歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

桃太郎⑳-3(一家和楽の秘訣)

2009年06月07日 | 桃太郎
桃太郎⑳-3(一家和楽の秘訣)

ある所に、内輪ゲンカの絶えないA家と、
平和そのもののB家とが隣接していた。

ケンカの絶えないA家の主人は、
隣はどうして仲よくやっているのか
不思議でたまらず、
ある日、B家を訪ねて懇願した。

「ご承知のとおり、私の家はケンカが絶えず
 困っております。
 お宅はみなさん仲よくやっておられますが、
 なにか秘訣でもあるのでしょうか。
 一家和楽の方法があったら、
 どうか教えていただきたい」

「それはそれは、
 別にこれといった秘訣などございません。
 ただお宅さまは、善人さまばかりの
 お集まりだからでありましょう。
 私の家は悪人ばかりがそろっていますので、
 ケンカにはならないのです。
 ただそれだけのことです」
 
てっきり皮肉られているのだと、
A家の主人は激怒して、
「そんなばかな!!」
と、言おうとしたとき、B家の奥で大きな音がした。
どうも皿かお茶碗でも割ったようである。

「お母さん、申し訳ありませんでした。
 私が足元を確かめずにおりましたので、
 大事なお茶碗をこわしてしまいました。
 私が悪うございました。お許しください」
心から詫びている、お嫁さんの声がする。

「いやいや、おまえが悪かったのではありません。
 先ほどから始末しようしようと思いながら横着して、
 そんなところに置いた私が悪かったのです。
 すまんことをいたしました」
と、続いて姑さんの声が聞こえてきた。

「なるほど、この家の人たちは、みんな悪人ばかりだ。
 ケンカにならぬ理由がわかった」
A家の主人は感心して帰ったという。

「謗るまじ たとえ咎ある 人なりと
    我が過ちは それに勝れり」
  (光に向かって100の花束より)

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1 コメント

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初めてまして (あやち)
2009-06-08 17:33:05
お恥ずかしながら
どのポイントでB家が悪人ばかりであると合点されたのかがよくわかりません…

姑が始末する手間を省くため嫁に茶碗を割らせたから?
二人とも本心と違う事を言っている?

興ざめさせてしまったら申し訳ありませんが
解説をm(_ _)m
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