西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

付替え道路工事再開194日目

2017-05-25 21:11:38 | 石木ダム
今朝は7時10分に、県職員2人と業者5人が現場に入った。



石木ダム建設現場は里山に囲まれていて、車や重機を搬入するための道路は現在1ヶ所しかないが、人が入れる道は無数にある。

その中でも一番楽な進入口である浦川内から入ったらしい。この出入り口前では、行かせまいとする地権者側と入ろうとする県・業者とで激しく対立してきた。

この出入り口のすぐそばには、新興住宅地があり他所から引っ越して来た家族もいる。そのため、こうばる住民が長年にわたってダム建設に反対し続けていることを知らない人も多い。

住宅地の近くで騒動があるのは困るので、この出入り口からは出入りしないで欲しいと申し出があり、県も申し出を受けたはずだった。

しかし、今朝はその浦川内から入ったのだ。 地権者のみなさんは地域住民との約束だから入るはずはないと、見張りもしていなかったのだ。いつものことながら、汚いやり方だ。


22日には警察まで呼んで工事を続行しようとしていた、新たな現場への道づくりは中断したままになっている。



今日はその工事の続きをやるのだと思っていたら、里山の中腹にある監視カメラの点検や現場内の道作りをやっている。





何だかおかしい。

先日の「河川工事を勝手にやっていいのか」という抗議には、「我々が河川管理者だからいいのだ」と建設課長は答えたのだ。

しかし、取材に行ったマスコミにダム事務所所長は「河川敷から現場まで5メートル幅の進入路を作る。川には水が流れるようにコンクリートの土管を敷き、その上を車が通れるようにする。書類が揃ったら工事を進める。」と言ったらしい。

やはり22日の工事は、申請もせず勝手にやっていたのだ。

河川法第26条では河川区域内の土地で新たな工作物を作るときには、河川管理者の許可が必要となっているし、第27条では河川区域内の掘削や盛土をする場合でも管理者の許可が必要だとなっている。

つまり、県は河川管理者かもしれないが工事をするのは業者なので、業者が許可申請書を出して県から許可を受ける必要があるのだ。

それをやらずに工事をやっていたということだろう。

許可が出るのはいつ頃なのか?

新しい現場への道路工事の再開が延びればいいな~。

そうすれば地権者のみなさんもつかの間の休息ができるだろう。

現場の中にある電柱にはアオサギが止まっている。




工事再開が延びることを願いながら、みなさんと一緒に座り込みを続けた。