バカ犬

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コミュニケーション能力

2021-05-08 | Weblog

政治家にとって、国民との対話能力は必要条件だと考える。

昨日の菅さんの緊急事態宣言延長に関するコメントと、 Q & A を見ていたら、このコミュニケーション能力が発揮されてない、もしくはお持ちになってないかのように思える場面が多々あった。

一番の問題は、記者の質問を正確に把握していないということだ。記者の質問に対して直接答えているとは思えないような答えを平気でしゃべっている。おかしいと思わないのでしょうか?

本村凌二先生が、講義の中でおっしゃっている次の言葉を思い出します。

「ロンドンに行ってニュースなどを見ると、議会後のレポーターの質問に議員がみんな本当によく答えているのがすごいと思います。議会が終わって出てきた議員全員に質問をしていますが、そこで「うるさい」と振り払ってしまうと、きっと失格なのです。言葉で説明することが当たり前のところが、彼らにはあります」

日本の政治家においては、この基本的な能力が育てられていないではないかと思います。

例を挙げるならば、国会の議論の中で野党の質問に対し、政府側が答えている言葉はなんだろうかと思います。官僚が徹夜で書いた回答書を、そのまま読み上げているのではないかと思います。 これでは会話としても、成り立っていない単なる儀式に過ぎないと思います。

これと同じことが記者会見でも行われているのではないかと思うわけです。

ジャーナリストの必要不可欠条件は、権力者に対して媚びることなく、国民の代表として質問をし、それに対する的確な答えを要求し続けることがミッションではありませんか。つまりジャーナリスト側にも大きな問題があるのだなあと思います。

もう一つ気になる事は、質問者とその順番を官邸の司会者が前もって決めておき、それにしたがってQ & Aが行われているという姿です。 これは出来レースと呼んでもいいのではないでしょうか。質問が前もって分かっていて、それの答えを読み上げていては、民主主義の根幹が成り立っていない証明だと思います。
かなしい姿ではありませんか?


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