さて、季節はすっかり夏本番。
今回訪れるのは再びの信州・白馬です!
数年前は8月のお盆の頃に訪れましたが、今回は7月の初夏の訪問。
栂池自然園では高山植物が一斉に咲き始める時期とのこと。
前回とは違った風景が見られるのではと楽しみです。
それでは、さっそくお手軽山歩きとまいりましょう!
ところが!
ベコ 「あちゃー、痛恨のドン曇りだべこ!」
梅雨明け宣言はまだですが、怪しい雲行きが心配。
いきなり出鼻を挫かれてしまいました。
前回はきれいに見えた白馬三山もすっかり雲隠れ。
ちょっと残念ですが、元気よくハイキング開始です!
ベコ 「めげずに出発だべこ!」
とはいえ、歩き始めると周囲は豊かな新緑でいっぱい。
おー、鮮やかな緑です。
一斉に吹き出した新緑が気持ちいいですね!
ここら辺はすでに標高1,900mほど。
蒸し暑い麓とは異なり空気も爽やか。
ハイカーの皆さんも元気よく木道を進みます。
そんな湿原にはちらほらと白い花が。
むむむ、この植物は…
そう、ワタスゲです!
ちょうど今は高山植物のワタスゲの季節だったのです。
栂池自然園の「ワタスゲ湿原」の名前にもありますが、これがそのワタスゲだったのですね。
一方、これは…
ニッコウキスゲではありませんか!
なるほど、栂池高原もニッコウキスゲの生息地だったのです。
こちらの小さな黄色の花はミヤマキンポウゲ。
可憐ですね〜。
鮮やかな紫色はヒオウギアヤメだとか。
なるほど、この時期には色々な高山植物が花開くのですね。
栂池自然園のサイトにある「植物図鑑」で名前を確認しながら歩きます。
そんななか、あちこちに咲いていたのがこれ!
おおっ、いったい何でしょうか?
特徴的な形をしたこの植物はコバイケイソウ。
ひゃー、もこもこですね。
しかも、この年は数年に一度の当たり年なのだとか。
あっちを見てもこっちを見ても、コバイケイソウだらけだったのです!
いやー、びっくりですね。
ところが、コバイケイソウだけは栂池自然園の植物図鑑に載っていませんでした。
不思議です…。
さて、それはさておき、高山植物を観察しながら徐々に高度が上がってきた模様。
引き続き栂池自然園を進みましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
栂池自然園(1)
栂池高原は何回か訪れていますが、初夏は初めて。訪れたのは昨年ですが、ちょうど高山植物が咲き始める頃で期待が膨らみました。
訪れてみると、ワタスゲとコバイケイソウはまさに見ごろ。特にコバイケイソウは数年に一度の当たり年だったそうで、あっちもこっちもコバイケイソウだらけでした。
一方、ワタスゲ湿原の名前にもあるワタスゲもあちこちに。初めて見ましたが、なるほどたしかにワタのような特徴的な花でした。栂池自然園のサイトにある「植物図鑑」を参考に名前を確認できます。
そんな栂池自然園は、長野県小谷村の栂池高原にある湿原。標高1,900mに位置し、白馬乗鞍岳の火山活動により生まれた高層湿原とのこと。
周囲は白馬連峰に囲まれ、美しい高原の緑と夏でも残雪の見れる山肌のコントラストに感動します。が、この日はあいにくのドン曇り。残念ながら白馬連峰の勇姿はおあずけとなりました。
自然園は大きく3つの湿原から成り立っており、それぞれ異なる植生を楽しめます。3つの湿原を過ぎると、最後は白馬三山を望む展望湿原に到着しますが、今回は時間がないため展望湿原はパス。
ふもとから展望湿原まで往復すると、時間にして5時間ほど。展望湿原をパスして、3つの湿原だけであれば3時間程度で回れます。
なお、ふもとから自然園まではロープウェイとゴンドラを乗り継いで約40分ほど。料金は自然園の入園料も含めて往復で3,700円。けっこうな値段ですが、一気に1,900mまで上昇するので途中の絶景も楽しめます。