聞くともなく聞こえてきた電車内二人の会話、人生経験の豊富そうな女性たちだ。曰く、「人間、どうせいつかは死ぬんでしよ。やりたいことをやっておかないと！ お金を惜しんで悔いを残すなんて、そんな人生は送りたくないわねぇ」と。思わず相槌を打ちたくなったが、抑えた。加えてもう一つ、「それ、やったことないから無理、できないわッ」と言う相手に対して、くだんの女性が、「やってみんとわかんないでしょ、まず、やってみることよね。やれるやれないはやってみたらわかること。やれなかったら、もういちどチャレンジすればいいのよ。かんたんな話じゃない！」と。たった一駅間に聞こえた3分足らずの会話だったがバンバンと胸に響き、勇気をもらった気分だ。過去のブログにも記したことがあるが、「未来は後ろ」（例：10年後の…）に、「過去は前」（例：3年前に…）なのだ。つまり、人は後ずさりしながら短くて長い人生を送っているの意味が隠されている。一歩一歩見えない未来に対して後ずさりしながら進んでいるのだ。すってんころりと転ばぬように慎重に慎重を重ねて進むことで失敗は少ない。ただ、想定外の景色や思いがけない果実は得られないかもだ。一方、大胆に転びも覚悟の上の幅広ステップで後ずさりしたら新天地、新フィールドへ飛び出す可能性が生じてくる、運も味方にだ。きょうの楽しかったことは、○文藝春秋6月号の読了率84%まで進行させたこと、○Netflix配信『アイス・ロード』（米2021）地下に閉じ込められた26人の命を救うため巨大トラックで危険な氷の道を走り抜けるドライバーの戦いを描いた作品。○出来上がりハンバーグ、ウマかったことだ。（11,600歩）
