クワババの日記

いろいろな事に興味深々

別れ

2007年10月25日 | Weblog

半年振りにまた幼友達と会って三浦海岸へ行きました。
バイキングの夕食を楽しんでいると、突然携帯電話が義兄(主人の兄)の病状急変を知らせたのです。
朝になるのを待って友達と別れ一人品川へ、京都経由で福井に向かいました。
毎年新幹線で上京するのに、長いこと見られなかった富士山が遠くに見えたのです。そして京都から乗った湖西線、まるで海のように大きな琵琶湖を右に見ながら、特急サンダーバードは一路北陸へと…楽しいはずの旅が遠い昔を想い出す悲しみの旅に替わってしまいました。


結局臨終には間に合わず、懐かしい実家に着いた時は遺体は仏間に安置されていました。
義兄には結婚以来一方ならぬお世話になり、息子たちもよく面倒を見てくださり遊んでもくれ、40年あまりの色々な出来事が走馬灯のように懐かしく想い出されました。

お線香を上げながらこの家に居る自分が不思議でした。
横浜で生まれ川崎で育ち、結婚するまで福井に来たことも無かったのですから。
自分の両親兄弟との生活より、主人の兄弟や甥や姪、親戚の人達との付き合いが長くなったこと、主人亡き後もごく自然なかたちでここに居るのは、やっぱりご縁で結ばれていると実感しました。

永久の別れは限りなく寂しいものですが、これで義兄は病苦から解放されたと思うことにしました、合掌。