バカ犬

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日本のジャーナリズムの「自由」度は?

2020-09-10 | Weblog


日頃、見かける報道の政権に対する忖度が頭にあったから、「日本のジャーナリズムの自由度を、客観的にみるとどうなんだろう」という疑問をもちました。

ググってみると、いろんなランキング・インデックスが世界にはあるようです。




<RSFによる、ジャーナリズムの自由度世界地図>

フランスのNGOがやっている「R.F.S.:国境なき記者団」や、アメリカのやっている「フリーダムハウス」のランキングがあります。

勉強してみると、日本のジャーナリストは、世界の標準に比して、「大丈夫?」と感じました。その発見を紹介し、現状を認識してみたいたいと思います。自由なジャーナリズムは、民主主義の根幹にあるクオリティだと思っているからです。

発見したことを、まずお知らせします。

RFSでは、2020年のランキングでは、日本は世界で66位です。
R.S.F.参照のリンク: https://rsf.org/en/ranking 



<国境なき記者団のランキングとフリーダムハウスのランキング>

RFSの日本の評価

引用

世界で3番目に大きい経済大国である日本は、概してメディアの多元主義の原則を尊重する議会制君主国です。しかし、ジャーナリストは、伝統と企業の利益の影響により、民主主義の番犬としての役割を果たすのが難しいと感じています。ジャーナリストたちは、2012年に安倍晋三が再び首相に就任して以来、不信感を抱いています。「記者クラブ」の制度は、フリーランサーや外国の記者を差別し続けています。ソーシャルネットワークでは、ナショナリストグループは、政府を批判したり、福島原発や沖縄の米軍の駐留などの主題を扱っているジャーナリストに嫌がらせをしています。政府は、「特別に指定された秘密」を保護する法律についての議論を拒否し続けます。

引用終わり

一方、「ジャーナリストの倫理ネットワーク」が定めた5の原則を、日本のジャーナリストは忘れているような気がします。



<Ethical Journalism Network ロンドン>

Ethical Journalism Networkについては、下記リンクにオリジナルがあります。リンク:https://ethicaljournalismnetwork.org/who-we-are/5-principles-of-journalism

ジャーナリズムの5つの基本原則:
1.真実と正確さ  2.独立  3.フェアネスと公平性  4.人類愛  5.説明責任 ですが、中でも2.独立性は重要です。

引用

2.独立:ジャーナリストは独立した声でなければなりません。私たちは、公式または非公式であるかにかかわらず、政治的、企業的、または文化的な特別な利益のために行動すべきではありません。聴衆者・読者にたいし、利害対立を構成するかもしれない政治的関係、財政的取り決め、他の個人情報を明らかにする必要があります。

引用終わり

日本では近年、政府の良いことは伝えるが、都合の悪いことは書かないという忖度が行われていると感じています。日頃、目にしていることを書いてみます。

新聞:5大全国紙のうち、読売新聞と産経新聞は安倍さんの代弁者。あとは。比較的リベラルな、東京新聞、毎日新聞、朝日新聞で、中間的で企業寄りの日本経済新聞となります。

5大新聞の社主、社長は毎週、安倍さんとの食事会がセットされているようで、結果として、安倍さんに対する批判的なことは書けなくなっているのが実情のようです。



在京TV局は、4チャン:は読売新聞、8チャンは産経新聞の子会社で、安倍さん寄り。7チャンは日本経済新聞の子会社で経団連の影響受けていいます。5チャンは朝日新聞、6チャンは毎日新聞の子会社で、少しリベラルな報道も見受けられるが、批判は放送できていない。安倍さんは、これらのチャンネルのトップと、定期的会合を持っていると聞く。



<メディアと安倍さん>
リンク https://ironna.jp/article/12044

具体的に印象にあるのは、NHKではリベラルだった国谷裕子(ひろこ)キャスターの報道番組を廃止され、5チャンと6チャンでは、リベラルな報道番組のキャスター(岸井、膳場、古館氏など)が、交代させられる事態が起きています。最近では、東京新聞の望月記者が、記者会見で回答を拒否されています。

上に書いたジヤーナリズムの5つの原則からみても健全な独立性のある自由なジャーナリズムとは言えないのではと思います。こういう点がRFSに見透かされて66位という結果になったのではないかとおもいます。

菅官房長官が首相になるとの噂ですが、安倍路線を引き継ぐ方針と言っても、ジャーナリズムを政権寄りに管理しようという考え方は引き継ぐべきではありません。

最後に、東京を避けようという国際的なジャーリストの気持ちは、次の事実で明らかと思います。「アメリカのニューヨーク・タイムズが香港の代わりに、東京でなく、韓国・ソウルをアジアの中心のサイトとして選んだ理由」を読んでみてください。

引用

  The Times, in seeking a suitable location outside Hong Kong, considered Bangkok, Seoul, Singapore, Tokyo and other cities in the Asia-Pacific region. South Korea proved attractive, among other reasons, for its friendliness to foreign business, independent press, and its central role in several major Asian news stories. New York Times

引用終わり

こんなことを言われないように、健全なジャーナリズムが存在できるようにしてもらいたいと思います。


クレジット:
RFS(国境なき記者団)関連の記事については:Wikipedia よりお借りしました。
ライセンスは、Creative Commons-BY-SAです。


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