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美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

幼児教育こそ,図工美術教育の原点

2014年08月29日 18時10分01秒 | 長野県美術教育研究会
裾花中学校,長崎です。

行ってきました。飯山市常盤保育園!

今回もまた,子どもたちのすばらしさ,そして保育園の先生方のすばらしさを実感しました。


前回の事前授業をバージョンアップしたかたちの保育(授業)でした。
たんけんやま,という想像上の場所を,やまのかみさまからのお願いをうけて,たのしいところに変身させていく,というものです。


場の設定がとにかく見事!
遊戯室のステージをうまく使い,子どもたちの目線があらゆる方向に向いても,描ける場が用意されていました。
また,今回は平面の模造紙が立った,というだけでない世界の広がりも演出されていました。


それがこちらのトンネル。
天井はトレーシングペーパーで,透ける素材。
床面は黒い画用紙でした。

こうした立体的に変化のある場作りがされていました。

切り株の踏み台。
水筒をかける木。
なども,この世界をつくる細かな配慮でした。

私は今回,特に保育士さんの声がけに感動しました。

ともすれば興味があちこちに移っていってしまう子どもに対して,常に共感しながら,「へびをかこうっと」と言う子には『へびさんのお友だちはいますか?』。
太陽を描いている子には,『今日はいいお天気ですね~』などなど,さりげなく次の活動につながる,世界を広げていく,そんな声がけをしておられました。


あの空間は,たんけんやまの頂上として子どもたちの創造力をかきたてるものになっていましたが,それ以上に,保育士の先生方の発する“ことば”が,子どもたちをふんわりと包むことで,子どもたちにとってはあの場が,現実のものになっていたのだと思います。


私たち図工美術の教師は,場の設定や教材の吟味ばかりを研究の話題にしていないだろうか。


私たち図工美術の教師は,実際の授業の時間の中でどれだけ子どもたちに寄り添えているだろうか。



いやぁ,保育園幼稚園の先生方はスゴイ!!
今回もたいへん勉強になりました!!
ありがとうございました!!



事前授業の記事はコチラ↓

・保育園の先生はスゴイ!!



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