昨年訪れた猛暑の山形紀行もいよいよ最終回。
大混雑の加茂水族館を命からがら脱出して、やってきたのは湯殿山。
出羽三山の巡礼の最後を締めくくります。
振り返ってみれば…
羽黒山で現世の幸せを祈り、
月山で極楽往生を祈り、
旅の最後に、ここ湯殿山神社で、いよいよ未来へ向けて生まれ変わりを祈るのです!
お天気は快晴。
夏の青空に朱色の鳥居が映えてますなー。
堂々とした立派な鳥居に背筋もシャキッとします。
うん、よく見ると「出羽三山神社奥宮」と書かれています。
いよいよ、ベコも生まれ変わりです!
といいながら、実は本殿はまだもうちょっと先。
ここから参拝バスに乗って、本殿近くまで移動するのです。
すると…
見渡せば、周囲はすっかり森の中。
緑豊かな谷あいです。
いやー、深呼吸したくなります。
よく見ると、先ほどの朱塗りの鳥居があんなところに!
分かりますかね?
かなり山奥に入ってきたようです。
さあ、それではここが本殿への入口。
いよいよ、生まれ変わりの神事を行います。
がっ!!
実は、湯殿山神社には「語るなかれ、聞くなかれ」との言い伝えがあり、ここで見たことを人に話したり、聞いたりしてはならないのです!
ということで、ここから先は撮影禁止。
残念ながらご紹介できないのです。
いやー、なんともあっけない幕切れですが、解説は<ベコたびinformation>にてご確認を。
いずれにしても、ついに生まれ変わりを果たしたベコ。
想定外の猛暑にフラフラになりながらも、なんとか出羽三山の巡礼を完了。
満願成就です。
それでは最後に「おくのほそ道」から芭蕉の句をご紹介。
語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな
なるほど、ここでも語るなかれが貫かれていました。
さあ、旅の終わりに「おまけ」です。
今回、宿泊した宿の食事をサクッとご紹介。
お世話になったのはあつみ温泉の宿。
清潔感のある温泉ホテルで、のんびり過ごすことができました。
夕食は会席料理で味もまずまず。
お、これは見た目も華やかな夕食ですね。
さっぱりした味わいで、湯あがりにゆっくりいただきました。
これは別の日の夕食。
一品一品、堪能させていただきました。
日によってメニューも変わり、毎日楽しみです。
油断すると食べ過ぎるので要注意。
さて、一方こちらは朝食バイキング。
お皿に取りすぎないよう注意です。
お腹いっぱい食べて、エネルギーも満タン。
ということで、
ちょっと遠い山形ですが、豊かな自然にしばしば感嘆。
皆さんも、ぜひ訪れてみてはと思います。
今回はお留守番だったベコには、出羽三山のお札がお土産。
お札が二つしかないのは、月山神社にお参りできなかったため。
でも、羽黒山の三山合祀殿のお札があればバッチリです。
それでは、再び山形駅からのんびり帰ることにいたしましょう!
おわり
<ベコたびinformation>
湯殿山神社
出羽三山の「奥の院」とされ、最後に巡礼するのが湯殿山。羽黒山・月山を巡礼したのち、大日如来が宿る湯殿山で来世に向けて再生するという、「未来」への生まれ変わりを祈る山。
湯殿山の標高は1,500mで、周囲は全山これ緑。当日は快晴のお天気もあってホントに緑の眩しい山でした。そんな湯殿山にある最終ゴールの湯殿山神社は、標高1,100mあたりの中腹にあります。
ただ、湯殿山神社については「語るなかれ、聞くなかれ」と言い伝えられており、そこで見たことは人に話してはいけないのだそうです。 そのため写真撮影も禁止なのですが、衝撃の体験ができますので、興味のある方はぜひご訪問を。
と言いながら、帰宅してから気がついたのですが、なんと湯殿山神社のホームページにすべて紹介されているではありませんか。しかも写真入りで!あっけない感じでしたが、実際に訪れる方は事前に知らない方が楽しめると思います。
そんな湯殿山神社へのアクセスは、山形自動車道から国道112号線へ進み、そこから湯殿山有料道路へ入ります。細い山道をクネクネ走りながら朱色の大鳥居に到着。
大鳥居からは15分おきに参拝バスが神社本宮まで出ています。本宮まではバスで5分程度。歩いても行ける距離で、中には歩く参拝客もチラホラ。ただ、急な山道を登ることになるのでかなりハードと思います。