美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

『友へ』

2014年11月09日 22時07分31秒 | 雑感ノート
裾花中学校、長崎です。

共に子ども達のために、図工美術の未来のために、力を尽くして頑張ってきた15年来の仲間が亡くなった。

このブログの中でも、何度か名前が出てきたことのある、N先生が亡くなった。


いつもいつも、大きな理想を追い求めて、でもそれを実現させてしまう、すごい男だった。
彼がいなければ、私がアートプロジェクトに関わることはなかっただろうし、こうして図工美術のために、何かアクションをおこそうと考えることもなかったはずだ。


彼とは、お酒を飲みながら何時間も語り合った。
一緒に創り出そうと,夢を,未来を語りあった。
楽しかった。


いつかまた,同じ目標のために,一緒に夢を見ることができると思ってた。


ここ数年は新たなステージを模索して,よりグローバルな視野で,教育界だけでなく美術そのものの未来を見据えて活動していたように思う。



N先生。

まだ気持ちの整理がつきません。

力は及ばないけれど、でも、あなたの遺志は継ぐから。

それは残された,私たちの務めです。

N先生にもらったもの。

たくさんの思い。

忘れない。

忘れないよ。


MY ジャポニスム ~金地を生かした屏風作り~

2014年11月07日 17時17分56秒 | 裾花中 美術の授業の時間です
長崎です。

現在取り組んでいる3年生の題材は,『MYジャポニスム』
屏風絵作りです。

導入は,ゴッホの生涯とその作品を鑑賞することで,ジャポニスムについて学びました。
そして,主に江戸時代の浮世絵や屏風絵,掛け軸などの題材からヒントを得て,下描きをします。

それをカーボン紙で金地の用紙に転写。
着色をしていきます。



3年生は修学旅行も経験し,仏像の切り絵を行っているので,日本文化の良さがスッと入っていきますね。

あれもこれも,といろいろなモチーフを組み合わせたくなる生徒もいるのですが,「何も描かれていない空間があるからこそ,そこに空気を感じるんだよ-」…みたいなところが,題材の大きなねらいです。
毎年,できあがった作品がすばらしく,みんな大事そうに持って帰る姿が印象的です。

さあ,今年はどんな作品ができあがるかな(*^_^*)?

支会巡回展

2014年11月06日 21時34分36秒 | 長野県美術教育研究会
長崎です。

今週、本校に支会図工美術作品巡回展が回ってきています。
犀北支会の十数校、各校選抜の作品を、1週間ずつ巡回していく展覧会です。


長野市でも、だんだん少なくなってきている巡回展ではありますが、大上段に構えず、各校の普段の授業での作品が集まるので、とても楽しく鑑賞することができます。

クラス1点、必ず賞状がもらえる、というのもいいですよね。

準備はなかなか大変ですが、図工美術への先生方の想いを感じます。


本校ではこんな感じに,図書館前の廊下に展示しています。

今日は参観日! 保護者のみなさんにも見ていただけそうです。

音楽会ステージバック 飾り付けの舞台裏

2014年11月04日 17時19分42秒 | 裾花中 美術部だより
長崎です。

しばらくご無沙汰してしまいました…。

今日は,音楽会の時のステージバックを,どんなふうに飾っているのかをお見せしたいと思います。
音楽会当日,美術部は現地に直接集合してステージのセッティングの前にすべて飾り終えなければなりません。

そこで,縦に全部で8本に分かれているものを,前日までに2本ずつ先につないでおきます。
裏から,PPテープという透明なテープを貼ります。
なぜPPテープかというと,これはまた片付けの時にはがしてもとの形にして学校に持ち帰るためです。

美術部では,剥がれては困るものにはガムテープ。
剥がせたほうがよいものにはPPテープ,と使い分けています。

さて当日の朝,楽屋口から入ったところで2本と2本をつなぎ,左右で2つにします。(片方4メートルです)

写真には,ガムテープの跡が見えますが,これはまだ1本ずつになっているときに,はじに最初に全部貼っておいたものです。

これをステージに運び,真ん中をあわせて貼ります。
ここで初めて,大きな一枚のステージバックになるわけです

それを,パネルに画鋲で張ります。

あとは,大道具さんの指示で,機械で掲げてしまえば完成!!


片付けは,これの反対にはずしていけば,OK(*^_^*)!