イタリア・トスカーナのオルチャ渓谷で絶景ドライブ中のベコ。
有名なピエンツァの町にやってきました。
ローマ教皇のピウス2世が理想郷を作ろうと建設した都市。
ここも中世の雰囲気が味わえる素敵な町です。
うん、なかなかいい感じですね。
メインストリートには小さなお店が並んでました。
店先をのぞきながらブラブラ散歩です。
ところで、ピエンツァの町はこう見えて実はかなり小さな町です。
その小ささは特筆モノ。
なんと町の端から端まで10分もあれば歩ける距離です。
夏場のピークシーズンには観光客が大挙して押し寄せ、押すな押すなの大混雑になるのだとか。
しかし、いまは問題なし。
中世の町並みを静かに味わうことができます。
これは町の中心ピウス2世広場にある大聖堂。
小さな広場なので、カメラのフレームに収まりません。
一方こちらは時計台のある市庁舎の建物。
メインストリートから脇道の路地に入ってさらに歩きます。
ふむふむ
ふむふむ
おしゃれな扉が並んでいました。
細い路地には意外な景色がいろいろ。
そんな路地をうろうろしていたら、明るい通りに出ました。
うん、これはなかなかいい雰囲気です。
モダンな建物ですね。
ピエンツァは、これまで見てきた町よりもゆったりと時間が流れている感じ。
建物の壁が明るいのも、影響しているのかもしれません。
玄関先のお花もキラキラ輝いています。
そして路地はさらに続きます。
味わい深い建物です。
観光客もほとんどいません。
そんな路地裏を歩いていると、城壁沿いに出る小道がありました。
アーチをくぐって階段を下りてみます。
すると…
おー!!
ここ、これは!!
ひょえー!
ひょえー!
ひょえー!
なんと、そこはオルチャ渓谷を一望できる素晴らしい展望台だったのです。
観光客も驚異の絶景に見入ってます。
いやー、世界にはこんな感動的な風景があるのですね。
ほー
はー
ふー
これには言葉もありません。
ちょっとズームアップしてみましょう。
糸杉の並木が印象的です。
どこまでも続く緑の丘陵地。
その上には一軒家がポツポツと。
一軒家の隣にはポツンと一本の木も。
さきほどのSP146号線に負けず劣らずの絶景ですね。
特に印象的なのが、緑の丘にかかる光の陰影。
不思議な色合いを醸し出しています。
まるで、北海道に生息するマリモのようです。
モフモフ感がいっぱいです。
雲の動きに合わせて陰影も動くため、見ていて飽きないのです。
いやー、ピエンツァでオルチャ渓谷の全景を堪能しました。
まさに絶景の展望台。
何をおいても必見のスポットですね!
さあ、感動冷めやらぬベコですが、さらにオルチャ渓谷を進みましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
ピエンツァ Pienza
オルチャ渓谷の北東部に位置する小さな町。やはり小高い丘の上に築かれた古い町で、オルチャ渓谷観光といえばピエンツァが拠点のひとつになります。オルチャ渓谷の展望台にふさわしく、感動の絶景は見逃せません。
町の起源はやはり紀元前とのことですが、15世紀にピエンツァ出身のローマ教皇ピウス2世が、自らの故郷を理想郷に作りかえようとしたのが大きな転換点。狭い町にもかかわらず、宮殿や広場、大聖堂などを築き、今日に残る町を作り上げたのです。
とはいえ、見るべき建築物としてはピッコロミーニ宮殿くらい。そこから見えるオルチャ渓谷の風景は必見とのこと。しかし、当日訪れた時はすでに閉館で、残念ながら見逃しました。
こじんまりした町並みは静かだけれど不思議な華やかさがあり、今回の旅行で訪れた町の中でもっともお気に入りの町となりました。ほぼ平坦な土地で歩きやすい町です。
なお、町のメインストリートにあるお店はほんの少し。トスカーナ名産で有名なペコリーノチーズのお店もあり、手頃なサイズにカットして真空パックしてくれます。