バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

高速道路料金など、金が天から降ってくるって

2009-05-07 | Weblog
麻生さんの経済刺激策の一環として、休日の高速道路料金が、ETC車ならどこまで乗っても1000円という例のサービスの影響で、各地の高速道路は混雑を極めていると言う。

テレビのインタビューに答えている人なんかは、概ね喜んでいるようだ。
一方、トラックの運転手さんなんかは、混雑に付き合わされて、しかも自分には割引がないとぼやいている。

例の、定額給付金も同じだが、今回の「1000円」制度だって、天から金が降ってくるわけではない。

高速道路会社が、自腹で料金を割り引いてくれるわけでもない。

金の出所は、国の税金の投入なのだ。
そのあたりのことを考えると、無邪気に儲かったって喜んでいるのは間違いだ。
でも、自分の手から一度離れた金は自分のものではないように、儲かったと映るらしい。
反対する人なんかどこにもいないようだ。

麻生さんと公明党の連中に、国民がうまく騙されたって感じだ。

2007年末で確定している日本の人口は、約1億2700万人だといわれている。

この数字で、定額給付金の支出2兆円と、今回の高速道路「1000円」の実施のための5000億円を割って一人当たりの負担金を計算すると、一人当たり20000円弱になる。「1000円」分だけだと、一人4000円の負担が生じる。この数字には、生まれたての赤ん坊も、90歳越への超高齢者もみんな含んでの数だ。

たとえば、4人家族で、ガソリン代を払って、喜んで1000円で遠出を楽しんでも、一家全体では4x4000円で、16000円ほど払っていることになる。

これではうかつに喜んでいて良いわけがない。
気楽に騙されて喜んでいる人がいっぱい居るって言うわけだ。
国民は、どこをどの価値観で見ているのか、全く分からない。

麻生さんの大好きな漫画の殿堂の建築なんて、むちゃな積算をやっている今度の補正予算、15兆円なんかを加えてみると一人当たり138、000円ほどの借金を国民一人一人が新たに背負い込む羽目になる。
金は使わなくてはならないなら、使えば良い。しかし、それは将来の日本に対する先行投資として役立つものであってほしい。

ビジョンのない金の投入は全く賛成できない。
またそれを見抜けない国民も情けないと自省しなくてはならない。