バカ犬

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「非国民」なんて言葉が

2007-05-14 | Weblog
国民投票法案が通過し、日本は再軍備した「普通の国」になる手続きがこれで完備した。後は憲法改正の建議を待つだけになった。

先日、テレビでグループ対抗のクイズ番組を見るともなく見ていて、ある言葉にハットして耳が反応し、目が釘付けになった。

4~5人の若い人や中年の人のいわゆるタレント達で3~5つのグループを作り、グループ対抗で解答を競い合う番組だ。

あるグループの代表の人が、他のクループの代表とのクイズ競争で敗れて、自分のグループに帰っていく。そのとき、そのグループの若い、名前も知らない、普通の女の子の口から出てきた言葉が、「非国民!」だった。グループを代表してクイズに出て、負けて帰ってきた人に向かって非難として、この言葉を使った。

「非国民」とは、戦争中、全体主義に染まった日本で、全体からはずれた人に対して、叱責の意味を持って使われた「レッテルを貼る」言葉だと聞いている。こうしたレッテルが貼られるのを恐れて、人々は自由に発言できなくなっていったと、歴史が教えている。そういう意味では恐ろしい言葉だとおもう。

そんな言葉が、今の10代の人に普通に使われているなんて、全く思いもしなかった。
その女の子は、軽い非難のつもりで言ったに違いないが、そんな波が、一般的な若者の間にも浸透していることを物語る一場面だった。

小泉さんの残した強い与党連合は、国民から白紙委任を受けたかのごとく、ドンドン、戦前への回帰を進めているかのようにみえる。