないうちに、政権交代を、というのが「まずは政権を取る方が大事」との発言の本音なのだろう。しかし、その結果、官主導政治は決して変わらないということになるだろう。

その意味で、政府・与党は、道州制を軸にした「21世紀版ニューディール政策、ニューディール連合」の政権構想を早期に取りまとめ、民主党に政権構想を督促させることを迫るべきである。

(以上、中川秀直”トゥデイズアイ”より無断転載)

トゥデイズアイは随分長い間見ているが、このようなエントリー記事は初めてだ。「小沢民主党による政治主導のシナリオは官僚に取り込まれる」、そうリアルに官僚主導の実態を分析した。「100人が霞ヶ関に取り込まれない担保」とは経験不足の民主党議員の資質だから、「民主党なんかにできるわけねぇよ」と露骨に言い放ったようなものだ。本人は高みの見物といったところか。さらに、同じ派閥で犬猿の仲と言われる官僚出身の町村清和会会長への歪んだ当て付けもあるだろう。この記事は面白かった。