バリん子U・エ・Uブログ

趣味、幸せ探し! 毎日、小さな幸せを見つけては、ご機嫌にハイテンションに生きているMダックスです。

お耳が聞こえなくなった頃のこと

2013-02-23 23:32:55 | MANOのひとりごと
バリちゃんと遊ぶのはとても楽しいです
バリちゃんのお耳が聞こえなくなった時は、バリちゃんもわたしもとまどいました。それまで、ピッタリあっていた二人の息が微妙に合わなくなって、しょんぼりした気分になることもありました
もちろん、仲良しさんな二人なので相手に腹を立てることはなく、意思を伝え合おうとお互いに気づかいながら努力しました
でも、やっぱり寂しくってつまんなかったです
一緒に遊ぶ時に、
わたしはバリちゃんに話しかけるのをやめ、バリちゃんもぷみぷみ語を喋るのをやめました。
そんなとき、家族1に言われました。
「どうして、バリちゃんに話しかけてあげないの。かわいそうだよ。聞こえなくても、話しかけてもらってるのはわかるよ。」
ショックでした。反省して、その日からまた、バリちゃんにいっぱい話しかけるようにしました。


あれから、1年以上が経ちました。
バリちゃんとの遊び方はお耳が聞こえていた頃とは違いますが、二人の息はピッタリ合っています。
毎日、楽しく一緒に遊んでいます。
バリちゃんのぷみぷみ語も復活しています。


多分、今の私たちを見て、お耳の悪い犬と飼い主だとわかる人はいないと思います。
ちょっと、わがままな犬にみえているかもしれませんけど
本当はお耳がよく聞こえないのに飼い主の意志をくんで行動するスーパーよい子なのにね

宮沢賢治 なめとこ山の熊

2013-02-23 02:05:29 | MANOのひとりごと
母親とやっと一歳になるかならないような子熊と二匹ちょうど人が額に手をあてて遠くを眺めるといったふうに淡い六日の月光の中を向うの谷をしげしげ見つめているのにあった。
小熊が甘えるように言ったのだ。
「どうしても雪だよ、おっかさん谷のこっち側だけ白くなっているんだもの。どうしても雪だよ。おっかさん」
 すると母親の熊はまだしげしげ見つめていたがやっと言った。
「雪でないよ、あすこへだけ降るはずがないんだもの」
 子熊はまた言った。
「だから溶けないで残ったのでしょう」
「いいえ、おっかさんはあざみの芽を見に昨日あすこを通ったばかりです」
 しばらくたって子熊が言った。
「雪でなけぁ霜だねえ。きっとそうだ」
「おかあさまはわかったよ、あれねえ、ひきざくらの花」
「なぁんだ、ひきざくらの花だい。僕知ってるよ」
「いいえ、お前まだ見たことありません」
「知ってるよ、僕この前とって来たもの」
「いいえ、あれひきざくらでありません、お前とって来たのきささげの花でしょう」
「そうだろうか」子熊はとぼけたように答えました。

「○○って、□□でいいよね?」
「ふん」

「××は、△△するんだったかな?」
「う~む。」

「◇◇しちゃったぁ?!」
「う~わぁ」

さまざまな会話にぷみぷみ語で割って入ってくるバリちゃん
その妙に自信満々な相づちぶりで、家では"相づち名人"とも"なめとこ山のバリちゃん"とも呼ばれています